チームを支えるガード陣の活躍に期待

5連勝で東地区6位をキープする仙台89ERS（14勝11敗）は、同地区7位の越谷アルファーズ（9勝16敗）と敵地で対戦。前節で西地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（20勝5敗）相手に連勝したファイティングイーグルス名古屋（11勝14敗）は、12連勝中のレバンガ北海道（19勝6敗）を撃破したアルバルク東京（15勝10敗）をホームで迎えて戦う。

仙台のエースとしてリーグトップの得点力を誇るジャレット・カルバーは、前節の大阪エヴェッサ戦にてゲーム1で25得点、ゲーム2で27得点とオフェンスで牽引してチームの勝利に貢献。カルバーの得点力が目立つが、相手のターンオーバーからの得点が平均17.2得点でリーグトップ3に入っており、ポイントガードの渡辺翔太と、シューティングガードのセルジオ・エル ダーウィッチが、ターンオーバーでディフェンスのセットができていない相手をかいくぐって、的確に得点を重ねていることも強みの一つとなっている。

越谷は総得点のうち、3ポイントシュートが占める割合が40.8％でリーグトップ3に入っている。昨シーズンに2年連続のアシスト王に輝いた池田祐一や、リーダーシップの強いアンソニー・クレモンズ、アシスト面で成長が見える四家魁人、そして在籍5年目を迎えた松山駿と、個性豊かなポイントガード陣のアシスト力がこの数字を押し上げている。特に松山はアシストだけでなく平均12.8得点をマークし、45度のスポットからの3ポイントシュート確率は45％を超え、平均試投数もクレモンズとともにチームトップタイの6.2本を記録している。

このカードは互いの強みを出すための、ガード陣の活躍が勝利のカギとなってくる。

互いに好調なチーム同士の戦い

FE名古屋は前節でチームリバウンドトップの名古屋Dに対して引けを取らず、接戦をモノにした。ショーン・オマラがゲーム1は20得点11リバウンド5アシスト、ゲーム2は21得点13リバウンド5アシストと、ダブル・ダブルの活躍でチームを牽引。保岡龍斗がゲーム2でキャリアハイとなる26得点を叩き出すと、並里成がオーバータイムで6得点2アシストと主力がしっかりと結果を残した。ポゼッション数を多くして、速いテンポのバスケットをしたいFE名古屋はここまでリーグ4位のペースを記録している。

A東京は好調を維持していた北海道に2連勝を飾った。その前に行われた『東アジアスーパーリーグ』も勝利をしており、故障者が後をたたないチーム状況でコアメンバーが力を発揮して不安を払拭する戦いを見せた。小酒部泰暉が北海道のエースである富永啓生を封じ、安藤周人がクラッチタイムで躍動すると、チームトップのプレータイムでインサイドの砦としてセバスチャン・サイズが君臨した。シーズンを通して外国籍選手の1名が短期契約によるサポートメンバーという位置付けになっており、サイズとマーカス・フォスターを中心とした戦いが続く。

FE名古屋はシーズン序盤は勝ち星を積み重ねられなかったが、直近の6試合では5勝1敗と調子は上向いている。対するA東京も5連勝中と勢いがあり、見逃せない試合となっている。

【B1第16節スケジュール】
■12月24日
19:05 北海道 vs 秋田 ＠北海きたえーる
19:05 茨城 vs A千葉 ＠日立市池の川さくらアリーナ
19:05 宇都宮 vs SR渋谷 ＠ブレックスアリーナ宇都宮
19:05 越谷 vs 仙台 ＠越谷市立総合体育館
19:05 横浜BC vs 千葉J ＠横浜国際プール
19:05 富山 vs 三遠 ＠黒部市総合体育センター
19:05 三河 vs 大阪 ＠ウィングアリーナ刈谷
19:05 FE名古屋 vs A東京 ＠名古屋市枇杷島スポーツセンター
19:05 名古屋D vs 佐賀 ＠IGアリーナ
19:05 京都 vs 群馬 ＠京都市体育館
19:05 島根 vs 長崎 ＠カミアリーナ
19:05 広島 vs 滋賀 ＠広島サンプラザホール
19:35 琉球 vs 川崎 ＠沖縄サントリーアリーナ