2勝11敗の川崎ブレイブサンダース、ネノHCとの契約を解除…後任は勝久ジェフリーAC

川崎ブレイブサンダースは11月7日、ネノ・ギンズブルグヘッドコーチとの契約を双方合意の上で解除したことを発表。アシスタントコーチを務めていた勝久ジェフリー氏がHCに就任する。
ネノHCはイスラエル出身の62歳。2013年から2023年にわたってチェコ代表HCを務め、2024-25シーズンに川崎の指揮官に就任した。初年度は18勝42敗で中地区最下位と低迷。「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」はB1第8節を終え、富山グラウジーズ、群馬クレインサンダーズから手にした2勝のみで、2勝11敗で東地区12位に沈む。
勝久新HCはかつて岩手ビッグブルズ、サンロッカーズ渋谷を指揮。2019年から川崎のACを務め、2021年からはトム・ホーバスHCのもとで日本代表のACを担ってきた。
ネノHC、勝久新HC、北卓也ゼネラルマネージャー、川崎渉代表取締役社長は公式HPで次のようにコメントした。
「川崎ブレイブサンダースファミリーの皆さん、ありがとうございます。この旅は、自分が望んでいたよりも早く終わることになってしまいました。それでも、選手、スタッフ、そして素晴らしいファンの皆さんからの信頼・サポート・情熱に、心から感謝しています。どんなに苦しい時でも、皆さんのエネルギーが、毎試合を特別なものにしてくれました。クラブの今後の成功を心から願っています。そして、皆さんへの敬意と感謝の気持ちは、これからも変わりません。ネノ・ギンズブルグ」(ネノHC)
「川崎ブレイブサンダースファミリーの皆さん、この度、2025-26シーズンのここから先をヘッドコーチとして指揮を執ることになりました。勝久ジェフリーです。この伝統あるクラブで指揮を執ることに身が引き締まる思いでいます。ネノヘッドコーチの元で沢山の刺激をいただき、バスケットボールや文化について新しい考えや取り組み方を学べたことはチームとしても必ず今後の財産になるはずです。私としてはネノヘッドコーチのように、長い間バスケットボールに人生を捧げてきた方と一緒に仕事できたことは宝物です。この先、どんなことがあってもチームアイデンティティである「BE BRAVE」を確立するために、HARD WORK、TEAM WORK、RESPECTを大事にしていきます。お互いを理解しベストを引き出し合い、リスペクトし合い、全員で戦うチームを目指します。苦しいスタートを切っていますが、ファミリーの皆さんの揺るぎない後押しに応えたいという想いは選手、スタッフ全員が強く持っています。我々のプレーや取り組む姿勢で何かをファミリーの皆さんに届けられるようにこれからもチーム一丸となって戦います。今シーズン掲げている目標はチャンピオンシップへの進出です。険しい道のりになることは間違いないですが、どんな時でも前を向いて、1日ずつ出来ることにフォーカスしていきます。ここから47試合、川崎ブレイブサンダースを応援して良かったと思っていただけるようなチームを引き続き目指していきます。ファミリーの皆さんの日常に川崎ブレイブサンダースがある事を幸せに思っていただけるように、日々チャレンジして行きます。BE BRAVE!!」(勝久新HC)
「川崎ブレイブサンダースファミリーの皆さま、いつもご声援ありがとうございます。今回、シーズン途中ではありますが、ネノ・ギンズブルグヘッドコーチとの契約を解除することになりました。まず、チームとして2勝11敗と大きく負け越している現状に心よりお詫び申し上げます。ネノヘッドコーチは昨シーズン、チームの変革期に新しい川崎ブレイブサンダースを作るために、実績を持った初の外国人ヘッドコーチとしてチームに加入していただき、目指すチームスタイルである速いペースのオフェンスのベースを作ってくれたと思っています。当然ながら新しくチームを作るには相応の時間が必要だと考えていましたが、今シーズンは序盤から怪我人も出てしまい、ネノヘッドコーチとしても当初思い描いたプランとはかけ離れた、苦しい時間となってしまったと思います。そのような状況の中でもチームのために全力を尽くしてくださったことに感謝しております。その一方で、現在の苦境を脱する必要があると考え、今回の契約解除という決断に至りました。道半ばでの解除となり無念ではありますが、ネノヘッドコーチの次のステージでの活躍を祈っています。後任となる勝久新ヘッドコーチについては、昨シーズン終盤の代行に続いてシーズン途中からのヘッドコーチ就任を引き受けてくれたことにとても感謝をしています。ネノヘッドコーチが作ってきた速いペースのオフェンスを継承して、ボールと人が動いて連動するバスケットボール、そして現状の課題であるディフェンスの再構築に期待をしております。また長くチームに関わってくれている勝久新ヘッドコーチだからこそ、各選手の強みを最大限活かし、選手達が自信を持ってプレーできるようなチーム作り、そして目標である『チャンピオンシップ進出』への巻き返しをしてくれるものと信じています。そしてクラブアイデンティティである『BE BRAVE』を常に体現し、勝ちにこだわり続けるチームを目指し、この先のシーズンを戦ってもらいたいと思います。どうぞ引き続き川崎ブレイブサンダースへのご声援をよろしくお願いいたします」(北GM)
「日頃より川崎ブレイブサンダースを熱く応援いただいている全てのサンダースファミリーの皆さまに御礼申し上げます。2025-26シーズン、チームは開幕から13試合を終えて2勝11敗と大きく負け越し、特にとどろきアリーナでは未だ皆さまと勝利を喜び合えていない現状に、クラブを代表し深くお詫び申し上げます。この度、川崎ブレイブサンダースはネノ・ギンズブルグヘッドコーチとの契約を解除するという決断をいたしました。シーズン前に掲げた『チャンピオンシップ出場』という目標に対して、現状の戦績を鑑みて、ヘッドコーチの交代をせざるを得ない状況と判断いたしました。これは、チーム強化を含めた環境を整備しきれなかった私の経営責任であり、ファミリーの皆さまの期待に応えられていないことを重ねてお詫び申し上げます。ネノヘッドコーチには、クラブ初の外国籍ヘッドコーチとして咋シーズンからチームの指揮をとっていただき、クラブが目指している『速いペースでボールをシェアするスタイル』のベース構築に尽力いただきました。在任中、常に真摯にクラブスタッフやファミリーと向き合い、勝利のために努力と情熱を注いでいただいたことに最大限の感謝を申し上げます。次の試合は間近に迫っており、クラブは立ち止まることなく、勝久ジェフリー新ヘッドコーチのもと、勝利を目指して準備をしています。この苦境を乗り越え、必ずや目標を達成できるよう、引き続きチームと一緒に戦っていただけますようお願い申し上げます」(川崎社長)