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琉球ゴールデンキングス連勝ならず。初のロードゲームでソウルSKナイツに敗れる

2023.11.01

見どころ・レポート

【(c) East Asia Super League Limited. 】

ソウルが高確率のシューティングで圧倒

Bリーグと並行開催のEASL(東アジアスーパーリーグ ※East Asia Super League)に参戦している琉球ゴールデンキングスは、11月1日に韓国のソウルSKナイツとアウェイで対戦し、69-82で敗れた。この試合はEASLにおける琉球として初の海外遠征。前回、10月18日に沖縄アリーナで対戦した際に80-79で倒した相手だったが、今回はソウルのシュート力としぶとく食らいつくオフェンス・リバウンドに屈する結果となった。

琉球は15得点の今村佳太が前回の対戦に続きトップスコアラー。今村は5リバウンド、6アシストも記録するオールラウンドな活躍だった。また、前回登録がなかったアレン・ダーラムが今村に続くチーム2位の14得点を挙げ、小野寺祥太も随所に好ディフェンスを見せながら3Pショットも5本中4本沈めて12得点と奮闘を見せた。初戦で3Pショットが不発だった岸本隆一も、今回は4本中2本成功させ10得点。同じく10得点のアレックス・カークを含め、琉球はスターター5人全員が2桁得点に乗せていた。
それでもこの日の琉球は、ソウルの前に最後まで自らのペースをつかみきれずに終わってしまった印象だ。ソウルはレオン・ウィリアムズが23得点、17リバウンド、2アシスト、3スティールでチームをけん引。韓国代表ポイントガードのキム・スンヒョンも12得点にゲームハイの8アシスト、1スティールと役割を果たした。
ソウルはほかに、キャプテンのホ・イルヨンとビッグマンのオ・セグンも12得点を記録。中心的存在のジャミル・ワーニーとファン・ゴメス・デ・リアニョを欠く厳しいチーム状況をものともせず、チームとして3Pショットを55.6%(18本中10本成功)の高確率で決める質の高いオフェンスを披露し、琉球を圧倒した。

試合開始のティップオフに勝った琉球は、序盤には良い流れを生み出すことができていた。最初のオフェンスで、今村とダーラムのツーメンプレーからイージーゴールを奪い先制。ソウルがキム(ス)のドライブ&キックからオ(セ)のミドルコーナー・ジャンパーを成功させて即座に追いついても、岸本とダーラムが連続で3Pショットを沈めて8-2とリードを広げた。
しかしソウルは、キム(ス)を中心としたペリメーター陣のペイントアタックからパスをつなぎ、カッティングレイアップやミドルジャンパーで10-2のランを展開して12-10と逆転に成功する。第1Q終盤まで点の取り合いが続いた後は、ウィリアムズのジャンプショットで17-17と追いついたところから第2Q序盤にかけて、10連続得点の猛攻で琉球を突き放した。
以降は徐々にソウルが主導権をつかみ、第4Q残り7分8秒にチェ・ブキョンのジャンプショットが決まったところで、リードは76-53の23点に広がっていた。琉球も終盤、岸本や小野寺の3Pショットなどで13連続得点を奪い追い上げたが、決定力の高いソウルのシューター陣を抑え切れなかった。

この結果、琉球はEASLでの通算成績が1勝1敗となり、同じく1勝1敗のソウルと同率ながら現時点では得失点差でグループB首位の座を明け渡している。EASLでの次戦は、帰国後にBリーグでの5試合をこなした後の11月15日(水)に、沖縄アリーナで行われるメラルコ・ボルツ(フィリピン)とのホームゲームだ。
EASLではこの試合が初戦となるメラルコは、かつてダーラムが所属していたクラブでもある。ダーラムはメラルコ在籍当時、PBAガバナーズカップで最優秀外国籍選手賞を3度獲得した実績があり、出場がかなえばゆかりの深い相手に熱のこもった活躍を期待できそうだ。
一方のソウルも4日(土)からはいったんKBLの公式戦に戻るが、8日(水)には再びEASLの舞台に臨む。EASLでの3戦目となる次戦では、チャイニーズ・タイペイに飛んでニュータイペイ・キングスと対戦する。ニュータイペイは、かつてNBAのニューヨーク・ニックスで“リンサニティー”と呼ばれた大旋風を巻き起こしたガード、ジェレミー・リンが所属するクラブで、こちらも非常におもしろい試合になりそうだ。
 

【(c) East Asia Super League Limited. 】

EASL は2025年までに世界トップ3のプロバスケットボールリーグになるというビジョンを持つリーグ。第1回大会となる前回大会ではBリーグから宇都宮ブレックスと琉球が出場し、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイの優勝チームなど合計8チームが参戦。結果、安養KGC(韓国)が初代王者に輝いている。2023-24シーズンは出場8チームが2つのグループに分かれてホーム&アウェーで1回ずつ対戦(10月11日~2024年3月10日で計28試合)し、各グループ上位2チームがファイナルフォー(2024年3月8日~10日予定)に進んで優勝を決めるスケジュールで行われる。

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