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2025.10.03

がんを克服しコートに復帰…福岡の井手「今の自分に出来ることをやる」

  • バスケットボールキング

 10月2日、『りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON』B2リーグ戦でベルテックス静岡とライジングゼファーが対戦。8月に病気療養を発表した福岡の井手拓実がコートに登場し、元気な姿を見せた。

 福岡県出身で現在25歳の井手は、174センチ72キロのポイントガード。福岡第一高校から日本体育大学を経て、2021年に広島ドラゴンフライズに入団すると、大阪エヴェッサ、アースフレンズ東京Zと渡り歩き、今夏に地元のクラブである福岡に加入した。

 同クラブの発表によると、7月29日に井手からチームに体調不良の申し出があり、精密検査により体内に悪性腫瘍(がん)が確認された。診断内容の詳細については、選手本人および家族の意向により公表を控えたが、8月6日には無事に手術が終了し、競技復帰に向けて治療を開始していた。

 迎えたシーズン開幕戦、第4クォーターの残り1分8秒にコートに入ると、得点こそなかったものの、チームメートに積極的に声をかける姿もあり、“復活”をアピール。

 井手は自身のInstagramのストーリーズで「チームで勝ち取った開幕戦勝利!僕自身もやっとコートに戻るところまで来れました。今日試合に出してくれたチームメート、それからここまでサポートしてくださった関係者の皆さま、ファンの皆さまには本当に感謝しています、明日も必ず勝ちましょう!今の自分に出来ることをやる!」と、力強く綴った。

 静岡と福岡が対戦するB2リーグ戦第1節GAME2は、3日19時5分にティップオフ予定だ。

【動画】大学時代、インタビューに答える井手