【EASL】2月4日(水)はB.LEAGUE勢のグループ第5戦、ファイナルズ進出に向けた大一番に
2月4日、東アジアスーパーリーグ(EASL)に出場しているB.LEAGUE勢の3チームは、各グループの第5戦に臨む。アルバルク東京はホームのアリーナ立川立飛でニュータイペイ・キングスと19時00分から、琉球ゴールデンキングスは沖縄サントリーアリーナで桃園パウイアン・パイロッツと19時30分から対戦。香港に遠征する宇都宮ブレックスが香港イースタンに挑む試合は現地20時00分(日本時間21時00分)ティップオフとなる。

A東京は開幕戦でザック・ブロンコスに敗れる波乱のスタートを切った。B.LEAGUEでもEASLでも多数のケガ人を出してベストメンバーが組めず、毎週のようにラインナップが変わる苦しい状況が続く中で、接戦に持ち込んでチーム力で競り勝っている。EASLは第2戦から3連勝で持ち直し、現在はグループAの首位に立つ。
1月21日に行われたグループ第4戦では、昌原LGセイカーズを相手に敵地で貴重な勝利を手にした。長崎でのりそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2026 IN NAGASAKIを終えてすぐに韓国に飛んだセバスチャン・サイズが24得点、フィニッシャーとして調子を上げるマーカス・フォスターが27得点を挙げて勝利の立役者となった。

いまだにベストメンバーが組めない状況に変わりはないが、その戦い方も5カ月目に入ってアジャストできており、誰かが欠場すれば別の誰かが普段以上の力を発揮する『ネクスト・マン・アップ』を実践している。この週末は富山グラウジーズとの連戦で、ポイントガードのテーブス海を左足首の捻挫で欠きながら2連勝。2月1日の第21節では点差が離れない大接戦となったが、最後はライアン・ロシターが連続でオフェンスリバウンドを確保し、最後も相手のシュートが外れてリバウンドを抑えるまで全員が集中を切らさなかった。

優勝した天皇杯もリバウンドとルーズボールに代表される泥臭いプレーで勝ち取ったもの。なかなかすっきりとした快勝を挙げられないが、その分だけ攻守の遂行力を高めてチーム一丸で戦い抜く姿勢が明確になっている。『個人よりもチーム』のA東京において精神的な支柱となっているのがザック・バランスキーだ。在籍12シーズン目のキャプテンの身体を張ったチームプレーに注目したい。

琉球ゴールデンキングスにとって桃園パウイアン・パイロッツは、昨シーズンの準決勝と今シーズンの開幕戦で敗れた相手。2試合いずれも勝負どころのシュートが決まらないことが敗因だったが、突き詰めれば相手の執拗なディフェンスに集中力を削がれ、シュートが入らないことをオフェンスで取り返そうとして自分たちからリズムを崩した。
ディフェンスからリズムを作り、内外バランス良く得点するのが琉球の本来のスタイルだが、今シーズンの琉球はEASLでもB.LEAGUEでも波に乗りきれていない。開幕直後にケヴェ・アルマが退団し、そこでバランスが崩れたことが今も尾を引いているようだ。週末のファイティングイーグルス名古屋との連戦は、初戦は88-85と終盤の勝負強さで粘る相手を振り切ったものの、第2戦は61-73と完敗。リズムが悪くなるとヴィック・ローにボールを預け、そこからの展開に乏しくなるのが琉球の負けパターンで、今回もそれに陥った。

とは言え、これまでの絶対的な安定感に緩みは出ていても、B.LEAGUEではここまで22勝13敗。西地区のトップが定位置だっただけに4位はネガティブに見られがちだが、大崩れしているわけではない。EASLも開幕戦を落とした後は3連勝で、今回の試合に勝てば4勝1敗で桃園に並ぶ。

アルマに代わる外国籍選手のデイミアン・ドットソンもチームにフィットしつつあり、あとは歯車が噛み合えば本来の力を発揮できそうな雰囲気は感じられる。ローはエースの重責を果たしているが、彼ばかりが攻めるのでは単調になるし、彼の疲弊も増す。またピック&ロール主体でペースが上がらないマイナスもある。岸本隆一はもちろん、脇真大や佐土原遼、崎濱秀斗が思い切りの良いプレーを見せることで、琉球は今の停滞感を打破できるはずだ。

宇都宮ブレックスのいるグループAでは、ソウルSKナイツが先週に台北富邦ブレーブスとのホームゲームに快勝し、グループリーグの全6試合を4勝2敗で終えた。すでに3敗を喫してている富邦と香港イースタンは首位の可能性が消えたが、ここまで2勝2敗の宇都宮は連勝すれば4勝2敗でソウルに並ぶ。残る2試合にいずれも勝てば、グループ首位通過はほぼ確実となる。
今回の相手は香港イースタン。1月21日のホームでの対戦では宇都宮が危なげなく快勝を収めているが、香港はここまでアウェー全敗ながらホームではソウルにも富邦にも勝利している。勝った試合ではキャメロン・クラークが27得点、24得点とオフェンスの中心として機能している。1月21日のブレックスアリーナでの対戦ではクラークを抑え込んだが、相手のホームとなれば油断は禁物。宇都宮もここまでアウェー2敗と敵地で勝てていない。グループリーグ最後のアウェーゲームで勝ち、首位奪取に弾みを付けたい。

もっとも、宇都宮は相手よりも自分たちのバスケに集中すべきだろう。シーズンが進む中で小川敦也や石川裕大といった若手がフレッシュな活躍を見せているが、その一方で比江島慎、遠藤祐亮に鵤誠司と長らくチームを支えてきたベテランに本来のパフォーマンスが見られない。2月1日の群馬クレインサンダーズ戦では第4クォーターに失速して70-81で敗れた。群馬との連戦ではエースのD.J・ニュービルも8得点、5得点と低調だった。

ベテランが一歩引くことで若手が思う存分プレーできる場を作り、チームの新陳代謝は上手くいっているが、大一番で勝つには比江島やニュービルといった経験豊富な主力の働きが必要になる。もう一人、期待したいのが大ベテランの竹内公輔だ。EASLのレギュレーションでは日本人ビッグマンの重要度が増す。同じく天皇杯でもいまだ国内屈指の日本人ビッグマンであることを証明しており、インサイドを支える彼の働きはEASLで勝つために不可欠なものとなっている。

EASLは今シーズンから出場チームが8から12へと拡大し、各グループの上位2チームがファイナルラウンドへと進出する。ファイナルラウンド進出チームもこれまでの4から6へと拡大しており、各グループ1位の3チームのうち上位2チームは準決勝に自動進出、残るチームは準々決勝を戦う。優勝のためにはファイナルラウンドの試合数が1つ少ない準決勝への自動進出は大きなアドバンテージとなるため、どのチームもまずはグループ首位通過を果たしたいところだ。
EASLファイナルズは、昨年に続いてマカオで、3月18日から22日の期間で開催されることが発表されている。
