【Bプレミアクラブ展望】アルバルク東京「3冠獲得へスタイル刷新…強固な堅守と速いペースの融合」

アルバルク東京がチーム作りの舵を大きく切った。目指すはBプレミア初代王者の座、天皇杯連覇、そして東アジアスーパーリーグ制覇の「3冠」だ。
これまでルカ・パヴィチェヴィッチ氏、デイニアス・アドマイティス氏のもとで、ヨーロッパスタイルのハーフコートバスケを構築してきた。しかし今シーズン、新指揮官としてライアン・リッチマンヘッドコーチを招へい。従来のスタイルから、より速いペースで得点を奪うスタイルへの変革に踏み出した。
伊藤大司ゼネラルマネージャーは「ディフェンスをベースとしつつ、より速いペースで得点が取れるスタイルへフェーズを変える中で、一番ぴったりのコーチだと感じた。常に改善(カイゼン)を重ね、選手と一緒に成長しようとする姿勢も今のA東京に必要だ」と人選の理由を明かす。
もっとも、ゼロからのスタートではない。リッチマンHCは「最も重要なのはディフェンスであり、私たちのアイデンティティは変わらない。B1の歴代王者はすべて攻守双方でトップ5に入るエリートだ。強固な守備をベースとしながら、爆発的なオフェンス力を兼ね備えたチームになる」と強調する。
今オフの補強では、日本人選手で川崎ブレイブサンダースから飯田遼が加入。外国籍選手は全員を刷新し、ディー・ジェイ・ホグ、キヨンテ・ジョンソン、ラクラン・オルブリッチを獲得した。機動力と高い打開力を備えた新戦力は、新スタイルとの親和性も高い。
さらに、クラブ初となるテーブス海、安藤周人、小酒部泰暉の3キャプテン体制を採用。伝統の堅守を保ちながらチームを次のステップへと引き上げていく。
◆■キープレーヤー/PG #3 テーブス海
今季を「勝負の年」と位置づけるテーブス [写真]=B.LEAGUE
新しいA東京の象徴として、3キャプテンの1人に就任したのがPGのテーブス海だ。オフェンスのペースがより速くなる新スタイルにおいて、司令塔の役割は極めて大きい。
今シーズンを「勝負の年」と位置づけるテーブスは、オフ期間を単なる休息ではなく徹底的な準備の時間へと充てた。昨シーズンの離脱経験から体の動かし方を根本から見直し、「ケガをしない体づくり」に着手。筋肉量を増やしながら体脂肪を落とす肉体改造を成功させ、走るバスケットに対応できる身体を作り上げた。
コート上では外国籍3人と帰化選手のライアン・ロシターを同時起用する新戦術の強みを活かしつつ、自ら積極的にペイントエリアへアタックするスタイルも目指す。「自分がリーグのトップガードであることを証明し、チームを優勝に導く」という強い覚悟を胸に、主将としてコート内外で背中でチームを引っ張っていく。
文=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)
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