最大32点差から大逆転劇を演じた北海道…富永啓生「カムバックできるタレントが揃っている」
10月12日、広島サンプラザホールで「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」B1第2節GAME2が行われ、レバンガ北海道が広島ドラゴンフライズを相手に、敵地で32点差をひっくり返す大逆転勝利を演じた。
前半、波に乗れないチームを得点面でけん引した富永啓生は、「今日の試合も昨日(11日)と同様に前半は相手のペースでやられてしまい、昨日よりも酷い展開となってしまいました」と前半を振り返り、「ディフェンスにおいて失点が多すぎること、リバウンドもファールも取られすぎてしまっていることに対して、ハーフタイムにチームで課題を整理し、後半は入りから集中して、一人一人が自分の役割を理解して遂行した結果、大逆転での勝利につながったと思います」とコメントした。
この日11本中6本の3ポイントシュートを決めた富永は、第4クォーターだけで3本をヒットさせ逆転劇の立役者となった。ディープスリーやロゴスリーとも言える位置からも沈めたシュートタッチについては「チームとして大量ビハインドの状況だったので、早いタイミングで打っていこうと話していました。第4クォーターの1本目を打った時に、今日はここから入るかもという良い感覚があったので、そこからはいつもやっているような距離のあるシュートも良い感覚で打つことができて良かったです」と語った。
「昨日の試合も前半はビハインドの状況でしたが、チームにはそのような状況でもカムバックできるタレントが揃っているので、自分たちがやるべきことをコート上で出すことにフォーカスし続けることができれば、どのチームにも勝つことができると思っています」と自信を見せる一方で、「ただ、前半からしっかりやれるようにならなければいけないですし、今日のような試合ばかりしていたら、体力的にもメンタル的にも疲れてくるので、40分間集中して、後半のようなバスケットが試合を通してできるようにしていきたいです」と課題も口にした。
決勝点となるティップインを押し込んだ市場脩斗は、最後の場面を「ボールが跳ね返ってきた時に、取れそうだなと思ったので、時間もなかったので、決めてやろうという気持ちで触りました」と振り返り、親指以外の4本の指で押し込んだという。「決勝点を決めたことに関しては、最高の気分です」と喜びを嚙み締めた。
開幕から5試合をアウェーで戦う北海道は、開幕戦こそ敗れたもののここまで3勝1敗と好スタートを切った。ここまでの手ごたえを問われたトーステン・ロイブルヘッドコーチは試合序盤のディフェンスに課題があるとしながらもここまでの勝利を評価。「正直に言うと、今シーズンの対戦スケジュールが出て、最初の5試合がすべてアウェーでの強豪チームとの対戦ということがわかった時はショックだったのですが、結果的にここまで4戦3勝できているので、チームとしてはポジティブに受け止めて、しっかり次の群馬戦に挑みたいですし、そのあとのホーム開幕となる北海道での試合が待ち遠しいです」と、心境を語った。
Bリーグが開幕してからチャンピオンシップ進出の経験がない北海道が、今シーズン上位に食い込むことができるか。これからの戦いに注目が集まる。