【Bプレミアクラブ展望】川崎ブレイブサンダース「古豪復権への3カ年計画…新指揮官と再建の第一歩」

川崎ブレイブサンダースは2024-25シーズンから18勝42敗、16勝44敗と2シーズン連続で負け越し。旧リーグ時代に優勝経験を持ち、チャンピオンシップの常連だった強豪は結果が振るわない時期を迎えていた。
再建を図るべく、琉球ゴールデンキングスを5シーズン連続でファイナルに導いた桶谷大ヘッドコーチを3年契約で招へい。6名の新戦力を迎え入れ、記念すべきBプレミア初年度に挑む。
26チーム中24位だったリバウンドの強化に向け、211センチ114キロのアレックス・カークを獲得。桶谷HCのバスケットをよく知る日本代表帰化選手に加え、ジェイデン・リディ、マット・ボンズもゴール下で存在感を発揮できる存在だ。
松山駿と荒谷裕秀はともに前所属チームで主軸を担い、前者はポイントガード、シューティングガード、後者はシューティングガード、スモールフォワードと、複数ポジションをプレー可能。そして、佐藤賢次ゼネラルマネージャーがポイントとして掲げた「オフェンスの起点」になり得る1人がモハメド-アリ・アブドゥル-ラフマンだ。「FIBAアジアカップ2025」で得点王に輝いたサウジアラビア代表のシューティングガードは個で打開でき、味方も使えるだけでなく、ディフェンスでの活躍にも期待が高まる。
オンザコートフリーに伴い、日本人選手の働きも必要不可欠。夏の日本代表活動に参加した山内ジャヘル琉人は「外国籍選手よりも評価されるような選手になる」と意気込んでおり、ウィング陣とのマッチアップで渡り合うことができるか。23歳ながらキャプテンという大役を託された米須玲音とともに、復権を期す川崎の将来を背負う。
桶谷HCは選手が持つ個性を最大限に活かし、選手に合わせてチームを作り上げてきた。そのスタイルは、川崎でも変わることはない。「まずはチャンピオンシップに出られるチーム」。川崎の3カ年計画がスタートする。
◆■キープレーヤー/PF #5 マット・ボンズ
[写真]=B.LEAGUE
2020-21シーズンは約2カ月の在籍。それでも、長崎ヴェルカ時代にB3、B2で年間MVPに輝くと、大阪エヴェッサでもエースとして活躍するなど、十分な実績を残して6シーズンぶりに帰ってきた。
196センチと背丈があるわけではないが、高い身体能力を誇る万能戦士。昨シーズンはリーグ4位の1試合平均20.3得点に8.1リバウンド、3.8アシスト、1.2スティールを記録した。日本では8シーズン目を迎え、Bリーグの戦いを熟知する点もメリットだ。
そんなボンズは、桶谷HCがかねてから注目していたという選手。「チームに必要なことをすべてやりたい」。“ボンちゃん”の愛称で親しまれる30歳が古豪復活のカギを握る。
文=酒井伸
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