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2025.09.26

【Bリーグ開幕特集 千葉ジェッツ】今シーズンも優勝候補筆頭に値するメンバーが揃う、グリーソン体制の成熟度が王座奪還のカギに

  • バスケット・カウント

瀬川琉久がチームの勝敗を左右する存在になれるか

昨シーズンは渡邊雄太の加入というセンセーショナルな出来事があったものの、渡邊を含めてケガが相次ぎ、ロスターが万全な状態で臨める試合が少なかった。天皇杯はクォーターファイナル敗退、42勝18敗、東地区2位で出場したチャンピオンシップもセミファイナルで宇都宮ブレックスにゲーム3までもつれる戦いを見せたが一歩およばず敗退。チームが目指すタイトル奪取は不発に終わり、無冠でシーズンを終了した。

今シーズンのロスターに大きな変化はないが、注目されるのはリーグ随一のポイントガード陣の層の厚さだ。昨シーズンに高卒選手として入団した瀬川琉久は、シーズンの終盤にはスタメン起用をされるなど指揮官からの信頼が厚い。日本のトップガードである富樫勇樹、ゲームコントロールに長けているベテランの西村文男が彼を支えるスタイルはチャンピオンシップで確立され、天皇杯で苦杯をなめさせられたアルバルク東京のチャンピオンシップでのスウィープに成功し、チャンピオンに輝いた宇都宮をあと一歩まで追い詰めるなど完成度は右肩上がりだ。

各ポジションのバックアッププレーヤーも層が厚いのは魅力的。長いシーズンを戦っていくために、的確なタイムシェアができれば健康的で強力なロスターを維持できるだろう。

スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月23日時点のもの

高卒ルーキーとは思えない瀬川のオフェンス能力を思い切りよく発揮させるために、原修太の活躍に期待。ポイントガードを担え、昨シーズンベストディフェンダーに選ばれた折り紙つきのディフェンス能力を持つ原は、攻守にわたって瀬川をサポートしてくれそうだ。さらにNBAサンズ時代のチームメートであるナシール・リトルとの共演が楽しみな渡邊が本来の力を発揮できれば、さらに強力なオフェンスが展開されるだろう。そこにジョン・ムーニーのリバウンド力が加わる千葉Jのスターティングファイブは『圧倒的』という言葉がふさわしい。

所属選手一覧

※掲載内容は9月23日時点のもの

【注目選手】

渡邊雄太
渡邊が今シーズンに懸ける思いはおそらく誰よりも強い。昨シーズンはケガの影響で35試合の出場にとどまり平均13.3得点、5.5リバウンドと、満足のいく結果でないことは明らかだ。「NBAと違い苦労した」と話すジャッジとロードマネジメントにアジャストすることができれば、試合により集中して本来の実力を発揮できるはずだ。

【若手選手】

瀬川琉久
昨シーズンは終盤から先発出場を務め、平均出場時間19.11分のプレータイムで7.3得点、2.0アシストを記録。高卒ルーキーとしては上々のシーズンを送った。先発出場し始めた頃は気負いが感じられ、らしくない姿も見受けられたが、富樫という強力なバックアップに助けられながら地位を確立できるか期待したい。

【新加入選手】

ナシール・リトル
名門ノースカロライナ大から2019年のNBAドラフトで1巡目25位指名を受けたリトルは、2023年に渡邊とサンズでチームメートとして活躍した。ドライブや3ポイントシュートなど多岐にわたってオフェンス能力の高さを発揮するリトルが、Bリーグに早く順応できれば強力な布陣が完成する。