ジェフ・ギブスがラストダンス「楽しく終えられた」…44歳“小さな巨人”がコートに別れ
5月4日に日環アリーナ栃木で「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B1第36節が行われ、越谷アルファーズが宇都宮ブレックスと対戦した。
2010年の来日からトヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)、栃木ブレックス(現宇都宮)、長崎ヴェルカ、サンロッカーズ渋谷を渡り歩き、2024-25シーズン限りでの現役引退を発表していた越谷のジェフ・ギブスにとってラストゲーム。試合を通じて2本目のダンクを叩き込むなど、36分29秒のプレータイムで26得点8リバウンド5アシスト3スティールを記録したものの、古巣を相手に69-83で敗戦を喫した。
クラブは試合後に行われた安齋竜三ヘッドコーチ、ギブスの会見動画を公式Xに公開。越谷で再びギブスと共闘した安齋HCは「彼の現役最後を一緒に戦えたということは、僕自身も幸せでした。ジェフから学ぶことはたくさんあるので、そういうのを今後のバスケット生活にも活かしていければいいかなと思います」とコメントし、チームを支えた44歳の“小さな巨人”に感謝の言葉を送った。
「今シーズンは出だしからメンタリティー、やりきる力をすごく示してくれたので、理解してくれる選手がいたのはすごく助かりました。日本のバスケットに貢献してきた選手の1人だと思います。柏木(真介/三遠ネオフェニックス)も引退することを表明していますけど、ここまでのバスケット界になるために、その前の時代から日本のバスケットを引っ張ってきてくれた1人だと思うので、僕はもう感謝しかないという感じですね」
ギブスは「日本のバスケットボール、リーグが徐々に成長してきたことを実感できて、素晴らしいことだなと思いました。その一員になれたことは本当にうれしかったです」と話し、ラストゲームのパフォーマンスを次のように振り返った。
「今日の目標の一つは、ケガせず最後の試合を終えるということ。あと目標だったのが、21年間プロだったので、21本のシュートを打とうと決めていました。16本しか打てなかったので、ちょっと足りなかったですけど、楽しく最後を終えられたので良かったなと思っています」
田臥勇太や竹内公輔などかつてのチームメートについても口にし、日本のバスケットボールファンへメッセージを送った。

[写真]=B.LEAGUE
「毎年成長して良くなっているので、これからも成長が続くと思いますし、Bプレミアも始まります。僕には『日本に行きたい』、『日本でプレーしたい』という友達が本当に多くいます。ファンの皆さんも応援するチームを応援し続けて、一緒にバスケットを楽しんでいただけたらなと思います」
クラブは『JeffGIBBS Last dance/涙のロッカールーム』と題した動画を公式YouTubeにアップ。安齋HCが涙ぐむ様子、選手一人ひとりと抱擁を交わすシーンなどが収められており、ファン必見の内容となっている。