大きな逆転勝利で地区優勝に前進、長崎ヴェルカの馬場雄大「個ではなく、チームとして勝っていくことが良い状態」
「自分たちにベクトルを向けてやることで自然と結果がついてきます」
西地区首位の長崎ヴェルカは4月18日、19日とアウェーの茨城ロボッツ戦に連勝。19日に同地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが敗れたことで、ゲーム差を2に広げることに成功した。
ゲーム1を90-69と快勝した長崎だったが、ゲーム2では立ち上がりに本来の守備の強度を出せず茨城の猛攻をくらう。次々と相手に走られては、連携の取れた動きからイージーシュートを決められ第1クォーターで18-27と先手を取られた。
その後も、20本中13本を成功(65.0%)させた茨城の3ポイントシュート攻勢に加え、25得点を挙げたエリック・ジェイコブセンのインサイドに苦しみ、第3クォーター終了時点で13点のビハインドを負ってしまう。だが、第4クォーターに入ると、このクォーターで8本中5本成功と長距離砲の爆発に加え、激しいプレッシャーディフェンスで6ターンオーバーを誘発と、攻守で茨城を圧倒し、残り3分に逆転する。ここから茨城の粘りに遭い、オーバータイムへ持ち込まれるが、最後は遂行力の差によって109-103で勝利した。
長崎の馬場雄大は、第4クォーター残り20秒での同点シュートを含む20得点5スティール3ブロックと大活躍だった。「大きい勝利です。試合を通して、茨城さんがゲーム1から僕たちのいろいろな部分にアジャストしてきてすごく苦しい戦いでした。その中で途中で守り方を変えたり、自分たちもアジャストしていくことで勝てて、良い内容でした。チャンピオンシップでも1試合同じ展開で行けるわけはないので、良い練習になったと思います」
このように馬場は内容面でも好感触を得た試合だったと振り返ると、ここに来てチームの調子は上がってきていると続ける。「この2試合、チームとしてかなり良いと思います。例えば(4月15日の)広島(ドラゴンフライズ)さんに負けた時だったり、その前に敗れた時の状態で今日の試合を迎えていたら多分負けていたと思います。ただ、今は自分たちの良くなかったところをみんなで見つめ直して、向き合おうとしています。その取り組みが結果に表れています」
長崎は名古屋Dとの直接対決は1勝1敗も得失点で上回っていることから、地区優勝に大きく前進する週末となった。馬場は「理想はホームで、クォーターファイナル、セミファイナルをプレーすることです」と語る一方、「個人的には他のチームが勝ったとか、負けたとかをあまり意識しても仕方がない。常に自分たちにベクトルを向けてやることで自然と結果がついてきます」と、他チームの結果に一喜一憂することはない。
馬場が最も重要視しているのは「良い状態でチャンピオンシップに出る」ことだ。そして、「良い状態」をより具体的に説明してくれた。「モーディ(マオールヘッドコーチ)を中心に、コートに出ている5人だけでなくチーム全員が同じページであること。チームが何をやっているのか、やりたいのかを本当に全員が理解してコートで表現できるかが大きいと思っています。個々の能力の高さで勝てることはあっても、それは自分たちのバスケットではないです。個ではなく、チームとして勝っていくことが良い状態だと思っています」
本日、3月11日を最後に欠場が続いていた先発センター、アキル・ミッチェルのインジュアリーリスト抹消が発表された。レギュラーシーズン残り5試合、ベストメンバーが揃った長崎はチーム力をさらに高めることにフォーカスしていく。この目標をしっかりと達成できた時、地区優勝という大きな成果も自然とついてくるはずだ。
