B2青森ワッツのコーチ1名がBリーグ規約違反…前所属クラブで暴力、新規契約し制裁対象に
Bリーグは10月3日、B2青森ワッツのアシスタントコーチ(AC)1名がBリーグ規約に違反したとして、「けん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止・禁止3カ月間」の制裁を課すことを発表した。
活動禁止期間は、制裁決定日の翌日である4日から2026年1月3日まで。なお、青森は当該コーチが鳥屋尾聡ACであることを明かし、当面の間、北谷稔行サポートコーチがAC代行としてベンチ入りすることを発表した。
Bリーグと青森のリリースによると、同コーチは山形ワイヴァンズのACを務めていた2024-25シーズンに、同クラブのスタッフAに対し、業務ミス時の発言として「ポンコツ」「使えない」「親の顔が見てみたい」などの人格否定的表現を日常的に発していたほか、スタッフAの二の腕をつねる行為を複数回行ったこと、他のスタッフの自宅においてスタッフAの頬を拳で殴る行為をしたこと、スタッフAが自動車運転中に助手席から殴る動作をしたこと、などが事実認定されたという。
経緯としては、2025年2月下旬に山形からBリーグに報告がなされ、同年3月4日に山形が同コーチとの契約解除を発表。7月にはBリーグから山形に対する制裁が発表されていた。9月10日に青森が鳥屋尾ACと契約締結したことを発表したことで、Bリーグは同コーチを改めて「Bリーグ関係者」と認定し、この度の制裁対象とした。
制裁理由として、Bリーグは同コーチの行為を「人格を著しく傷つけるもの」であり、暴力行為も含まれる点で悪質性が高いと評価。一方で、山形との契約解除後に約6カ月間実質的な活動停止状態にあった点、事実をおおむね認めて反省する態度を示している点を情状酌量の余地とし、今回の処分を妥当と判断したと説明している。
青森は4日にマエダアリーナ(新青森県総合運動公園)で行われる「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」開幕戦で、岩手ビッグブルズと対戦する。