SR渋谷 U16と福岡 U16 が決勝進出! [インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.]

SR渋谷 U16はA組1位を下してリベンジマッチの舞台へ
8月23日、「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.」(会場/東京・アリーナ立川立飛)の大会2日目、決勝トーナメント準決勝および交流戦が行われた。「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」の上位4チームとチャイニーズ・タイペイのNengren Vocational School U16(以下Nengren U16)、韓国のSeoul SK Knights U16が出場する今大会は、B.LEAGUEがミッションに掲げる「世界に通用する選手やチームの輩出」という目的に合致するものである。
敗戦を糧に結束! SR渋谷 U16が台湾の強豪に勝利し決勝進出
準決勝第1試合は、チャイニーズ・タイペイから参加したNengren U16 (A1位)対サンロッカーズ渋谷 U16(B2位)。堅いディフェンスからトランジションというパターンを得意とするNengren U16だが、SR渋谷 U16は見事に対応。ピックアップを早くしてテンポを下げるとペイントアタックを封じ、10-3という好スタートを切った。本来のリズムで戦えないNengren U16だが、#7イーノ・スーが個人技から突破口を開くと#11ヨンウェイ・チェンの3Pシュートも決まるなど巻き返しを見せる。15-16と1点ビハインドで2Qを迎えると、すぐに22-18と逆転。嫌な空気が流れたSR渋谷 U16だったが、「昨日の試合でうまくコミットできなかったという反省から積極的なプレーを心がけました」というPG #47山野井皓がここで爆発。レイアップ、ジャンプシュートと4連続得点に加えて3Pシュートも射抜き、2Qだけで11得点。SR渋谷 U16が34-29と5点のリードを奪ってハーフタイムを迎えた。

3Q、リードを縮められたSR渋谷 U16だが、今度はもう一人のPG #21岸歩武が牽引。リードを保つと#35齋藤篤の3Pシュートも決まり、51-44で最終クォーターを迎えた。本来の攻撃が展開できないNengren U16だが、個々のテクニックも見事なもの。個人技から得点につなげて点差を縮めると残り7分、#8ビンイェ・タイがジャンパーを決めて1点差ながら逆転に成功する。4Q に入って得点がなかったSR渋谷 U16はここでタイムアウトを取った。すると直後に#91林元気がドライブからリバースレイアップ。ファウルももらって3ポイントプレーにすると、#47山野井のバスケットカウントも続いて、残り5分で56-52とした。それでも心もとない点差に思えたが、SR渋谷 U16は最後の7分間を無失点に抑えるディフェンスを披露。最終的に64-52で勝利し、2月に開催された「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」に続けての決勝進出を決めた。
前日の予選グループ戦では、ライジングゼファー福岡 U16に3点差で敗れたSR渋谷 U16。#47山野井は「試合後、チームでディフェンスの徹底とキーマンをしっかり抑えることを再確認して準決勝に臨み、全員が同じ方向を向いてプレーを遂行できたことが勝利につながったと思います」と意識の変化を説明。「良い流れを維持し、チーム一丸となって決勝に臨みたいです」と意気込みを語った。

U15決勝の雪辱! 福岡U16が琉球U16を下し決勝へ
準決勝2試合目は琉球ゴールデンキングス U16(A2位)対福岡 U16(B1位)。両者は3月に行われた「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」決勝で対戦しており、琉球(U15)が悲願の頂点に立った。当時の中学3年生のメンバーはいないものの、福岡 U16としてはリベンジを期す機会。前日、キャプテンの#35中川宗之助は「大会前から、琉球とやりたいなという思いはありました。手強い相手ですが、去年の3年生の思いも背負って、絶対に倒したいです」と決意を口にしていた。
そんな気合いが空回りしたか、福岡 U16は試合開始4分無得点となった。琉球 U16は#8仲本秀也の3Pシュート、#13ブレイク ジェレマイヤ、#37金城大智のゴール下での得点などで得点を重ねると14-9で1Qを終えた。琉球 U16がまずはペースを握ったと思われたが、2Qは思わぬ展開となる。福岡 U16は1Q無得点だった#5有田直生がこのクォーターだけで5本の3Pシュートを成功し、#35中川も12得点、6アシストと活躍。2Qを31-14とし、12点のリードを作ってハーフタイムを迎えた。後半に入ると互いにディフェンスが目立つ展開に。琉球 U16は#18宮城昊河が果敢なペイントアタックを見せたものの、福岡は着実に得点を重ねて64-49で勝利。決勝に駒を進めた。

共に21得点と#5有田、#35中川が目立った試合だが、その裏で高い貢献度を見せたのが#60鷹野遼磨だった。「自分は得点力が高くない。だからリバウンドやリムランなどでチームに貢献したいと考えています。(3月の)チャンピオンシップ以降、より泥臭く頑張ることを意識するようになりました」と語る#60鷹野は9得点、13リバウンド、6ブロックというスタッツ。得点源の#5有田は「外してもリバウンドを拾ってくれると信じています。だから、決めきるしかないと思って打ち切れます」と語っている。#60鷹野のような存在がいるからこそ、中学3年生だけのチームで勝ち進むことができたのかもしれない。

いよいよ明日は大会最終日。福岡 U16と決勝で相まみえるSR渋谷 U16にとっては、予選グループで敗れた借りを返す好機となる。果たして頂点に立つのはどちらのチームか!? 14時15分にティップオフとなる予定だ。 なお第1試合で行われた交流戦①では横浜ビー・コルセアーズU16 (A3位)が、Seoul SK Knights U16 (B3位)を108-44で下している。


「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025 Aug.」
開催日程
2025年8月22日(金)~24日(日)
会場
アリーナ立川立飛(〒190-0015 東京都立川市泉町500-4)
出場チーム
<グループA>
琉球ゴールデンキングス U16(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」優勝)
横浜ビー・コルセアーズ U16(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」4位)
Nengren Vocational School U16(チャイニーズ・タイペイ)
<グループB>
ライジングゼファー福岡 U16(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」2位)
サンロッカーズ渋谷 U16(「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」3位)
Seoul SK Knights U16(韓国)
大会形式
2グループ(1グループ3チーム)に分かれて予選リーグを開催。上位2チームが決勝トーナメントに進出。交流戦も実施。
配信
B.LEAGUE公式YouTube
https://youtube.com/playlist?list=PLjg1nryCJk4bkNzX5JuqrPVnInyq1VLhw&feature=shared
試合予定・結果
<8月22日(金)>
<グループA>
Nengren U16(1勝) 73-51 横浜BC U16(1敗)
琉球 U16(1勝) 74-48 横浜BC U16(2敗)
Nengren U16(2勝) 84-77 琉球 U16(1勝1敗)
<グループB>
SR渋谷 U16(1勝) 125-40 SK Knights U16(1敗)
福岡 U16(1勝) 74-71 SR渋谷 U16(1勝1敗)
福岡 U16(2勝) 118-39 SK Knights U16(2敗)
<8月23日(土)>
<交流戦①>横浜BC U16(A3位) 108-44 SK Knights U16(B3位)
<準決勝①>SR渋谷 U16(B2位) 64-52 Nengren U16(A1位)
<準決勝②>福岡 U16(B1位) 64-49 琉球 U16(A2位)
<8月24日(日)>
[10:45~]<交流戦②>グループB3位×準決勝①または②の敗者
[12:30~]<交流戦③>準決勝①または②の敗者×グループA3位
[14:15~]<決勝>