千葉J、Bリーグ開幕以来クラブ初の開幕4連勝…リトルがベンチから20得点「ここでプレーするのは大好き」
10月12日、「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」第2節、千葉ジェッツvs仙台89ERSのGAME2が行われ、ホームの大声援をうけた千葉Jが80-67で開幕4連勝を収めた。
序盤で1-11とリードを許した千葉Jは、ベンチから出場したナシール・リトルが流れを変えるパフォーマンスを見せホームの観客を沸かせた。20得点5リバウンド2アシストに加え、1スティール3ブロックと攻守にわたり活躍しチームをけん引したリトルは、「まず勝利すること、そしてチームを助けることができて本当に良かったなと思います。先週末のアウェーでの2連勝を受けて、今週末も絶対2連勝しないといけないという思いがあったので、そこをしっかりつなげることができて良かったです」とコメント。
ホームLaLa arena TOKYO-BAY(ララアリーナ東京ベイ)での試合の感想を問われると「最高だったよ。ここでプレーするのは大好きだし、ブースターの声がすごく大きくてアリーナもとても美しい。だから今日は全力で戦い勝利を掴めたことをうれしく思うよ」と新たな環境でのプレーに充実感を見せた。NBAとBリーグの違いについては「一番の違いは、NBAだと時にはホームでもネガティブなコメントがすごく多くて、自チームファンからもブーイングを浴びたこともある。このアリーナ(LaLa arena TOKYO-BAY)は、ポジティブな雰囲気にあふれている。ブースターもとても息が合ってて、応援の掛け声もみんなが一緒に拍手して声が一体になっている。それによってさらに応援が大きくなる。本当にクールだと思うよ」と、ブースターの声援が力になっていると語った。
19歳で強豪クラブのレギュラーとして出場を続ける瀬川琉久は、この日もベンチから出場し随所で持ち前の得点力を発揮しゲームチェンジャーの一端を担った。「得点としては(6得点)少なかったんですが、自分の持ち味であるジャンプシュートであったり、そういうところを確率よく少しでも決められたのは良かったとは思います」と手ごたえを感じながらも、「ただ、やはりもう少しプレータイムを勝ち取れるようにしないといけないと思いますし、試合に出て学ぶことの方が多いと思うので、コーチからもしっかりと信頼を得て、勇樹さんみたいにプレーできるように頑張りたいと思います」と成長への意欲を見せた。
トレヴァー・グリーソンヘッドコーチはこの試合を振り返り、出だしのディフェンスを課題に上げ「ディフェンスのところで細かな部分が抜けてしまったりして、それが相手にオフェンスリバウンドを与える結果を招いてしまいました」とコメント。「ただ、やはり最後のクォーターですね。本当にコートの5人がハードに、そしてフィジカルに戦ってくれた結果が勝利に結びついたと思います。また、今日はベンチスタートの金近(廉)だったり、田代(直希)だったり、あとリトルですね。彼らが3人がゲームチェンジャーとして、自分たちが思う方向に導いてくれたと思っています」と、ベンチスタートのメンバーの活躍を評価した。
Bリーグが開幕して以来、クラブ初の開幕4連勝を飾った千葉Jは、15日に同じ東地区のライバルである宇都宮ブレックスとの対戦を迎える。昨シーズンのチャンピオンシップ・セミファイナルで敗れた相手だけに気持の入った試合になるだろう。今シーズン新加入のリトルも「ここに来てからずっと(宇都宮)ブレックスの話を聞いているよ」と、そのライバルチームの存在を意識し、「昨シーズンは敗れたが、今シーズンは千葉Jがリベンジする番。本当に大事な試合になると思います」と意気込みを語った。
ともに開幕4連勝を飾った千葉Jと宇都宮。どちらが無傷の5連勝を達成するか、シーズン序盤の大一番から目が離せない。