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【BCL Asia 2025】試合レポート 宇都宮ブレックス vs アル・リヤディ・ベイルート・クラブ

2025.06.14

見どころ・レポート

【(C) BCL Asia】
 

6月14日、ドバイのコカコーラ・アリーナにて、バスケットボール・チャンピオンズリーグ・アジア2025(BCL Asia 2025)決勝が行われ、宇都宮ブレックスがアル・リヤディ・ベイルート・クラブ(レバノン)と対戦した。

アル・リヤディはFIBA WASL(West Asia Super League)を全勝優勝し今大会の出場権を勝ち取り、昨年のBCL Asiaを優勝し連覇を狙うチーム。今大会もここまで無敗の成績を誇る強豪だ。

宇都宮は#6 比江島慎、#9 遠藤祐亮、#10 竹内公輔、#25 D.J・ニュービル、#42 アイザック・フォトゥが、アル・リヤディは#2 Thon Maker、#7 Karim Zeinoun、#10 Ali Mansour、#24 Hayk Gyokchyan、#94 Marcus Georges-Huntが先発メンバーに名を連ねた。

試合序盤、宇都宮はターンオーバーからの失点が続き、#2 Makerのコーナー3Pシュートと#94 Georges-Huntの速攻からのダンクを決められ、6-15とビハインドの展開となった。タイムアウト後に徐々にリードを削ることに成功した宇都宮は、#6 比江島の3Pシュートで26-29とし、3点を追う形で1Qを終えた。

2Q開始1分12秒、#42フォトゥの3Pシュートで宇都宮は同点に追いつく。その1分40秒後、#6 比江島の3Pシュートでついに逆転に成功。その後も前半だけで18得点と好調な#6比江島を軸にリードを保ち続け、50-46のリードでハーフタイムを迎えた。

後半最初の得点も#6 比江島。ポストムーブからのターンアラウンドジャンプシュートを決めてリードを6点に広げる。ペイント内を攻めるアル・リヤディに対して、宇都宮は3Pシュートがチームとして好調で、一定のリードを保ちながらクォーターが進む。しかし終盤に相手による連続得点を許し、71-70と1点差まで追い上げられた。

4Qは、#6 比江島のコーナー3Pシュートでまず宇都宮がリードを4点に広げる。#7 Zeinounのアンスポーツマンライクファウルで宇都宮ペースになるかと思われたが、#94 Georges-Huntがファウルを受けながらも得点を決めるなど、アル・リヤディによる果敢なリムアタックで試合は接戦のまま進行する。

#6 比江島が2本連続でフリースローを外したのち、#94 Georges-Huntが3Pシュートを決めて試合は同点に。しかし#6 比江島がすぐさま3Pシュートで再び3点リード。その後はリードを奪い合う展開となる。

試合残り33秒、91-93と2点を追う状況で#25 ニュービルがプルアップ3Pシュートを沈め、これが逆転決勝点となった。最後に相手の攻めを守りきり、宇都宮がBCL Asia 2025での優勝を手にすることとなった。

初優勝を決めた宇都宮は、#6 比江島が3Pシュート6本成功を含む30得点、9リバウンド、5アシスト、#25 ニュービルが21得点、5アシスト、#70 ディレイニーが19得点、7リバウンド、4アシスト、#42 フォトゥが12得点、3リバウンドをマーク。

準優勝となったアル・リヤディは、#94 Georges-Huntが24得点、8アシスト、#10 Mansourが22得点、#24 Gyokchyanが19得点、13リバウンド、5アシスト、#2 Makerが13得点、12リバウンド、4ブロック、#7 Zeinounが13得点、2スティールを記録した。

宇都宮はこの優勝で、今年9月にシンガポールで開催予定の各大陸王者が競い合う「FIBAインターコンチネンタルカップ」への出場権を手にした。

最終順位

  • 優勝 - 宇都宮ブレックス(日本)
  • 準優勝 - アル・リヤディ・ベイルート・クラブ(レバノン)
  • 3位 - ブロンコス(モンゴル)
 

大会MVP

  • DJ・ニュービル(宇都宮ブレックス)
 

大会ベスト5

  • DJ・ニュービル(宇都宮ブレックス)
  • フィン・ディレイニー(宇都宮ブレックス)
  • Hayk Gyokchyan(アル・リヤディ・ベイルート・クラブ)
  • Thon Maker(アル・リヤディ・ベイルート・クラブ)
  • Ian Miller(ブロンコス)
 

記者会見

ジーコ・コロネルHC

──試合の総括。
「まずはアル・リヤディのAhmad El FarranHCについて。彼のことをとてもリスペクトしています。ニュージーランド代表として、彼の率いるレバノン代表と対戦したことがあり、その時から素晴らしい指揮でした。その時の多くの選手がこのチーム(アル・リヤディ)にもいて、相手は主力が欠けていながらも、素晴らしいファイトを見せていました。敬意を表します。

自チームに関しては、これがこのチームの強さです。どんな状況であろうと、こうやってチームとして結束し、ビッグプレーを見せることができる。これで2つ目の優勝なので、とても喜ばしいです。」

#6 比江島慎

──試合の総括。

「出だしのところで相手にリズムを掴まれましたけど、徐々にディフェンスからリズムを作って、リバウンドだったりということろもしっかり集中できました。どっちが勝ってもおかしくない試合でしたけど、最後は細かいところをしっかりやり切って勝てたので、すごく良い試合だったと思います。」

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