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2026.08.29

元サッカー少年の194cm、U18川崎・ガブリエルゲッツが目指すはプロの道【BリーグU18】

  • 月刊バスケットボール

U18 川崎のもう一人のエース


近年、高校の部活動とは別に、プロへの近道やトップ水準のコーチング環境を求めて「Bリーグユース」を選ぶ選手も増えている。U18 川崎ブレイブサンダースもそうした才能が集まるチームの一つ。同チームには世代を代表するエースガードの高橋秀成がいるが、そこにもう一人の大黒柱が加わった。194cmの#41ハイレマリヤム ガブリエルゲッツである。

持ち味は、恵まれたサイズを生かしたペイントエリアの得点力にとどまらない。速攻でも先陣を切る走力を持ち、「一番好きで武器だと思っている」と本人が語る3Pシュートの精度も兼ね備えている。8月28日にひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)で開幕した「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27 出場決定戦」、U18 川崎はバンビシャス奈良 U18に対してスタートダッシュを決めると、104-58で快勝した。

ガブリエルゲッツは両チーム最多の27得点をマークし、チームを同29日に行われる長崎ヴェルカ U18との出場決定戦に導いた。インサイドで強さを見せつつ外からも射抜く彼と、ハンドリングを武器にズレを作る高橋。この2本柱がそろうことで、相手のディフェンスに的を絞らせない多彩な攻撃が可能となる。今年4月にU18 川崎の指揮官となった木村太ヘッドコーチは「レベルの高いフィニッシュブローを打てる選手が2枚いることは何よりチームの強み」と、高橋とガブリエルゲッツの両エースに寄せる期待を口にしている。



異色の経歴とユースへの挑戦


将来が楽しみなガブリエルゲッツだが、少々異色の経歴を持っている。もともと小学校ではサッカーをしており、中学2年生の冬、両親の勧めもあってバスケットボールを本格的に開始。その理由の一つが身長で、中学の3年間で身長が約30cmも伸びたのだという(急激な成長に伴う痛みにも悩まされたそうだ)。そして高校2年生の11月にU18 川崎へ加入した。「トップチームとの距離感が近く、環境が整っていると感じた」ことが、高校バスケではなくBリーグユースというステージを選んだ理由だったと語る。

バスケ歴4年目というガブリエルゲッツだが、すでにトップチームの練習にも参加し、プロのレベルを肌で学んでいる。「サイズがあるのに外のプレーができたり、ボールプッシュができているというところに驚いています」と、特にマット・ボンズのプレースタイルから大きな刺激を受けているという。プロの高い技術と強度を目の当たりにし、「まだまだフィジカルが足りない。横方向への動きが遅いので、アジリティをもう少し上げていきたいです」と自身の課題を語る。

続けて「サイズ的にも大黒柱にならないといけないし、チームを支えられるエースとしてやっていけたらと思っています」と力強く語ったガブリエルゲッツ。将来の目標は「プロバスケットボール選手になること」。Bプレミアの選手として「活躍したいです」と前を見据える。

高いポテンシャルを秘めた彼が、エースガードの高橋とともにチームをどこまで押し上げるのか。U18 川崎の戦いに注目したい。