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2025.06.14

“元Bリーガー”の遥天翼が熊本のACに就任…「再び熊本の地に戻ってくることができました」

  • バスケットボールキング

 熊本ヴォルターズは6月14日、遥天翼が2025-26シーズンのアシスタントコーチとして加入することを発表した。

 中国出身(日本国籍)で現在36歳の遥氏は、福岡第一高校・東海大学を経て、2011年に三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ(現:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)でプロデビュー。計11シーズンにわたって選手としてプレーしたのち、2021-22シーズンに茨城ロボッツで現役引退を表明し、その後は同クラブのU15でヘッドコーチを務めていた。

 選手時代は2014年から2シーズンにわたり、熊本でプレーしていた遥氏。今回の発表について、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「このたび、2025-26シーズンより熊本ヴォルターズのアシスタントコーチに就任することになりました遥天翼です。 再びヴォルターズの一員として、そして今回はチームスタッフという立場で熊本のために戦える機会をいただけたことに心から感謝するとともに身が引き締まる思いです。

 私にとって熊本はかけがえのないもう一つの故郷です。 選手として在籍していた2016年、この地で熊本地震を経験しました。当時、甚大な被害を目の当たりにし、ブースターの皆さまをはじめとする熊本の方々が大変な困難の中におられる状況で、バスケットボールを通じて何ができるのか、無力感と共に自問自答する日々でした。ホームアリーナでもあった益城町総合体育館が倒壊し、シーズンが道半ばで終了するという状況に見舞われましたが、それでも、そのシーズンに多くの皆さまからいただいた温かいご声援、そしてチームメイトと共に戦うなかで築いた絆は決して忘れることのできないものです。

『いつか必ず、この熊本のために恩返しをしたい』。その想いは、今も私の胸に強く刻まれています。あれから時を経て“コーチ”という新たな立場で、再び熊本の地に戻ってくることができました。当時の気持ち、そして成長した今の“自分”で、遠山(向人)ヘッドコーチを全力でサポートし、選手一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、チームの勝利、そして、その先にある熊本の皆さまの笑顔のために全身全霊で貢献してまいります。かつて多くの困難を乗り越えてきた熊本だからこそ、今のヴォルターズがあると思っております。

 そして、それは、今に至るまでにヴォルターズに関わる全ての皆さまが、その想いを紡ぎながら、ここまで心を燃やし続けてきたからこそだと思っております。2024年に新たに掲げた使命、 『熊本に走る熱源であれ。』。私も、かつて選手時代に皆さまからいただいた多大なる勇気とご支援への感謝を胸に、熱源の一部として、ここ火の国、熊本がより強く激しく燃えていけるよう尽力いたします。これからもどうぞヴォルターズへの熱いご声援をよろしくお願いいたします」