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B.MAGAZINE

B1リーグで最も効率よくアシストを決めている選手は?/「AST/TO」上位5選手を紹介

2023.11.21

見どころ・レポート

今シーズン、堅実なプレーメイクで得点を演出している選手は?【(C) B.LEAGUE】

 

今シーズンかつてない盛り上がりを見せるB.LEAGUE。コート上ではどんな選手たちが活躍しているのだろうか?昨シーズンからB.LEAGUEの公式サイトに選手たちの細かなスタッツデータが掲載されるようになり、より正確に彼らの活躍が数字として現れるようになった。

本企画では、そのうちいくつかの指標でリーグ上位にランクインした選手たちをピックアップして紹介する。第2回となる今回取り上げるのは、AST/TO(ターンオーバーあたりのアシスト数)で上位にランクインしたBリーグを代表するアシストの名手たちだ。

※第8節終了時点で12試合以上出場している選手が対象

5位:3.5 AST/TO|寺嶋良(広島)

大学4年次にプロ入りして以来、抜群の活躍を続けている寺嶋【(C) B.LEAGUE】

 攻撃の起点になる選手は、ボールを保持する時間が長い傾向がある。しかしその分、相手にスティールをされたりミスを犯したりする可能性も高くなるため、失点に関与するリスクを背負う。

 例えば、現在アシストランキング1位の岡田侑大(京都ハンナリーズ)のAST/TOは「1.6」。1試合平均6.0本のアシストを挙げて多くの得点を演出しているが、ターンオーバー数も同3.7と多い。そのため、彼のパスセンスがそのまま勝利に直結しているとは言い難い。

 より少ないミスで正確なアシストをさばいている選手を知ることができるのが、ターンオーバーあたりのアシスト数を意味する「AST/TO」だ。この数字はアシスト数をターンオーバー数で割る(アシスト÷ターンオーバー)ことで導き出せる。

 5位には広島ドラゴンフライズの司令塔がランクインした。寺嶋良は、9月に開催された「第19回 アジア競技大会」の日本代表メンバーに選出。大学生の頃からBリーグで爪痕を残し、2020−21シーズンからは3年連続で55試合以上の先発出場を続けて信頼と実績を積み重ねている。

”FLASH(フラッシュ)”というニックネームで愛される彼の魅力は、コートを切り裂くスピード。抜群の速さと高い攻撃力でオフェンスをけん引し、今シーズンはここまで1試合平均8.4得点3.5アシストを記録。約25分間コートに立ち続けながらもターンオーバーを平均1.0にとどめ、今シーズンは広島をさらなる高みへ押し上げる活躍に期待がかかる。

4位:3.6 AST/TO|田中大貴(SR渋谷)

新天地で本来のパフォーマンスを取り戻しつつある田中【(C) B.LEAGUE】

 

 大学時代から日の丸を背負ってきた経歴を持つ田中大貴は、Bリーグ屈指のオールラウンダーだ。得点、アシスト、ディフェンス、さらにはゲームメイクまでも高いレベルで遂行し、リーグ初年度から4年連続でレギュラーシーズンベスト5に選出。アルバルク東京をリーグ2連覇へ導き、2019−20シーズンにはレギュラーシーズンMVPに輝いた。

 32歳となった今季はキャリア初となる新天地への移籍を決断。腰椎椎間板ヘルニアに悩まされた昨シーズンからの再起を目指す。まだシーズンの4分の1を経過した時点だが、サンロッカーズ渋谷では全試合に先発出場を果たしてファンへ元気な姿を見せている。攻撃の起点として計47本(平均3.4本)のアシストを挙げており、ターンオーバーは計13個(同0.9個)と上質なプレーは健在だ。

3位:3.8 AST/TO|佐々木隆成(三遠)

好調三遠の中心選手として躍動する佐々木【(C) B.LEAGUE】

 

 三遠ネオフェニックスに加入して2年目の今シーズン、佐々木隆成はキャプテンとしてチームの先頭に立つ。今シーズンの開幕戦でキャリアハイの23得点をマークしたように、最大の持ち味は高いスコアリング能力。高いシュート精度と果敢なドリブル突破を武器に得点を重ねるが、現在の佐々木は仲間を活かすプレーでも攻撃を引っ張る。

 第8節を終えて全14試合で先発ガードを担い、プレータイムは平均24分29秒。アシストは開幕から毎試合2本以上を積み上げて平均3.6本を記録する一方で、ターンオーバーは同0.9と少ない。チームはB1トップとなる同87.9得点の攻撃力を誇り、中地区首位で序盤戦を終えた。リーグ戦再開後もこの強さをキープできるかどうかは、大ブレイク間際の次世代ガードにかかっている。

2位:6.0 AST/TO|山内盛久(三遠)

抜群の安定感でチームを支えるベテランの山内【(C) B.LEAGUE】

 

 三遠での3シーズン目を送るベテランガード。B1上位のアシスト数を残すチームにおいて、山内盛久は3位の佐々木ら若手を支える頼もしい存在だ。身長は175センチと小柄ながら、緩急自在のドライブとパスセンスでオフェンスを活性化。さらには体を張ったハッスルプレーでも流れを変える。

 今シーズンは全試合で控えガードとしてコートに立ち、合計24アシストと数字的には優れているとは言い難い。しかし、14試合でターンオーバーを犯した数はわずか「4」。11月11日に行われた第8節のGAME2では、約11分の出場時間で4本のアシストを挙げて勝利に貢献した。豊富な経験と高いスキルを持ち合わせ、勢いと安心感をもたらす背番号32に要注目だ。

1位:6.5 AST/TO|狩野祐介(佐賀)

狩野は14試合で記録したターンオーバーはわずか2本【(C) B.LEAGUE】

 

 狩野祐介と言えば、リーグトップクラスの3ポイントシュートの名手。レギュラーシーズンで最も高い3ポイント成功率を残した選手に送られる「ベスト3P成功率賞」を2020−21シーズンに初受賞すると、翌シーズンは歴代の同賞で過去最高となる52.9パーセントを記録して2年連続の個人タイトルを獲得した。

 Bリーグ発足以降は滋賀レイクス(元滋賀レイクスターズ)と名古屋ダイヤモンドドルフィンズでプレーした33歳は、今シーズンはB1初参戦の佐賀バルーナーズへ移籍。現在は主にベンチからチームを支える役目を担う。アシストに目を向けると、全14試合で13本。ターンオーバーは2個と極めて少ないために「AST/TO」が高く、B1で最も優れた6.5を記録している。

文=小沼克年
構成=バスケットボールキング