“Bドラフト候補”がB2リーグ戦で躍動…松野遥弥いきなり先発デビュー、山本愛哉は2戦連続2ケタ得点

12月27日から28日にかけて、日本各地で『りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON』B2リーグ戦の第15節が開催。来年1月29日に初開催される『Bリーグドラフト2026』の候補選手でありながら、特別指定選手としてB2クラブに加入した松野遥弥(鹿児島レブナイズ)と山本愛哉(ベルテックス静岡)が、プロの舞台で存在感を示した。
専修大学に在学中の松野は、身長190センチのポイントガード兼シューティングガード。26日に特別指定選手として鹿児島に加入したことが発表されると、28日の青森ワッツ戦でいきなり先発出場した。試合開始早々にジャンプショットでチームの先制点を挙げる好スタートをきり、開始4分には初めて放った3ポイントも成功。日本人選手ではチームトップとなる25分16秒のプレータイムを獲得し、2本の3ポイント成功を含む11得点3リバウンド2アシストと躍動した。
華々しいデビューを飾った松野は、「スタメンを告げられた時は驚きもあったが、AJ選手(アンソニー・ゲインズ・ジュニア)不在の状況で、“自分がやるしかない”と覚悟が決まった。試合ではアタックやペイントタッチなど、自身の武器を発揮することを意識した。Bリーグの強度や慣れない環境でのプレーに難しさは感じたが、チームの核に近づくため、より一層練習に励まなければならないと感じている。どんな時も全力で応援してくれるRebsの皆さんに感謝し、チームのプラスになれるよう、これからも日々の練習から全力で取り組んでいく」とコメントを寄せた。
また、神奈川大学に在学中の山本は、身長163センチという小柄ながらチーム随一の輝きを放っている。昨シーズンに続き特別指定選手として静岡に加入すると、今節のライジングゼファー福岡戦では、GAME1で15得点5アシスト、GAME2では4本の3ポイントを含む16得点4アシスト4スティールと攻守両面で活躍し、2試合連続2ケタ得点をマークした。加入後5試合でチームは3勝2敗と勝ち越しており、個人スタッツでも1試合平均11.6得点3.8アシストを好成績。山本は勝利した福岡とのGAME1後に、次のようにコメントした。
「前節の岩手戦で2連勝できたのはとても良いことでしたが、前節は前節。今節は今節。チーム全体がそういう気持ちで、緊張感を持って試合に臨むことができていたと思います。内容としてもしっかりとチームのプラン通りに遂行できていたと思うので、その結果がこの勝利に繋がったと思っています。個人的には、自分らしいプレーができていたと思いますし、その上で勝利することもできたので、地元の福岡でこうやって結果を出せたことをうれしく思います」
特別指定選手という立場でありながら、チームの勝利に貢献する活躍を見せた両選手。来る『Bリーグドラフト2026』に向け、大きなアピールにつながったと言えるだろう。