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「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025」初戦、「B.LEAGUE UNITED」は随所に好プレーを見せるも敗戦

2025.06.29

見どころ・レポート

 

■B.LEAGUE 選抜チーム「B.LEAGUE UNITED」がデビュー

2025年6月28日、B.LEAGUE選抜チーム「B.LEAGUE UNITED」がオーストラリアリーグNBL選抜を招いて試合を行う「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025」の初戦が行われ、「B.LEAGUE UNITED」は64-75で「NBL SELECT」に敗れました。

立ち上がりに先手を取ったのは「B.LEAGUE UNITED」でした。ウィル・ベイカー選手がインサイドでの得点に3ポイントシュート、セカンドチャンスポイントと機動力を生かして得点を重ね、中村拓人選手は手堅いプレーメークをしつつ、自分で攻めるとなれば思い切りの良いリムアタックから得意のフローターを狙いました。今村佳太選手はオフボールスクリーンを使って走り続けて相手を攪乱し、ベンチから出る細川一輝選手とともに、相手の寄せが一瞬でも遅れれば3ポイントシュートを打ちきりました。

 

「NBL SELECT」は高さとフィジカルで押してくるかと思いきや、アウトサイド主体でパスを回すスマートなスタイルを採用。ベテランも含むロスターでチームケミストリーを構築している強みを生かします。「B.LEAGUE UNITED」はピック&ロールからの攻めには素早いローテーションで対抗しますが、そこからキックアウトされると振り切られてしまい、ファウルがかさみました。

試合を通じてのフリースローの数は、「NBL SELECT」の16本(12本成功)に対し、「B.LEAGUE UNITED」は5本(3本成功)のみ。このフリースローの差と、ポイントガードの中村選手と池田祐一選手がファウルトラブルに陥ったことで苦戦しました。

 

■成長のための機会であっても「まずは勝ちにいきたい」

第2クォーター開始から5分半、「B.LEAGUE UNITED」は得点を奪えませんでしたが、この苦しい時間帯に集中力を切らさず、ディフェンスとリバウンドで粘ります。そして、今村選手がタフショットを強引に沈めて第2クォーター初得点を奪うと、3ポイントシュートも決めて連続得点。さらにはゴール下でパスを受けたトビンマーカス海舟選手が、ポンプフェイクで相手のファウルを誘いながらのバスケットカウントを決めて一気に流れを呼び込みます。

 

この苦しかった時間帯を乗り越えられたのは、公式戦さながらの「負けたくない気持ち」をそれぞれの選手が出せたことが要因でした。今村選手はこう振り返ります。「個人的に負けるのは嫌いです。選手みんなが意識を持って、そういう部分を出せたと思います」

この大会は成長のための機会ですが、成長を言い訳にして目の前の試合に勝ちにいかないという姿勢は「あり得ない」と今村選手は言います。「やっぱり会場に来てくださった皆さんに勝つ試合を見せられるように。その上で一人ひとりの成長の糧になればと思いますが、まずは勝ちにいきたいです」

 

■トビン マーカス海舟選手が17得点「想像を超えてきた」

32-33と「B.LEAGUE UNITED」の1点ビハインドで迎えた後半、「NBL SELECT」は試合が進むにつれてプレーの精度を高めていった一方で、「B.LEAGUE UNITED」は守備の強度は保つものの、攻撃は個人技主体で単調となり、得点が伸び悩みます。ただ、その中でもトビン選手がフィールドゴール10本中7本成功の17得点を挙げ、細川選手が4本の3ポイントシュートを沈めるなど素晴らしいパフォーマンスを見せました。

 

「NBL SELECT」を率いるサイモン・ミッチェルヘッドコーチは、「B.LEAGUE UNITED」の戦いぶりを称えるとともに、トビン選手の名前を挙げて「想像を超えるプレーをしてきた。明日はより警戒しないといけない選手」と語りました。29日の第2戦も熱戦が期待されます。

 

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