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ロスター10人でEASL初陣に挑んだアルバルク東京、モンゴルのザック・ブロンコスに69-84の手痛い敗戦

2025.10.09

国際連携

【(C)EASL】

バランスキーが攻守に奮闘するも波に乗り切れず

 

10月8日(水)、『東アジアスーパーリーグ(EASL)2025-26シーズン』開幕戦のアルバルク東京vsザック・ブロンコスが京王アリーナTOKYO(東京都調布市)で行われた。テーブス海、中村浩陸、セバスチャン・サイズがロスタ―外となり、ロスター10人という苦しい状況でこの一戦に挑んだA東京は、攻守ともにプレーの精度が上がらず69-84で敗れた。

A東京は#17 マーカス・フォスターのファストブレイクや#75 小酒部泰暉の3ポイントシュート、#00 スティーブ・ザックのレイアップなどで先手を取ったが、ブロンコスの激しいディフェンスに翻弄されてミスが多い立ち上がりに。さらに第1クォーター中盤に#00 ザックがベンチに下がるとブロンコスに積極的にインサイドを突かれ、25-28で第1クォーターを終える。

第2クォーターは内外角を織り交ぜた良いボールムーブから#00 ザックのインサイドで攻め、#17 フォスターのアシストから#10 ザック・バランスキーがワイドオープンの3ポイントシュートを成功させ、開始早々に30-30と同点に追いつく。ブロンコスは簡単にリードを渡さないが、多彩なプレーで攻守両面でチームを助ける#10 バランスキーに引っ張られるように、#75 小酒部がこの日3本目の3ポイントシュートを沈め、残り5分45秒で逆転に成功する。

さらに#75 小酒部の3ポイントシュートと見せかけての技ありペイントアタック、#25 福澤晃平と#17 フォスターの連続3ポイントシュートで8-0のランを作り、独走体制の準備が整ったかと思われたが、以降に放った4本の3ポイントシュートはいずれも失敗。逆にブロンコスに気持ちよく3ポイントシュートを決められて49-46で前半を終了した。

後半に入ってもA東京は流れを引き寄せられない。激しいディフェンスで相手のミスを誘えどもペイント内のイージーなショットを落とし、アドバンテージである#00 ザックの高さも活かせず、第3クォーターは10得点と伸びなかった。第4クォーターは#17 フォスターや#75 小酒部の個人技、#9 安藤周人や#2 大倉颯太の3ポイントシュートで追い上げを図ったがいずれも不発に。ブロンコスの連携のとれたオフェンスを止められないままタイムアップを迎えた。

【(C)EASL】

指揮官は「ミスが多すぎる」、ディフェンスチームとして屈辱的な結果に

 

周知のとおり、A東京はBリーグの開幕直前に帰化選手の#23 ライアン・ロシターと新加入ビッグマンの#0 ブランドン・デイヴィスが揃ってインジュアリーリスト入りし、9月中旬に#00 ザックと#33 アイラ・ブラウンを緊急補強。さらに#3 テーブス、#5 中村、#11 サイズのロスター外を受けて、ゲームコントロールを担える選手が#3 大倉1人、外国籍ビッグマンが#00 ザック1人という厳しい状況でこの戦いに臨まざるを得なかった。

デイアニス・アドマイティスヘッドコーチはハーフタイムインタビューで「最大の問題は個人のディフェンス。ミスが多すぎる」とコメントしていた。#25 福澤や#10 バランスキー、#75 小酒部らが個々にそれに奮戦する姿は見られたが、それがチームという大きな塊として発揮される時間帯は残念ながら多くなかった。第3クォーターには0-10、第4クォーターには0-16と、ディフェンスチームではあるものの相手にビッグランを許した。

司令塔とセンターという重要なポジションに人が足りない状態で、体力やファウルをマネジメントしながら戦うのはもちろん簡単なことではない。しかし全体を通して84失点、そして#9 安藤、#25 福澤、#75 小酒部、#17 フォスターと多くのシューターを揃えながら3ポイントシュート成功率が27.78%(10/36本)にとどまったことは大きな反省材料となった。

成長著しいモンゴルプロリーグ『The League』の昨シーズン覇者のブロンコスは、ロスター12人中9人が20代という若いチーム。巧みなディフェンスでA東京のガード陣を封じた#5 バルスボルド・バータル・エルデネ、16得点6リバウンドを挙げた#7 アズバヤル・アンタンゲレルという2人の先発選手に至っては弱冠20歳だ。ギリシャ人指揮官のスコートプロス アタナシオスヘッドコーチは「我々は新しくて若いチームだが、非常に力強いプレーを見せている。アルバルクのようなチームと互角に戦えるのは間違いなく良いことだ」とコメント。先日加入が発表されたばかりの#3 猪狩渉(元青森ワッツ)もさっそく二番手のポイントガードとして出場機会を獲得し、ゲームメイクや鋭いペイントアタックを披露した。

A東京とブロンコスはグループリーグ最終節の2月11日に再戦する。極寒のモンゴルでの厳しいアウェーゲームとなるが、『アジアの強豪』としてのA東京の姿を見せてほしい。

A東京は次戦、10月22日(水)にアウェーでニュータイペイ・キングスと対戦する。

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