アルバルク東京、延長戦で惜敗──NBA Gリーグ・ユナイテッドに95-108

安藤が28得点の活躍、延長に持ち込む

9月13日、TOYOTA ARENA TOKYO(東京・江東区)にて「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025」第2戦が行われ、アルバルク東京はオーバータイムにもつれる接戦を演じたものの、NBA Gリーグ・ユナイテッドに95-108で敗れた。

「2025 FIBAインターコンチネンタルカップ」の前哨戦として今大会に臨んでいるNBA Gリーグ・ユナイテッドは昨日、オープンハウスアリーナ太田(群馬・太田市)で群馬クレーンサンダーズと対戦し、91-87で勝利している。

A東京はコンディション(筋肉系)の問題で#11セバスチャン・サイズ、#22ライアン・ロシターがベンチ入りも出場せず。その中で試合開始から好ディフェンスを発揮し、オフェンスでは#9安藤周人、ザック・バランスキーの3Pシュートなどで得点。1Qを15-17 で終えた。それでも、2Qに入るとNBA Gリーグ・ユナイテッドはシュート成功率がアップ。#2チャソン・ランドル、#5ジェイデン・シャックルフォードらに、このクォーターだけで6本の3Pシュートを沈められ、37-49でハーフタイムを迎えた。

3Qは21-19としたA東京。少しずつオープンの形を作れるようになり、#9安藤の連続3Pシュートも飛び出した。「後半、A東京は我々のゾーンに対応してきた。特に4Qは見事でした」とジョセフ・ブレアHCが語ったとおり、4QでもA東京が流れを掴む。クォーター開始直後、#17マーカス・フォスターが連続得点。ピックを使ってズレが作ると#9安藤が2本の3Pシュートを成功。残り2分で80-83と詰め寄った。
それでもNBA Gリーグ・ユナイテッドは直後に、#5シャックルフォードがお返しの3Pシュート。2ポゼッション差を付けられたが、#10ザック・バランスキーがディフェンスを背にゴールに近寄るとターンアラウンド・シュートを成功。さらに#75小酒部泰暉も続き、残り1分で2点差としたが、一気に逆転はできない。このあとNBA Gリーグ・ユナイテッドは#44フェロン・ハントがフリースローのチャンスを得たものの、成功は1本のみに。残り7.3秒、デイニアス・アドマイティスHCはタイムアウトをコール。ここでボールを託されたのは後半当たっていた#9安藤だった。

バックコートから#17フォスターが運び、右ウイングでパスを受けた#9安藤がすぐさま3Pシュート。ここでNBA Gリーグ・ユナイテッド#9デクスター・デニスがファウルを犯してしまう。決めれば同点となる3本のフリースローを#9安藤が見事沈め、87-87で4Qを終えた。2分間のインターバルを終えて、オーバータイムに突入したが、ターンオーバーも出てしまって得点が伸びず。95-108で惜敗となった。

敗れはしたものの、ビッグマンを欠いた中での接戦とあってA東京のアドマイティスHCは「準備不足な面はありましたが、自分たちの課題に集中できました。選手たちの信じられないような努力に感謝します」とコメント。また、この日はSFに加えてPFでもプレーした#9安藤は「トラブルがある中で貴重な経験をさせてもらい、感謝しています。日本人だけでもここまでできると証明できた試合でした。結果は負けましたが、得られるものが多く、これをシーズンへのレベルアップにつなげます」と手応えを語った。

また、辛勝となったNBA Gリーグ・ユナイテッドのジョセフ・ブレアHCは「日本の強さと特徴を体験したタフな試合だった。世界から注目されるリーグのレベルにあると確信しています。アルバルクは43%の3Pシュート成功率を記録していたと思いますが、特に4Qは見事でした。安藤選手は3Pシュートを11本中7本沈めていました。本当に素晴らしい選手だと思います」と安藤の活躍を称えている。

SCORE
アルバルク東京　95-108 NBA　 NBA Gリーグ・ユナイテッド

1Q 15-17
2Q 22-32
3Q 21-19
4Q 29-19
OT 8-21

■トップパフォーマー
[アルバルク東京/3P43.2%(16/37) 2P37.8%(13/37) 37REBS 15TO 21AST]
#9安藤 28得点(3P7/11)
#17フォスター 18得点6アシスト
#10バランスキー 11得点8リバウンド
#21平岩玄 5得点9リバウンド

[NBA Gリーグ・ユナイテッド/3P39.5%(15/38) 2P59.1%(26/44) 51REBS 13TO 25AST]
＃５ジェイデン・シャックルフォード 29得点(3P7/12)
#44フェロン・ハント20得点7アシスト
#2ランドル 20得点5アシスト
#32ジャマリオン・シャープ 13得点11リバウンド