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2025.11.06

稀代のピュアシューター、群馬クレインサンダーズの辻直人がBリーグ史上初の個人通算1500本の3ポイントシュート成功を達成

  • バスケット・カウント

引退までに2000本成功を目指す

群馬クレインサンダーズに所属する辻直人が11月5日のアルティーリ千葉戦でBリーグ史上初となる個人通算1500本の3ポイントシュート成功を達成した。

大阪府出身、現在36歳の辻は185cm82kgのシューティングガード。洛南から青山学院大を経て、2012-13シーズンに東芝ブレイブサンダース(現・川崎ブレイブサンダース)に加入し、主力として優勝にも貢献。2021-22シーズンから広島ドラゴンフライズでプレーし、2023-24シーズンより群馬に加入した。リーグでは知られたエンターテイナーではあるが、実力も折り紙付き。昨シーズンは43.5%でキャリアハイとなる3ポイントシュート成功率を記録していた。

記録まであと2本と迫った中で迎えたA千葉との試合に辻は先発出場をした。群馬の最初の得点となる辻の3ポイントシュートが決まり、これで記録まで1本となる。その後、辻はアシスト、ファストブレイクからのバスケット・カウントプレーなどでチームを牽引していく。そしてその瞬間は、47-48と1点ビハインドで迎えた第3クォーター残り6分31秒に訪れた。トレイ・ジョーンズが右45度から藤井祐眞のスクリーンを使いリムアタックをすると、逆サイドに待ち構えていた辻がコーナースライドをして合わせる。パスを受けた辻は普段と変わらない綺麗なフォームから3ポイントシュートを放ち、ボールはリングに触れることなくバスケットに吸い込まれた。記念すべき1500本目のシュートはチームに勢いをもたらし、ここからリードを奪って勝利を手にした。

クラブは辻のコメントを公式サイトに掲載。辻は記録達成を「意識していました」と明かし、「3チームを渡り歩いての1500本という道のりは本当に長かったですし、いろんなことがあったなと思います」と回顧。今後も意欲的に記録更新を目指すとし、「1600本に向けて頑張りたい」「ほんまは2000本いって引退したいです」と宣言した。

辻はこの試合でBリーグ通算の3ポイントシュート成功数も999本とした。Bリーグ史上3人目の1000本成功に向けて週末の試合に臨む。