バスケットLIVE
2026.05.06

琉球ゴールデンキングスの脇真大、2年目の若手が示す勝利への渇望「だって、まだ天皇杯しか優勝していないです」

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脇真大

昨年との違い「今年は隆一さんがいます」

琉球ゴールデンキングスはレギュラーシーズンを42勝18敗で終え、Bリーグ誕生から皆勤賞となる9回連続のチャンピオンシップ(CS)出場を達成。そして5年連続ファイナル出場からの2度目のリーグ制覇を目指し、クォーターファイナルの初戦となる8日のシーホース三河戦に挑む。

24歳の脇真大は昨シーズン、ルーキーながら主力を務め新人王を受賞。そして大黒柱の岸本隆一を故障で欠いたCSでは、岸本の代役として先発ポイントガードを務め8試合で平均10.6得点、3.8アシスト、2.8リバウンドと見事な活躍を見せた。

この活躍から、2年目の今シーズンは中心選手としてさらなるステップアップが期待されていたが、開幕早々に故障で約1カ月の離脱を強いられてしまう。さらに相手の徹底したドライブ封じに苦しむなど、1年目に比べて主要スタッツの数字を軒並み落とした。厳しい内容のレギュラーシーズンとなったが、シーズンが進むにつれて、自身のやるべき仕事を確立させてきた。そして、チームと共に脇個人としても右肩上がりでCSを迎える。

「まず、CSに出られる権利をつかんだのは本当に良かったです。シーズンを通して大きな困難があった中で、チーム全員で乗り越えて段々と良い状態になってきています。この勢いに乗ってCSをしっかり勝てればいいです」

このようにチームの歩みを総括する脇は、自身のプレーについて「いろいろと感じました。2年目ということで、相手のスカウティングも進んで、僕のドライブをより抑えてきたり、ケガもあって思ったようなプレーができないままシーズンが進んでいきました。そこは苦しかったですが、後半戦になって自分のやりたいことは形になってきています」と言い、厳しい時期を乗り越えて手応えを得ている。

そして「CSの舞台で僕の強みを発揮できればと思います」と言う脇は、昨シーズンとの大きな違いに自信を見せる。「去年は隆一さんがいなくて不安な部分がたくさんありましたけど、今年は隆一さんがいます。信頼できるポイントガードがいてくれるので、僕も安心してプレーできます」

シーズン後半に入っての脇は、崎濱秀斗が脳震盪と鼻骨骨折で離脱したことで、ポイントガードとしての出番が増えた。そこでサイズやフィジカルの優位性を生かし、スクリーナーとしてヴィック・ローやデイミアン・ドットソンといった外国籍フォワードがサイズのミスマッチを突いて攻めやすい状況を作り出すことに貢献した。また、守備では「前線から激しいボールプレッシャーをかけることで、チーム全体の守備のトーンを作ることができるので、その役割をしっかりとやっていきたいです」と、小兵ガードにはない強みを生かしていく。

脇真大

「今年こそはファンの方たちと優勝の喜びを分かち合いたい」

昨シーズンの琉球はファイナルゲーム3の第4クォーター序盤に2桁のリードを奪いながらも、宇都宮の決定力に屈し71-73と競り負けて優勝を逃した。「去年は本当に悔しい思いをしました」リベンジへの強い思いを脇は語る。

「去年のメンバーの大半は残っていますし、優勝したい気持ちが多分どのチームよりも強いと思っています。この悔しさを晴らしたいというエネルギーをしっかり出したいです。そしてファンの皆さんにもああいう負け方で悔しい思いをさせてしまいました。今年こそはファンの方たちと優勝の喜びを分かち合いたいとあらためて思いを強くしています」

そして王座奪還のために脇は「チームが勝つために何をやるべきか状況ごとに明確にし、徹底してやりたいです。そしてディフェンスとトランジションという自分の武器をしっかりと生かしていきたいです」と意気込んだ。

白鷗大時代には、1年生から主力として試合に絡みインカレは2度の優勝、準優勝と3位が一度ずつと好成績を残した。さらに昨シーズンのチャンピオンシップでの活躍など、大舞台でに強いことを証明している。だが、本人は「何回優勝を逃しているんだという感じです」と、全く満足していない。プロ2年目の若手でありながら「だって、まだ天皇杯しか優勝していないので、リーグチャンピオンになりたいです」とタイトルへの強い渇望を示した。

実力伯仲のチャンピオンシップでは、理屈ではない勝利への執念が明暗を分けることが多い。この脇のタイトルへの貪欲さは、琉球の大きな助けとなるはずだ。