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2025.06.13

宇都宮ブレックス、BCLアジア決勝は前回王者と激突…元NBAやレバノン代表を擁する強敵に挑む

  • バスケットボールキング

 6月12日、「バスケットボールチャンピオンズリーグアジア2025(BCLアジア)」準決勝がドバイで行われた。

「りそなグループB.LEAGUE 2024-25 シーズン」年間チャンピオンとして参戦する宇都宮ブレックスはブロンコス(モンゴル)と対戦。D.J・ニュービルが7本、高島紳司とフィン・ディレイニーがともに3本、比江島慎、遠藤祐亮、鵤誠司がそろって2本と、計19本の3ポイントシュートを炸裂させ、93-71で快勝した。

 準決勝第2試合はアル・リヤディ・ベイルート・クラブ(レバノン)vsシャバブ・アル・アハリ(アラブ首長国連邦)の一戦。一度もリードを許さなかったアル・リヤディが100-78で勝利を収め、決勝に駒を進めた。

 宇都宮が決勝で激突するアル・リヤディは大会連覇を狙うチームだ。「FIBAアジアカップ2022」でMVPに輝いた実績を持つレバノン代表のワエル・アラクジは、準々決勝までの3試合で1試合平均20.3得点2.3リバウンド5.3アシスト1.3スティールの活躍。しかし、肩を負傷したため、準決勝以降は欠場することが発表された。

 アラクジ以外にも実力者を多くそろえ、216センチのソン・メイカーはオーストラリア代表経験を持つ28歳。「NBAドラフト2016」でミルウォーキー・バックスから1巡目全体10位指名を受けると、デトロイト・ピストンズ、クリーブランド・キャバリアーズでもプレーし、NBA通算263試合の出場で同4.6得点2.8リバウンドをマークした。日本代表の前にも立ちはだかり、「FIBAアジアカップ2022」準々決勝では21得点13リバウンド5アシスト1ブロック。結果的に大会ベスト5に名を連ねた。

 198センチのマーカス・ジョージズ・ハントも元NBA選手。2016-17シーズンにオーランド・マジックで5試合、翌シーズンにミネソタ・ティンバーウルブズで42試合に出場した。BCLでは4試合で同18.5得点4.0リバウンド4.3アシスト1.5スティールと攻守両面で活躍。3ポイントは21本中11本成功で52.4パーセントと高確率だ。ニュービルや比江島とのエース対決に注目が集まる。また、先発に名を連ねるポイントガードのアリ・マンスール、シューティングガードのカリム・ゼイノウン、フォワードのハイク・ギョクチャンはいずれもアジアカップ2022の準優勝メンバーである。

 一方、宇都宮はグループフェーズ初戦こそ敗れたものの、ダブルオーバータイムに及ぶ激闘などを乗り越え、3連勝で決勝の舞台に進出した。大会を通じてギャビン・エドワーズ、グラント・ジェレットを欠くなか、ニュービルが同24.8得点4.3リバウンド8.0アシスト1.0スティール、アイザック・フォトゥが同13.3得点9.8リバウンド1.0アシスト、フィン・ディレイニーが同15.3得点5.3リバウンド1.0アシスト1.0スティール。比江島や竹内公輔といった国際経験が豊富な選手はもちろん、高島をはじめたとしたベンチメンバーの活躍も見逃せない。

 宇都宮が頂点に立てば、Bリーグ勢では2019年に前身「FIBAアジアチャンピオンズカップ」でアルバルク東京が優勝して以来6年ぶりの快挙。9月にシンガポールで開催される「FIBA インターコンチネンタルカップ」の出場権をかけた一戦は、日本時間14日1時(現地時間13日20時)から行われる。

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