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EASLファイナル4、千葉ジェッツがファイナル進出――完全優勝に王手

2024.03.09

見どころ・レポート

【(c) East Asia Super League Limited. 】

富樫、クックスらが執念のモンスターゲーム

東アジアスーパーリーグ(EASL)のファイナル4が3月8日にセブ島(フィリピン)のフープスドームで開幕。グループAを6戦全勝で首位通過した千葉ジェッツが、第2試合でニュータイペイキングス(グループB1位、チャイニーズ・タイペイP.LEAGUE+)を92-84で下し、10日(日)に行われるファイナル進出を決めた。ファイナルではソウルSKナイツ(グループB2位、韓国KBL)と対戦する。ソウルは昨年のファイナルのリマッチとなった韓国勢同士による第1試合で、昨年EASLチャンピオンに輝いた安養正官庄レッドブースターズ(グループA2位)を94-79で破りファイナルに駒を進めている。

千葉Jは3月6日に船橋アリーナで群馬クレインサンダーズと対戦(86-95の黒星)し、翌日セブ島入りして会見や公開練習などのメディア対応をこなす過密日程を乗り切ってのファイナル4。日程的には、P.LEAGUE+の直近の試合から1週間空いたニュータイペイに比べかなり過密だったが、ジョン・パトリックHCは6日の群馬戦後、ファイナル4について「すごく楽しみ。Bリーグの代表として頑張ってきたいと思います」と抱負を述べていた。5~6時間のフライトを経てセブ島に乗り込んで2試合を戦う日程的には難しさも伴ったに違いないが、普段とは異なるロケーションで大きなプライズもかかった対戦は、クラブ全体の意欲にも火をつけていたようだ。

千葉Jは富樫勇樹、原修太、ジョン・ムーニー、アイラ・ブラウン、ゼイビア・クックスがスターター。ニュータイペイはジェレミー・リンが残念ながら故障離脱だったが、その弟ジョセフ・リン、新たに加わった元NBAのオースティン・デイ、クインシー・デイビス、ケネス・マニゴー、ヤン チンミンの5人でティップを迎えた。

原のレイアップで幕を開けた1Qは、点の取り合いから千葉Jがややリードする展開となった。オフェンスをけん引したのは富樫で、最初の10分間だけで3Pショットを3本すべて沈めて13得点。1Q終盤にはディフェンスの名手として知られるリー カイアンを相手に見事なクロスオーバードリブルから3Pショットとミドルジャンパーを連続で決め、日本代表キャプテンの貫録を感じさせた。

32-25と7点リードして2Qに突入した千葉Jは、5-12のランを食らって37-37と同点に追いつかれ、このクォーターに当たり始めたヘイデン・ブランクリーの3Pショットなどでニュータイペイに流れを持っていかれる時間帯があった。一時は40-45のビハインド。しかし、それでもハーフタイムまでには、ムーニーのダンクやクックスのプットバックなどで10-0のランを作り50-47とリードを奪い返す。

後半もそのままの接戦が続いたが、リンの3Pショットやデイビスの連続得点などで3Q残り3分12秒にはニュータイペイが57-63と6点をリード。4Qに入ってからも、千葉Jがビハインドの時間は長く続いた。しかし、要所で富樫の3Pショットが決まり、原の好ディフェンス、クックのリバウンドやブロックショットが窮地を救う。我慢強く戦い続けた残り3分18秒に富樫の3Pショットで82-82とした後、残り2分19秒には原もワイドオープンの3Pショットを決めきり85-82。流れを掌握した千葉Jは、この2本の3Pショットを含め最終局面を13-2のランで締めくくり、勝利をつかんだ。

富樫は最終的にフィールドゴール20本中10本成功(うち3Pショットは13本中6本成功)で28得点に5アシスト。クックスはフィールドゴール13本中10本を決めて24得点を記録したほか、22リバウンド、3スティールに6ブロックというモンスタースタッツを残した。

千葉Jはほかにもムーニーが22得点(リバウンドも12本)、原が13得点(および4アシスト)と4人が2桁得点。しかし称えるべきは得点だけはないだろう。4Q終盤の、身体的にも内面的にも最もタフさが要求される時間にルーズボールに食らいついたムーニーや、残り28秒に懸命に追いすがろうとゴールを狙うデイのショートジャンパーを空中高く飛び上がって叩き落したクックスのブロックショットなどは、現地まで足を運び、あるいは国内からオンライン配信を通じて声援を贈っていたジェッツブースターの前で絶対に勝とうという強い執念を感じさせるものだった。

千葉JはこれでEASLにおいて負けなしの7連勝。このまま無傷で王座に就けば日本勢としては初の王座獲得であり、完全優勝とともに100万米ドル(約1.48億円)の賞金も獲得できる(敗れた場合には50万米ドル=約7400万円)。Bリーグの終盤戦に向け勢いを増していくためにも、ぜひとも大きな手土産を持って帰国の途に就くことを期待しよう。

EASL は2025年までに世界トップ3のプロバスケットボールリーグになるというビジョンを持つリーグ。第1回大会となる前回大会ではBリーグから宇都宮ブレックスと琉球が出場し、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイの優勝チームなど合計8チームが参戦。結果、安養正官庄(韓国)が初代王者に輝いている。2023-24シーズンは出場8チームが2つのグループに分かれてホーム&アウェーで1回ずつ対戦(10月11日~2024年3月10日で計28試合)し、各グループ上位2チームがファイナルフォーに進んで優勝を決めるスケジュールで行われる。

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