秋田ノーザンハピネッツユースチームスタッフが選手へ不適切な発言を繰り返す…リーグが制裁発表
Bリーグは9月1日、秋田ノーザンハピネッツ所属ユースチームスタッフによるBリーグ規約違反を発表した。
秋田所属のユースチームスタッフが2025年にユースチーム所属の選手に対し、不適切な発言を繰り返し行った事実が発覚。同事実に対する秋田の監督責任も認定された。
同スタッフには制裁決定翌日の8月27日から2025年9月26日まで1カ月間、けん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止・禁止。クラブにはけん責および制裁金50万円の処分が決まった。リーグは制裁理由について次のように説明した。
「B.LEAGUEは、かねてよりハラスメントの根絶に向け、各クラブ及びその役職員らに対し指示指導を行ってきたが、それにも関わらず、本件ユースチームスタッフは、多感な時期の未成年者に対し、人格を否定するような発言を繰り返したものであって、その責任は重いといわざるを得ない。本件ユースチームスタッフは、現在、事実を認めて深く反省し、クラブと共に再発防止に真摯に取り組んでいる点は評価できるものの、これら有利な事情を考慮しても、未成年者の心を深く傷つけるような発言に対しては相応の制裁が必要だと判断した。また、クラブは、上記のようなB.LEAGUEの指示指導にも関わらず、本件ユースチームスタッフによる不適切な発言を防ぐことができず、十分な監督を怠ったといわざるを得ない。よって事案の重さに照らし、クラブに対しても相応の制裁が必要だと判断した」
秋田は公式HPで再発防止策として「コンプライアンス遵守と意識改革の徹底」、「相談体制の強化」、「指導環境のモニタリングと管理体制の見直し」を挙げた上で、水野勇気代表取締役社長のコメントも掲載した。
「この度の弊クラブスタッフによる不適切な言動により、多大なるご心労をおかけいたしましたこと、選手ならびに保護者の皆様に、クラブを代表して心よりお詫び申し上げます。また、クラブを応援いただいている関係者の皆様にご心配をおかけしましたことを重ねてお詫びいたします。当該スタッフは、自身の言動がユース生や保護者の方を深く傷つけるものであったことを認識し、深く反省しております。弊クラブといたしましても、いかなる理由があろうとも、このような言動は決して許されるものではないと深く認識しております。これまでも定期的にコンプライアンス研修会等を行ってまいりましたが、今後は研修内容の見直し、実際に起きやすい指導の場面を想定し、適切/不適切な言葉遣いは何かを具体的に議論し合うなど、スタッフ一人ひとりが深く理解し、実践できるよう指導を徹底してまいります。弊クラブは、今回の事態を深く反省し、選手が安心してスポーツ競技に打ち込める環境を構築すべく、クラブ一丸となって努めてまいる所存です」