2025.06.26
篠山×橋本×湊谷が指導|中学生28名が挑んだ“88特別合宿”[88 Special Camp × 福大大濠]
全国から精鋭28名が参加
6月14日、15日、福岡大附大濠高を会場に、「88 Special Camp × 福大大濠トロージャンズ」が開催。全国から選抜された中学生28名が集い、1泊2日の合宿形式で、バスケットボールのスキル向上とリーダーシップ育成を目的とした特別プログラムに取り組んだ。
講師を務めたのは、1988年生まれで日本バスケット界に名を残す篠山竜青(川崎)、橋本竜馬(静岡)、そして元Bリーグの選手で現在は実業家としても活動する湊谷安玲久司朱の3名。さらに、福岡大附大濠高の片峯聡太ヘッドコーチも特別講師として指導にあたった。

写真提供:88 Basketball
初日は、1on1の攻防、トランジション、キックアウトからのシュートなど、基礎から応用までをカバーする練習が行われた。進行を担ったのは静岡の森高大HCであり、参加者個々の理解度に応じたきめ細やかな指導が実施された。終盤には5on5形式の実戦練習が組まれ、緊張感のあるフィードバックが飛び交うセッションとなった。
2日目は、Bリーグさながらのビデオミーティングからスタート。群馬のビデオコーディネーター・境谷一樹コーチが、前日のプレーから良かった点と改善点を抽出し、森コーチの解説を交えて、選手たちは映像を通じて自己分析の重要性を学んだ。

写真提供:88 Basketball
その後、選手たちはTEAM BLACKとTEAM WHITEに分かれて試合へ。試合は序盤から白熱し、BLACKがリードする展開となったが、WHITEが怒涛のランで逆転。激しいディフェンスの応酬が続いた結果、WHITEが1点で接戦を制した。
続いて行われたのが、15名のメンバーが選抜されての福岡大附大濠高とのエキシビションマッチ。高校トップレベルとの対戦は、身体能力や判断力の違いを肌で感じる貴重な経験となったはずだ。
閉会式では、「毎日の練習が勝負である」(大森勇/岡山)、「コミュニケーションの重要性を忘れずに」(浜中謙/名古屋D)、「また成長した姿で会おう」(川原侑大/名古屋D)と、各コーチから熱意あるメッセージが贈られた。
特別講師の片峯コーチは、「“今まで≠これから”という言葉を胸に、できないことにも果敢に挑戦してほしい」と激励し、橋本は「人とのつながりに感謝しながら、自らの道を歩んでほしい」と語り、イベントを締めくくった。
本キャンプは単なるスキルアップの場ではない。全国から集まった仲間とともに切磋琢磨し、自らの成長を実感する貴重な時間となった。また講師陣にとっても、選手たちに自身の経験を伝えることで、新たな価値と学びを見出す機会となったに違いない。
この2日間で得た学びと経験は、選手たちの今後のバスケットボール人生に確かな糧となるはずだ。

写真提供:88 Basketball
<開催概要>
日時:2025年6月14日(土)~15日(日)
会場:福岡大学附属大濠高等学校(練習場所:第二体育館/宿泊場所:福岡市内ホテル)
練習場所住所:福岡市中央区六本松1丁目12-1
講師:篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)、橋本竜馬(ベルテックス静岡)、
湊谷安玲久司朱(元 横浜ビー・コルセアーズ)
特別講師:片峯聡太氏(福岡大学附属大濠高等学校バスケットボール部ヘッドコーチ)
サポートコーチ:
大森勇氏(トライフープ岡山・GM 兼 ヘッドコーチ)
森高大氏(ベルテックス静岡・ヘッドコーチ)
浜中謙氏(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ・アシスタントコーチ)
菊地敦友氏 (ベルテックス静岡・アシスタント&スキルディベロップメントコーチ)
境谷一樹氏(群馬クレインサンダーズ・ビデオコーディネーター)
川原侑大氏(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ・アシスタントコーチ)
参加者:中学1年生~3年生の男子バスケットボール選手 28名
(事前に書類および動画により選考)
その他:福岡大附大濠高バスケットボール部員もサポートメンバーとして参加
主催: 88 Basketball(合同会社はちはち)
協力 : 福岡大学附属大濠高等学校バスケットボール部
トップパートナー:株式会社BEAMホールディングス
ユニフォーム パートナー:株式会社ヒトココ
※所属クラブは2024-25シーズン
記事提供:月刊バスケットボール