節目の10シーズン目に突入…Bリーグを引っ張る篠山竜青「まだまだ成長の余地はある」
9月22日、東京都内で『りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON』のティップオフカンファレンスが開催。川崎ブレイブサンダースを代表して出席した篠山竜青が囲み取材に応じた。
川崎はネノ・ギンズブルグヘッドコーチ体制2シーズン目を迎え、オマール・ジャマレディン、伊久江ロイ英輝、水野幹太、エマニュエル・テリー、野本建吾、津山尚大、ドゥシャン・リスティッチが新戦力として加入。チーム一筋15シーズン目の篠山は「昨シーズン(18勝42敗)の成績を超え、チャンピオンシップに絡んでいけるような強いチームに戻るのが目標です」と語ると、注目選手の1人に山内ジャヘル琉人をピックアップし、「身体能力が高く、3&D(3ポイントシュートとディフェンスに秀でた選手)の形に捉われずにどんどんアタックできるウイングになれる期待値があります」と説明した。
Bリーグとしては節目の10シーズン目に突入。コート内外でリーグをけん引するベテランは「着実に進化していると思います。日本代表も飛躍的にレベルアップしていますし、BリーグからNBAという夢を叶えてくれた選手も出てきました」と切り出しつつ、次のように続けた。
「ただ、Jリーグやプロ野球と比べて現在地がどうなのかというと、まだまだ成長の余地はあると思いますし、チャレンジしていかなければいけません。B.PREMIERが控えていて、ワールドカップ予選も始まるということで、たくさんの困難が待ち受けていると思います。学生の時にBリーグが誕生し、志高くプレーしてきた子たちがどんどん入ってきて、レベルも上がっていくと思います。外国籍選手のレベルもそうですけど、ボールを持って勝負を決めるような日本人選手がたくさん出てきて、代表の成長に直結するような素晴らしいリーグになってくれればいいなと。自分自身も健康を保ち、より長くプレーさせていただければという思いでこの10年目を迎えています」
囲み取材は開幕節の対戦カードごとに行われ、篠山とともに広島ドラゴンフライズの寺嶋良も参加。篠山はBリーグ誕生時に寺嶋が18歳だったことを知ると、リーグが変貌した要因に「若い選手のモチベーション」を挙げた。
「僕が18歳の時は実業団しかなかったですから。プロになるという選択肢はなく、バスケットで大成して大きな企業に入社し、そこで実業団選手として30歳ぐらいまでプレーして。引退後はその企業でお世話になり、会社員を続けることが選手として一番の成功だと信じてやってきました。Bリーグに入ってくる若い選手は本当に上手で、レベルが上がっていると思っています。そういった部分で子どもたちの目線やモチベーションが一番大きい変化だと思っています」