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脇真大インタビュー「どれだけ我々日本人選手が活躍できるかが大切」【B.革新で日常はどう変わる?】

2026.03.02

選手

【(C)B.LEAGUE】

「どれだけ我々日本人選手が活躍できるかが大切」――。

いよいよ来季に迫った「B.革新」という大きな転換期を前に、脇真大(琉球ゴールデンキングス)は淡々と、しかし力強く語った。平日試合数増加によるコンディショニング問題や外国籍選手に挑む構図が予想されるオンザコートフリー導入など、さまざまな変化について、「日本のレベルアップに不可欠なもの」とポジティブに飲み込もうとしている。初年度に向けて、何を準備し、どんな夢をファンに見せようとしているのか。その思いを聞いた。
 

——変更点の一つにカーディングがあります。平日開催が増えて、ほぼ2日に1度はどこかで試合があることになります。バスケがより日常になるということについて、どのような点に期待していますか?

バックトゥバック(連戦)は減りますが、長い遠征は増えると予想しています。それに対するコンディショニングは、プロとしてしっかりやらなければいけないと感じています。
 

——コンディショニングについては、調整が必要ですよね。

そうですね。プレッシャーを感じることも、たくさんあると思います。疲労度とかも変わってくると思うので、どれだけコンディションを維持して、プレッシャーに打ち克つかが重要になります。しっかりやっていきたいなと考えています。
 

——週末試合では観戦できなかった新たなファンにリーチすることもできますし、露出量も増えると思います。試合のどのような点を楽しんでほしいですか?

やっぱりホームコートは、僕たちだけでなく、それぞれ違うカラーがあると思うので、その違いをまず楽しんでほしいと思います。それとホームとアウェイで僕たちがどんな気持ちで戦っているか、そうした気持ちの部分も感じ取っていただけると、さらにうれしいです。
 

——ホームの沖縄サントリーアリーナなら、どんなカラーがありますか?

NBAさながらの大きなアリーナですから、まずはその雰囲気を感じて楽しんでほしいです。フードも力を入れているので、美味しいものも楽しみながら、僕たちを応援してほしいですね。
 

——続いてサラリーキャップについてお伺いします。上限8億円、下限5億円という設定です。プロ選手の価値が明確に示されたことになりますし、選手としては最低保証額が上がるという見方もあります。率直に、サラリーキャップに対するご意見をお聞かせください。

今後の動向はまだ分かりませんが、サラリーキャップという枠ができたことで、年俸が上がる選手もいれば下がる選手も出てきます。個人的にはその格差が大きくなりすぎないよう、一選手として意見を伝えていきたいです。一方で、(活躍度が)しっかり評価されるというところは良いことだなと感じています。いずれにせよ、選手とクラブがウィンウィンの関係にならなければいけないので、クラブやリーグともしっかりコミュニケーションを継続していきたいですね。正直、現時点では一言で表すのが難しいのですが、改善すべき点もあると感じています。

——スター選手条項(キャップ外となる1.5億円の特例契約)については、いかがですか?

選手がしっかりスターとしての扱いを受けて、それに見合う報酬を得られるのは、良いことだと思います。それだけの評価を受けるからには、チームを引っ張れる存在でなければなりませんし、自覚も必要です。これに関しては、純粋にいい制度だなと感じています。
 

——サラリーキャップ導入の狙いは、戦力均衡です。上限を超えられないハードキャップであり、似たシステムを導入しているNFL(アメリカンフットボール)のように毎年のようにチャンピオンが変わる可能性があります。

近年を見ても、上位にいるチームと下位にいるチームが、はっきりしているのは確かです。それをどうにかしたいということで、サラリーキャップを導入したというのは理解しています。接戦が多くなることで、ファンの方に、より楽しんでもらうために改善するというのが、リーグの意図なのだと理解しています。
 

——いつも苦戦している推しのチームが「今年は強い」となることは、ポジティブな面となりますね。

そうですね。ただ、今季もそうですが、外国籍選手のレベルが上がっていることもあって、チームの実力差はあまりないと感じています。また、B.LEAGUEは日本のリーグですから、どれだけ我々日本人選手が活躍できるかが大切です。そうなれば、リーグとしての価値や注目度も上がっていくはずですので、しっかりやっていきたいと考えています。

【(C)B.LEAGUE】

——ちょうど外国籍選手の話が出ました。2026-27シーズンからはオンザコートフリー(外国籍選手3名+帰化・アジア枠1名の同時出場が可能)となるため、日本人選手が挑むというシチュエーションが増えます。外国籍選手に勝つという意気込みはいかがでしょうか?

ヘッドコーチがどんな起用をするのかは、始まってみないとわからないところですが、オンザコートフリーは日本人選手のレベルアップを促す制度だと思います。僕が外国籍選手にマッチアップする場面も増えると思うので、負けないようにやっていかなければなりません。これは日本のバスケットボールのレベルアップに不可欠であり、島田チェアマンが求める方向性だと個人的には解釈しています。
 

——日本人選手のステップアップにつながれば、ファンの満足度や観客数に反映されるはずですね。

サラリーキャップ制度がある以上、一人の選手に支払える金額には上限が出てきます。満足度ということでは、個人のファンクラブなどを通じて直接コミュニケーションする場を作ることも大切だと思います。そうした場所があることで、距離もぐっと縮められますし、僕の心境もしっかりと伝えていくことができます。また、それは引退後ということを考えると、そうした形で収益を確保することも必要だと考えています。

これからも各地に新アリーナができて、演出もさらに進化していくはずです。ファンの皆さんには、ぜひいろいろな場所に足を運んで、その土地ごとの良さを楽しんでもらいたいなと思っています。 
 

——アウェイの地に応援に行くというファンも少なくないと思いますが、脇選手としては遠征に行く楽しみはありますか?

そうですね。地域に行って、ご当地の名物を食べたりするのは楽しみですね。おいしい海鮮を食べたりとかします(笑)

——最後にドラフト制度に絡んだ質問をさせてください。今後、B.PREMIERに入るためにはドラフトを経由する必要があります。大学にいる間に準備すべきことをアドバイスしてください。

まず、ドラフトに対しては絶対に挑戦すべきだし、挑戦することに大きな意味があると思います。できるだけ多くの人たちに挑戦してもらって、B.LEAGUEという世界に入ってきてほしいです。他のチームで頑張っている若手選手も、再度エントリーできるケースもありますので頑張ってほしいですね。B.PREMIERで通用する実力を持つ選手はたくさんいると信じているので、とにかく挑戦してほしいです。

【(C)B.LEAGUE】

——最後にB.革新初年度となる来季に向けて、ファンにメッセージをお願いします。 

来シーズンは、これまでとは違ったシーズンになってくると思いますし、ファンの皆さんも様々な変化があり、戸惑うこともあるかもしれません。それは僕たちも一緒で、カーディングも含めていろいろなことが変わってきます。僕たちは、まず自分たちが楽しみ、そしてファンの皆さんにも楽しんでいただけるよう精一杯プレーします。来シーズン、新たなリーグで一緒に楽しみましょう。

 
 

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