「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.」が開幕! 琉球、福岡、SR渋谷、横浜BCのU16が海外勢と頂点を競う

B.LEAGUE U16の精鋭たちがアジアの強豪に挑む
8月22日~24日の3日間、東京・アリーナ立川立飛を舞台に「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.」が開催される。同大会は2022-23シーズンから年齢区分をU15からU16へ引き上げて実施。従来は年明け開催だったが、今回は8月開催に変更された。
出場チームは以下の通り。「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」で上位に入って出場権を手にしたのが、琉球ゴールデンキングス U16、ライジングゼファー福岡 U16、サンロッカーズ渋谷 U16、横浜ビー・コルセアーズ U16。加えてP.LEAGUE+など交流のあるチャイニーズ・タイペイからNengren Vocational School U16が、B.LEAGUEとパートナーシップを締結している韓国バスケットボールリーグ(KBL)からSeoul SK Knights U16が参加する。注目すべきはU16という年齢区分である。U18の環境で日々成長する16歳の選手も参加することで、より高いレベルの戦いが繰り広げられるのだ。それはB.LEAGUEのミッションである「世界に通用する選手やチームの輩出」にも通じるものである。
【(C)B.LEAGUE】
出場チームの中で最も注目を浴びるのは、“超高速バスケ”が特徴の琉球 U16だろう。昨年度は「2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会(京王Jr.ウインターカップ2024-25)」で準優勝となると、インフロニアB.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025で悲願の初優勝を果たした。ツインエースとして引っ張った越圭司はアメリカ留学のためチームを離れ、宮里俊佑も今大会は欠場予定。だが、男子U16日本代表候補にも選ばれているフォワード、#13ブレイク ジェレマイヤ デービッド海斗という楽しみな選手もいる。185cmと特別に高いわけではないが、特にインサイドで存在感を発揮し、アベレージのダブルダブルも期待できる。加えてB.LEAGUE U17選抜チームで2025 Shanghai Future Star Basketball Championshipに出場した#88奥間翔(188cm)も得点、リバウンドが強みの選手。共に3Pシュートを射抜くシュートレンジを持つものの、一戦必勝という舞台では2点の重みが増すだけに、両者にかかる期待は大きい。一方、バックコート陣には#18宮城昊河という新たな注目株がいる。165cmという身長を補うだけのスピード、身体能力が魅力で“超高速バスケ”を組み立てるうえでのキーマンとなるだろう。コーチを務めるのは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15時代を含めてB.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPで4度優勝を経験する末広朋也氏。初見となる海外チームもいる中で、どんなバスケを展開するだろうか。
続いて紹介する福岡 U16も、脚力を生かした激しいディフェンスを軸に素早いトランジションからオフェンスを展開するチームだ。オフェンスの中心となるのは男子U16日本代表候補の#5有田直生。琉球 U16とのインフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025決勝では3本の3Pシュートを射抜くなどロングレンジの精度も確かながら、ディフェンスを見て的確な判断をするクレバーさも持ち合わせている。その#5有田とのワンツーパンチとして期待されるのが、キャプテンを務める#35中川宗之助。一瞬の速さがあり、ペイントアタックからレイアップで得点を挙げる一方、ディフェンスを収縮させてからパスという選択もできる。指揮を取る鶴我隆博コーチは、全国中学校体育大会などで10度の優勝を誇る名伯楽。福岡 U15でも2022年度第3回全国U15バスケットボール選手権大会(Jr.ウインターカップ2022-23)で頂点に立っている。勝ち方を知るコーチがいることは強みとなるはずだ。
【(C)B.LEAGUE】
経験値という面では、SR渋谷 U16がおもしろい存在となる。今年2月にあった「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」では、Ulsan Hyundai Mobis Phoebus U15 (韓国)、琉球 U16を下してグループB1位となると、決勝で対戦したFar Eastern University-affiliated high school U16 (フィリピン)にも真っ向勝負を仕掛けて善戦を見せた。チームの要として活躍したガードコンビ、#21岸歩武と#47山野井皓が今大会でも中心的役割を果たすと見込まれる。中学3年の#47山野井は、高校1年になった#21岸と共にU18という上位カテゴリーに主戦場を移しており、新しい環境で両選手がどこまで成長を遂げているか注目したい。また前回大会を経験した#25古河シェーン、#91林元気がいることもプラス材料で、#21岸が語る「トップチームから継承する泥臭さをしっかり発揮する」というバスケも展開しやすいはずだ。
「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」4位の横浜BC U16だが、ポテンシャルという部分では最も楽しみと言ってもいい。高校1年の#15エルマスリ アダムは201cmという高さが魅力。オーストラリア人の父、日本人の母を持つ彼は昨年10月、来日してクラブ入り。「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」で国内初の実戦に臨むと、ベルテックス静岡 U16戦で8得点、24リバウンド、3ブロック、5スティールという数字を残した。さらに「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」でもダブルダブルの活躍を見せ、日本の地を踏んでわずか半年足らずで男子U16日本代表チームのエントリーキャンプにも招集された。両大会で指揮を取った白澤卓コーチは、「長い手足を持ち、自分の体を持て余す感じがあるため、もっと良くなるのはこれから」と語っており、半年を経てのステップアップが楽しみだ。バックコートでは#9宋俊輝に注目したい。#9宋は185cmながらPG登録。長い手足を生かしたハンドリングで起点となり、得意のプルアップジャンパーで自らも得点する。攻防でカギを握る存在として今大会でも期待は高まる。
【(C)B.LEAGUE】
前回大会、SR渋谷 U16の#21岸は「世界基準を体験できたことは、自分にとってもチームにとっても大きいと思います」と価値ある経験ができたと語っている。アジアのライバルであるチャイニーズ・タイペイ、韓国の同世代との力試しは、日本バスケの未来を担う彼らの現在地を知る上で、格好の舞台となることだろう。
「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.」
開催日程
2025年8月22日(金)~24日(日)
会場
アリーナ立川立飛(〒190-0015 東京都立川市泉町500-4)
出場チーム
<グループA>
- 琉球ゴールデンキングス(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」優勝)
- 横浜ビー・コルセアーズ(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」4位)
- Nengren Vocational School U16(チャイニーズ・タイペイ)
<グループB>
- ライジングゼファー福岡(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」2位)
- サンロッカーズ渋谷(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」3位)
- Seoul SK Knights U16(韓国)
大会形式
2グループ(1グループ3チーム)に分かれて予選リーグを開催。上位2チームが決勝トーナメントに進出。交流戦も実施。
配信
B.LEAGUE公式YouTubehttps://www.youtube.com/c/BLEAGUE
試合スケジュール
<8月22日(金)>
- [9:30~]<グループA>横浜BC U16×Nengren U16
- [11:15~]<グループB>SR渋谷 U16×SK U16
- [13:00~]<グループA>琉球 U16×横浜BC U16
- [14:45~]<グループB>福岡 U16×SR渋谷 U16
- [16:30~]<グループA>Nengren U16×琉球 U16
- [18:15~]<グループB>SK U16×福岡 U16
<8月23日(土)>
- [9:30~]<交流戦①>グループA3位×グループB3位
- [11:15~]<準決勝①>グループA1位×グループB2位
- [13:00~]<準決勝②>グループA2位×グループB1位
<8月24日(日)>
- [10:45~]<交流戦②>グループB3位×準決勝①または②の敗者
- [12:30~]<交流戦③>準決勝①または②の敗者×グループA3位
- [14:15~]<決勝>