【Bプレミアクラブ展望】宇都宮ブレックス「継承と進化の20季目…ギャビンと咲かす有終の花」

リーグ最多3度の優勝を誇る宇都宮ブレックスは、Bプレミア元年に創設20シーズン目を迎える。同時にイタリア出身のウォルター・デ・ラファエレヘッドコーチ体制に切り替わり、新たなフェーズへ突入。
新指揮官が合流して間もない8月の公開練習では、すでに人とボールの動きを丁寧に確認する光景があった。田臥勇太はその変化を前向きに受け止めている。
「ヨーロッパのバスケットなので、より5人が連動して動くスタイルになると感じています。それが上手く形になっていけば、また面白いバスケできると思います」
3年連続でレギュラーシーズンMVPを受賞しているD.J・ニュービルは新天地へ移った。宇都宮にタイトルをもたらした絶対的存在について、比江島慎は「今までのオフェンスはD.Jに頼りすぎてしまった」と認めつつも、新たな挑戦への決意を口にした。
「それを脱却するために今のHCが呼ばれたと思いますし、みんなで連動することが重要になると思います。D.Jの穴は大きいと思うんですけど、それでも優勝できると信じてるので頑張っていきたい」
背番号6が「今後のブレックスを引っ張らないといけない立場」と発破をかける小川敦也と高島紳司は、昨シーズン以上に勝敗を左右する存在となるだろう。新加入選手の最注目はトレイ・ケル。昨シーズンは富山グラウジーズで平均22.9得点の活躍を見せたスコアラーだが、「いろんなポジションをこなせるのが彼の特長」とラファエレHC。状況に応じたマルチなプレーが問われそうだ。
「誰かに得点が偏るのではなく、全員が得点に絡めるバスケットボールを目指していきたい」
新指揮官が語ったように、宇都宮のオフェンスは今まで以上に流動的なスタイルへと変貌を遂げる。それでも、堅守という長年培ってきたアイデンティティは新体制のもとでも揺るがない。
継承と進化。その両輪をフル回転させ続けた先に、再び“初代王者”の称号が待っている。
◆■キープレーヤー/PF #33 ギャビン・エドワーズ
[写真]=B.LEAGUE
2013年から日本でプレーし続けるベテランビッグマンが、自らの引き際を決めた。
ギャビン・エドワーズは2026-27シーズンをもって現役引退を表明。シーズン前に公表した意図を尋ねた際は、こう口を開いた。
「シーズン中の発表だとみんなを驚かせてしまうかもしれないし、そこでみんなのメンタルが変わってしまう可能性もある。すでに自分が決めたのであれば、すべてをオープンにして、全員が共通認識を持った状態で戦うことがベストだと思ったからです」
泣いても笑ってもラストシーズン、エドワーズは「自分の持っているものをすべて出しきる」と覚悟を持ってコートに立つ。
文=小沼克年
Cookieについて
このサイトでは、サービスの運営に不可欠な Cookie を使用します。また、利用状況の分析や広告配信のために Cookie を使用することがあります。
『同意する』をクリックすると、これら全ての Cookie の使用に同意したことになります。
拒否される場合は『同意しない』を選択してください(この場合でも基本機能に必要な Cookie は使用されます)。
Cookieの詳細