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B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスのB.LEAGUE FINAL 2017-18展望

B.LEAGUE FINAL 2017-18の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B.LEAGUE FINAL 2017-18
■BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK

■B.LEAGUE FINAL 2017-18
A東京vs千葉

横浜アリーナが赤く染まる。B.LEAGUE最高峰の頂を目指す戦いはいよいよ残すところ1試合となった。
ファイナルで相見える、赤をチームカラーとする両雄は、激戦東地区勝率1位の千葉ジェッツ、そして2位のA東京。平均得点・平均失点ではなく、攻撃回数を均等にして攻撃力、守備力を比較する事が出来る指標、即ち得点効率・失点率で彼らの力量を計ると、この両方でB1トップ5に入ったのはこの2チームだけ。共に攻守の水準が高いだけに一言で「攻撃の○○、堅守の○○」という表現は通用しない。戦術と総合力、HCの采配と求心力、選手のタレント層の厚さ、どこから切っても最高峰の2チームであり、ファイナルに相応しいぶつかり合いが期待出来る。

今季レギュラーシーズンで既に6度の対戦経験がある両チームだが、A東京は6試合のうち4試合で#24 田中が、#6 馬場も2試合で欠場。千葉は2試合で#2 富樫が欠場している。それでもA東京が4勝を上げた事実をどう受け止めるのか?#2 富樫をもってして「一番対戦したかった相手」と言わしめた決勝カードは正に雌雄を決する戦いだろう。

そんな中、1番チームの色がくっきり分かれるコントラストはこれまで試合を戦ってきたペース。リーグでも最も早い展開を好んできたチームのひとつ千葉は60試合のレギュラーシーズン、1試合あたりリーグ最高の13.4点を速攻で上げてきた。対するA東京は最も遅いペースで戦い、規律正しくピック&ロールを連続して繰り出す事で1回の攻撃を無駄無く最大効果を引き出す事を重んじてきた。
さしずめ両チームの戦いは相手を音速で置き去りにする”ジェット機”に対して、緻密で高度な判断をミス無く繰り返す”スーパーコンピューター“と言えよう。ディフェンスでもスティールやブロックといった運動能力を最大限活用するジェッツと、相手のプレーをひとつひとつシラミつぶしにして雁字搦めにするアルバルクの対比は面白い。

それぞれ同一ポジションの直接対決=マッチアップも見所ばかりだ。しかし、敢えてここでは別の視点から2名のキーマンを上げたい。
シーズンの終盤からセミファイナルにかけて我慢比べにも強くなった千葉からは、ゆっくりな展開の中でも強力な武器となる#34 小野を上げたい。チームが苦しい時にこそ、彼のポストプレーにボールが集まる。そこからシュートを放っても良し、パスを捌いても良し、ピック&ロールとは別の起点となれる希有な存在が苦しい時間帯でチームを救うかも知れない。
対するA東京は日本が誇るビッグマン#15 竹内だ。Bリーグ2年目、多くの選手達が成長をみせる中で、日本代表常連の33歳にも伸びしろが残されていた事をルカHCは証明し、#15 竹内は与えられた役割の中で今季躍動している。A東京のピック&ロールはコートの幅を余す事なく、左右で展開されるがPFがボールを預かり判断を下す局面も多い。39.2%と高い3PTシュート成功率も有し、このファイナルではCS準決勝同様相手の帰化選手を抑える任務も受け持つ。
両チーム共に#24 田中、#2 富樫と言う”チームの顔”が存在する。それでも勝負は何があるか分からない。隠れたキーマンが誰なのか、新たなヒーロー、想像すらしなかった、20年後も語り継がれるドラマが生まれるのがファイナルだ。

1発勝負の大一番、一気に点差を開ける千葉の爆発力はA東京とて、恐れているだろう。ただしそんな千葉の能力について行けるだけの走力はA東京にもある。千葉の流動性を奪う事に成功すればA東京優位か、勝負はまず出だしの5分。日本の全バスケットボール、スポーツファン、まばたき厳禁の戦いが始まる。

試合日時 会場  
5月26日(土) 14:05 横浜アリーナ →B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18特設サイト

5/27(日)には同会場・横浜アリーナにてB1・B2 入替戦 2017-18、B2・B3入替戦 2017-18を実施。
入替戦 2017-18特設サイト