再び辿り着いたファイナルの舞台…宇都宮ブレックスの遠藤祐亮「泣いても笑っても最後の試合」
6月12日にドバイで「バスケットボールチャンピオンズリーグアジア2025(BCLアジア)」準決勝が行われ、宇都宮ブレックスがブロンコス(モンゴル)に93-71で快勝。「FIBA インターコンチネンタルカップ」の出場権をかけ、大会連覇を目指すアル・リヤディ・ベイルート・クラブ(レバノン)との決勝に駒を進めた。
クラブはブロンコス戦後のコメント動画をYouTubeにて公開。先発出場で6得点4リバウンド3アシスト1スティールを記録した遠藤祐亮は、35得点9アシストの活躍を見せたD.J・ニュービルについて「いいオフェンスを組み立ててくれたので、自分たちらしいゲーム展開にできたのかなと思っています」とコメントした。決勝トーナメントはグループフェーズから場所を変え、コカ・コーラ・アリーナでの開催。遠藤自身は準々決勝から連続で3ポイントシュートを失敗していたものの、「いつかは入るだろうという気持ち。外している分、オープンになる場面が多かったです。追いつかれそうな場面で(鵤)誠司と一緒に出て、パスが回ってきました。本当に決めきれて良かったです」と安堵した。
チームにとっては5月24日から27日にかけて横浜アリーナで行われた「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」以来の頂上決戦。遠藤は「1カ月に2回目。あの時の強度やメンタルで挑みたいです。相手には元NBA選手がいるなど強いチームだと思いますけど、自分たちのやることをチャレンジしたいです。このチームでできる最後で、泣いても笑っても最後の試合なので、楽しく終われればと思っています」と話した。
7本のD.J・ニュービルに次ぎ、フィン・ディレイニーと並んで3本の3ポイントを沈めた高島紳司は「空いたら打とうと思っていました。今日はドライブもできたので、良かったと思います。けど、安易なターンオーバーをしてしまったので、そこは反省しなければいけないところだと思います」と、自身のパフォーマンスを振り返った。ファイナルに向けて「本当に最後の試合だと思うので、やれることを全部やって、いい終わり方にできればと思います。明日も頑張ります」と意気込んだ。
鵤は「いつでも自分の役割を理解してやっているから頼もしいです」と、躍動する若手を評価。「楽しみながら全員でやっていきたいと思います」と頂上決戦への思いを口にし、「現地では黄色が目立って、日に日に人が増えていてありがたいですね。配信でも日本の夜遅くまで見てくれてありがたいです」と述べつつ、「(ファイナルの試合開始は)1時なので寝てください(笑)。余裕がある方は見ていただき、応援してください。シュクラン(アラビア語でありがとうの意味)」と、ユーモアを交えて締めくくった。
運命の一戦は日本時間14日1時(現地時間13日20時)ティップオフだ。
【動画】準決勝で大会記録となる19本の3ポイントシュートを成功