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2025.05.08

帰化選手の河田チリジが広島ドラゴンフライズを退団…今季はケガの影響で22試合の出場

  • バスケットボールキング

 広島ドラゴンフライズは5月8日、河田チリジが6月30日をもって契約満了となり、退団することを発表した。

 6月に36歳の誕生日を迎える河田は、208センチ122キロの体格を誇るセンター。日本では2015-16シーズンから熊本ヴォルターズ、仙台89ERS、バンビシャス奈良、福島ファイヤーボンズを渡り歩き、2020-21シーズン途中に広島へ加入した。新潟アルビレックスBB、京都ハンナリーズを経て、2022年12月に練習生として広島へ復帰すると、2023年10月に日本国籍取得および選手契約合意。2024-25シーズンは負傷の影響で一時インジュアリーリストに登録され、22試合の出場で1試合平均3.1得点3.3リバウンドを記録した。

 河田、岡崎修司ゼネラルマネージャーは公式HPで次のようにコメントした。

「広島にいる期間を支えてくれた広島ドラゴンフライズの関係者、ブースターの皆様に心より感謝申し上げます。チームの一員としてクラブ初のリーグ優勝、国際大会優勝を成し遂げられたことを嬉しく思います。素晴らしい思い出は沢山ありますが、どれも忘れることはありません。ありがとうございました」(河田)

「河田選手との今シーズンでの契約満了に伴い、退団の運びとなりましたのでご報告いたします。広島に練習生として合流してから、長きにわたりクラブを支えてきてくれました。個人的にも河田選手の家族と一緒になって、帰化認定のための準備をしたこともあり、思い入れも強い選手です。難易度が高いとされていた南アフリカ国籍から日本国籍を取得できたこともあり、帰化選手としてプレーし、コートで結果を出した際は、クラブとしても大変誇らしい瞬間でした。河田選手はゴール下での力強いプレーと体を張ったディフェンスで、チームの大黒柱としてチームに貢献をしてくれました。昨シーズンの後半戦の飛躍と、チャンピオンシップ優勝においては、なくてはならない存在でした。今シーズンは怪我に苦しみながらも、常に前向きな姿勢でチームをサポートし続けてくれました。痛みを抱えながらもプレーしたEASLでは、献身的なプレーを見せ、彼のプロフェッショナルな姿勢によって、今シーズンのチームの完成形を見ることができました。個人的には、怪我に悩まされることなく、彼が30分以上プレーするゲームをもっと見たかったという思いが強く残っています。また、河田選手は心優しい人柄で、チームメイトやスタッフ、そしてファンの皆様からも愛される存在でした。Bリーグ制覇やEASL優勝に大きく貢献してくれた選手とのお別れは非常に苦しいものでしたが、次のステップに進むため、今回の決断をいたしました。広島ドラゴンフライズでのこれまでの献身に感謝するとともに、河田選手の今後の活躍を心から祈念しております」(岡崎GM)