川辺泰三氏が神戸ストークスの新指揮官に就任「情熱を注ぎます!」…ターニングポイントとなった街に“帰還”
神戸ストークスは6月9日、川辺泰三氏とヘッドコーチ契約を締結することを発表した。
川辺HCは現役時代、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、京都ハンナリーズ、大阪エヴェッサ、島根スサノオマジックでプレー。2017-18シーズンからファイティングイーグルス名古屋のアシスタントコーチを務め、2019-20シーズンにHCへ昇格。2024-25シーズンは中地区5位となる30勝30敗の成績を残したものの、シーズン終了後に退団が発表された。
指揮官は公式HPで「私は甲南高校・甲南大学・兵庫国体と、兵庫後でバスケットボール選手として活躍の場をもらい、見いだしてもらいました。その後のプロバスケットボール選手、そして今のコーチ業に繋がるターニングポイントとなった街に帰ってくることができ、ご縁と使命を感じています」と明かし、「兵庫県はミニバスからジュニア、高校、大学、そしてBリーグまで、各カテゴリーで非常にバスケ熱が高い街であり、今年は国内最高峰の『GLION ARENA KOBE』という素晴らしいアリーナもできました。さらに2026シーズンからは『Bプレミア参入』とますます注目されています。私の目標は変わらず日本一になることです。『成長』と『勝利』のダブルゴールを達成しながら、『B2優勝』そして『日本一』を掴むために情熱を注ぎます! ご声援どうぞよろしくお願いします!!!」と意気込んだ。
九里大和ゼネラルマネージャーは川辺HC招へいについて、「1.日本国内での指導経験と実績」、「2.優勝経験の有無」、「3.優れた人間性と、チームカルチャー構築力」を特に重視したという。それぞれの理由を次のようにコメントした。
「日本のリーグの特性を深く理解していることは、常勝チームを築くうえで欠かせません。また、ヘッドコーチとして実際にチームを率い、成果を上げた経験は、何ものにも代えがたいものです。川辺氏は、選手として日本リーグでプレーした経験に加え、B1およびB2の両カテゴリーでヘッドコーチとして結果を残してきました」
「優勝という景色を『見た』だけでなく、それを『肌で感じた』経験があるかどうかは、非常に重要な要素です。私は、選手・スタッフ問わず『勝者のメンタリティー』を備えているかどうかを、重要な選考基準のひとつとしています。優勝とは、そのメンタリティーを持つ者にしか与えられないものです。川辺氏は、まさにその経験を持つ数少ない存在です」
「強いクラブには、必ず強固なチームカルチャーが存在します。そしてそれを築き上げるためには、ヘッドコーチの人間性が非常に大きな役割を果たします。クラブごとにカルチャーの形は異なりますが、我々ストークスにもこれまで積み上げてきた独自のカルチャーがあります。川辺氏には、これまでのカルチャーを尊重しつつ、さらに発展させていく力があると確信しています」
「来季のB2優勝、そしてその先にあるBプレミアでの飛躍を実現するためにも、これまで多くのコーチとディスカッションを重ねてきました。その中で、川辺氏のチームビジョンに強く共感し、彼となら私たちの目標を共に実現できると確信いたしました。川辺ヘッドコーチとともに、B2優勝、そしてBプレミア昇格という大きな目標に向かって、チーム一丸となって挑戦してまいります。今後とも、皆さまの熱い応援をよろしくお願いいたします。
なお、神戸は9日時点で野溝利一、金田龍弥、谷直樹、道原紀晃との契約継続、木村圭吾、寺園脩斗、笹倉怜寿、八村阿蓮との契約締結を発表している。