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【CS出場チーム紹介②】琉球ゴールデンキングス「岸本不在を”団結の力”で乗り越えられるか」

2025.05.02

クラブ

B1西地区を制した琉球【(C) B.LEAGUE】

 

レギュラーシーズン上位8チームによる「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」がいよいよ幕を開ける。本稿ではチャンピオンシップの出場チームを紹介。2チーム目は2シーズンぶり2度目の優勝を目指す琉球ゴールデンキングスをピックアップする。

 西の”King”が再び”BEST of THE WEST”に返り咲いた。

 琉球ゴールデンキングスは4月19日の長崎ヴェルカ戦に勝利して、2シーズンぶり7度目の西地区優勝を達成した。だが桶谷大ヘッドコーチは「(地区優勝は)あくまで通過点」とBリーグ優勝だけを見据える。

 オフに大幅な選手移籍があり前評判は決して高くなかったが、ルーキーの脇真大や練習生からステップアップした荒川颯、B3から途中加入した平良彰吾など、若手選手の成長を促してチームバスケットボールをさらに進化させた。3月には悲願の天皇杯優勝もつかみ取り、その勢いのまま第35節GAME1までリーグ戦16連勝で、3試合を残して44勝を記録。41勝19敗だった昨シーズンの勝ち星を超えてみせた。

 ジャック・クーリーとアレックス・カークの強力なインサイド陣は健在で、2人を同時にコートに並べるツインタワー戦術も馴染んできた。さらに今シーズンはヴィック・ローが完全にチームにフィット。リーグ有数の万能性を発揮して攻守で琉球をけん引する存在になった。伊藤達哉をポイントガードに据えるセカンドユニットでも、ケヴェ・アルマがその身体能力と高確率の3Pシュートで対戦相手を苦しめる。

 CSを前にチーム状態は最高潮に達したと思われたが、そこに衝撃が走る。チームの大黒柱であり"ミスターキングス”の岸本隆一が4月19日の長崎戦で左足を負傷。左第5中足骨骨折の全治8~12週間で、CS出場は絶望的となった。琉球のCS出場はBリーグ開幕以降8シーズン連続8回目だが、岸本不在で戦う初のCSとなる。チーム全員がステップアップしてBリーグの頂点に返り咲けるか。キングスの「団結の力」が再び試される。

KEY PLAYER/SG #18 脇真大

プロ1年目から主軸を担ってきた脇【(C) B.LEAGUE】

 

 ルーキーながらほとんどの試合でスターターを務めてきた脇は、チームの期待を上回る活躍を見せてきた。力強いドライブからインサイドへアタックして得点を奪い、課題だった3Pシュートも16連勝中は47.4パーセントの高確率で決めてきた。リバウンドでチーム日本人トップを記録するなど、攻守両面で琉球のキープレーヤーとなった。さらにプレー面だけではなく、外国籍選手にも物怖じせずコミュニケーションを交わすなど、早くもチームの中心選手へと成長した。

 岸本の離脱後には「隆一さんのために絶対勝つ」とBリーグ優勝への意欲を見せた。ルーキーとは思えない成長を見せてきた脇が、自身初のCSの舞台で躍動する。

文=アウトナンバー編集部、構成=バスケットボールキング

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