7名の新戦力を加えた川崎ブレイブサンダース、ネノHC体制2シーズン目へ「まずはチャンピオンシップ」
8月24日、川崎ブレイブサンダースが2025-26シーズンの新加入選手発表記者会見を開催した。
川崎はネノ・ギンズブルグヘッドコーチ体制2シーズン目に突入。オマール・ジャマレディン、伊久江ロイ英輝、水野幹太、エマニュエル・テリー、野本建吾、津山尚大、ドゥシャン・リスティッチと、7名の新戦力を迎え入れた。
会見に登壇した北卓也ゼネラルマネージャーは、指揮官が目指す速いオフェンスを表現できたことを評価しつつ、「ディフェンスとリバウンドが課題だった」と言及。「サイズアップ」、「フィジカルアップ」が補強のポイントであったことを明かした。
水野と津山はポイントガードとシューティングガードの両方をこなせるコンボガード。178センチ75キロの篠山竜青、177センチ75キロの米須玲音と比較して、水野が185センチ84キロ、津山が180センチ85キロの体格を誇る。北GMは新たに加わったバックコート陣について、次のように説明した。
「津山選手はオフェンス力があります。(昨シーズンは)2ケタ得点を取る日本人選手がいなかったので、シュート力、得点力に期待したいと思います。水野選手はドライブが得意で、ドライブからのアシストもいいものを持っていると思います。ディフェンスのプレッシャーもすごく頼もしいです」
201センチ102キロの伊久江、201センチ101キロの野本はともに「走れるビッグマン」。ネノHCから要望のあったポジションだったようで、北GMは「野本選手は非常に走力があり、味方を活かすスクリーンのプレーにも長けていると思ったので、いの一番に声を掛けさせていただきました。ロイ選手は若くて(20歳)ポテンシャルがある選手。昨シーズンはケガでプレーできませんでしたが、フィジカルが強いです。我々が成長させて、いかに(ポテンシャルを)発揮できるのかが、今後の彼のプレーにつながってくるのかなと思っています」と期待を寄せた。
外国籍選手はスコアラーのロスコ・アレンが残留。アジア特別枠のジャマレディンを含めて3名を入れ替えた。北GMは補強の狙いを明かした。
「1人はサイズのあるビッグマンを獲得したいと思っていました。ドゥシャン選手はサイズ(213センチ111キロ)があって、外からのシュートもうまいです。川崎のインサイドでリムプロテクターとしてやってくれるのかなと。もう1人はディフェンスで足を動かして、スクリーンをしっかりとかけられる選手が必要だと感じたので、そこにエマニュエル選手です。プレーを見ていても非常に献身的。彼は自分のことを“エナジー・キング”と言っていて、味方にエナジーを与えるプレーはすごく得意だと思います。アジア特別枠は迷いました。オマール選手は(レバノン代表として)アジアカップにも出場しましたけど、若くてドライブが得意で、非常に体も強いです。練習を見ても非常に面白いプレーをするなと思っています」
「ベテランから若手までいい選手がそろった」と手応えを口にした北GMは「まずはチャンピオンシップ出場を目標にしています。2地区制で昨シーズンと違うレギュレーションになりますけど、チャンピオンシップに出場してその先。大きな目標として優勝はありますけど、ステップアップすることが一番大事だと思います」と話した。
川崎はホームの東急ドレッセとどろきアリーナでプレシーズンゲーム4試合を開催。30日に越谷アルファーズ、31日に三遠ネオフェニックス、9月13日、14日にベルテックス静岡と対戦し、10月4日に行われる広島ドラゴンフライズとの開幕戦に向けて調整を続けていく。