【Bプレミアクラブ展望】東京サンロッカーズ「新章の幕開け…攻撃改革でPO争いなるか」

「B.革新」を機に10シーズンを過ごした東京都渋谷区から江東区へホームアリーナを移し、クラブ名とチームカラーも変更。装いを新たにBプレミアに臨む東京サンロッカーズは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズを2度のチャンピオンシップセミファイナル進出に導いたショーン・デニスヘッドコーチを招聘した。ただ、選手は9人が残留し、新加入が4人と大幅に入れ替わったわけではなく、まずは昨シーズンの反省と改善が重要なポイントとなる。
2025-26シーズンでB1東地区8位に終わった大きな要因は、1試合平均得点がリーグ21位にとどまった得点力不足だった。特に2ポイントシュート成功率がリーグ24位と低かったのが痛かったが、デニスHCが指揮していた名古屋Dもそれを下回る25位だった。それでも1試合平均得点では東京SRを6点以上も上回っている。3ポイントシュートに重点を置いたオフェンスシステム構築に定評のあるデニスHCが、東京SRの得点力不足をどう改善するのか。まさに手腕の見せどころだ。一方、ディフェンスは1試合平均失点がリーグで10番目に少なかったため、ディフェンスリバウンドを増やすことができれば、さらに堅固な守備を築くことができるはずだ。
そこでカギを握る新加入選手として、昨シーズンB2でハンドラーの役割も担ったラウリー・アルキンズに期待がかかる。昨シーズン新人賞に輝いたジャン・ローレンス・ハーパージュニアとともに、起点としてチームオフェンスをコントロールする存在になりそうだ。ブライソン・ウィリアムズには、ジョシュ・ホーキンソンとともにフルコートでの働きが求められる。そして、伸び盛りの山際爽吾の成長はチームの活性剤となる。田中大貴やベンドラメ礼生の攻守における存在感は変わらず、ホーキンソンを含めた3人の経験値はデニスHCの戦略浸透の助けになるだろう。
新体制で飛躍を期す2026-27シーズン。試合を重ねながらスタイルを定着させていき、最終的にはプレーオフ争いに割って入りたい。
◆■キープレーヤー/SF・PF #21 山﨑一渉
[写真]=佐々木啓次
新時代の幕開けとなる2026-27シーズン。やはり期待したいのは、初開催のドラフトで全体1位指名を受けた山﨑一渉だ。
仙台大学附属明成高校時代にはウインターカップ優勝の立役者となり、2021年のU19ワールドカップでも日本の得点源として活躍。高校卒業後はアメリカに渡り、ラドフォード大とノーザンコロラド大でプレーした。
サイズと身体能力、シュート力を併せ持つ大型ウィングプレーヤーで、この夏はアジア競技大会でも日本代表の中軸として躍動感あふれるプレーを披露している。東京SRでも主力の一角を担うことが期待され、新人賞の最有力候補と目される逸材だ。
文=吉川哲彦
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