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2025.09.29

福岡に新たな“夢のアリーナ”建設へ「バスケットの聖地と呼ばれる場を」Bプレミア基準超え6000席予定

  • バスケットボールキング

 9月29日、B2西地区のライジングゼファー福岡は、新アリーナ建設計画に関する記者会見を行った。

 新たに建設が予定される『福岡アリーナ(仮称)』は、福岡市東区香椎照葉のアイランドアイ内に建設され、延床面積は1万4000平方メートル、地上4階建て。バスケットボールの興行時には約6000席が設けられる見込みだ。2026年8月に着工し、2029年3月の完成を予定している。

 会見にはフクオカの運営会社であるライジングゼファーフクオカ株式会社の古川宏一郎代表取締役社長をはじめ、アリーナの所有者兼運営予定者となるやずやグループの矢頭徹代表、同じく運営予定者となるJLLリテールマネジメント株式会社の坂本誓太副社長執行役員、Bリーグチェアマンならびに日本バスケットボール協会会長の島田慎二氏、福岡県バスケットボール協会会長を務める井手口孝氏(福岡第一高校)の5名が登壇した。

 今回のアリーナ建設はやずやグループの100パーセント出資で民設民営となる。同社の矢頭代表は、福岡が今後目指す新B1『Bプレミア』について「初年度には間に合わなかったものの、“これ以上地元を失望させない”との決意で自ら民設民営のアリーナ建設に踏み出しました」と説明。「2029年のBプレミア参入を目指しながら、同時に、この場所を福岡の子どもたち、人々にとって夢と感動を残す拠点にしていきます。いつかここから日本代表選手が生まれるような、誇りと希望の舞台を築いて参ります」と目標を掲げた。

 井手口氏は「今回やずやが建設する新アリーナは、これまで調整が難しかった体育館事情を変え、子どもから社会人まで幅広い世代が最高の環境で大会に臨める舞台となります。ここでプレーすること自体が誇りであり、夢になる。まさに『バスケットの聖地』と呼ばれる場を目指します」と、県協会も全面バックアップする姿勢を示した。

 福岡の古川代表取締役社長は「私たちは2029-30シーズンでのBプレミア参入を目指し、全身全霊で挑んでいます。最大の課題は平均入場者数4000人。昨シーズンはクラブ史上最多の来場を記録し、プレーオフでは基準を超えましたが、これを日常の風景にしなければなりません」と課題を見据え、「強いクラブであるだけでなく、地域に誇りを持って応援され、愛されるクラブに。そして福岡がバスケットボールの聖地と呼ばれるよう、全力を尽くして参ります」と語った。

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