チケット購入
2025.05.28

逆転劇けん引したニュービル「魔法のような瞬間だった」仲間を信じ“チーム一丸”宇都宮V

  • バスケットボールキング

 5月27日、Bリーグの年間王者を決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」GAME3が横浜アリーナで行われ、宇都宮ブレックス(東地区1位)が73-71で琉球ゴールデンキングス(西地区1位)に勝利。エースのD.J・ニュービルがファイナル賞とチャンピオンシップMVPをダブル受賞する活躍で、3年ぶり3度目となるリーグ優勝に貢献した。

 1勝1敗で迎えた第3戦は我慢を強いられる展開となったが、試合序盤からオフェンスの起点となりチームをけん引。第4クォーターには2点ビハインドだった残り1分15秒に、左ウィングからプルアップの逆転3ポイントを決めた。さらに再逆転を許した直後にも比江島慎の決勝3ポイントをアシスト。勝負どころで着実にスコアにつなげる圧巻の働きだった。

MVP2冠のニュービルも美酒に酔いしれた[写真]=B.LEAGUE

 試合全体で19得点5アシスト3スティールを挙げる活躍を見せたニュービルは、試合後の会見で「本当に素晴らしい試合だったと思います。厳しい戦いになりましたけど、チーム、コーチ、スタッフを誇りに思います。コロネルヘッドコーチ代行が話したように、劣勢の中でチームメートを信じて、苦しい局面をチーム一丸で耐えてプレーし続けることができたことが勝機を生んだと思います」と、劣勢を跳ね返した大激戦を振り返った。

 第4クォーターに自身が決めた逆転3ポイントについて問われると、「劣勢の状況が続きましたけど、コーチが自分を信頼してくれて、自分にボールを託してくれたので、シュートを決めることができてよかったなと思います。このチームで今までやってきたことを象徴するシュートだったと思います。お互いを信じあって、一丸となってプレーするということが現れたシーンでした」と振り返り、「本当に魔法のような瞬間だった」とも表現した。

残り33秒で比江島が逆転3Pを放った瞬間[写真]=B.LEAGUE

 そして、決勝点の瞬間も“チーム一丸”で生まれた連係プレーだった。ニュービルがトップでボールを運ぶと、竹内公輔のスクリーンを受けた比江島が左コーナーでフリーに。チャンスを逃さなかったニュービルがパスを通し、逆転3ポイントを演出した。比江島は試合後の会見で「あれはフォーメーションではなくとっさにやった判断だった」と語っており、「それを見つけてくれたDJも素晴らしかった」と司令塔のアシストに感謝していた。

 チャンピオンシップMVPとファイナル賞のダブル受賞はBリーグ史上初。宇都宮ファンから“神”とも称される司令塔は大一番でも健在だった。

【動画】宇都宮が怒涛の逆転優勝!ファイナル第3戦のハイライト