B1レギュラーシーズン再開間近!試合数も残り約1/3となって繰り広げられる優勝&チャンピオンシップ進出争いの現状

東地区は4位までが2ゲーム差内で首位争いを演じる混戦
『FIBAワールドカップ2027予選』のために中断されていたB1レギュラーシーズンが、3月7日から再開される。
東地区はシーズン開幕以来長きにわたって宇都宮ブレックスと千葉ジェッツ、そしてレバンガ北海道が三つ巴の首位争いを演じてきた。首位に君臨する宇都宮は『東アジアスーパーリーグ(EASL)』と並行したスケジュールをこなしながらも、 安定感は抜群で昨年王者の貫禄を見せている。豊富な戦力を擁する千葉Jは開幕10連勝を飾り首位を快走していたが、ディー・ジェイ・ホグやジョン・ムーニーといった主力外国籍選手が相次ぎ負傷し、年明けの戦績は5勝6敗と負け越したものの2位をキープ。北海道は富永啓生やジャリル・オカフォーといった新戦力が早々にチームにマッチし、第19節を終了したタイミングで一時は首位に躍り出るなど、その勢いが本物であることを証明した。
ここに来て彼らに割って入ってきたのがアルバルク東京だ。シーズン開幕からライアン・ロシター、新戦力として大きな期待のかかっていたブランドン・デイヴィスがインジュアリーリストに登録され、苦しいロスターの中で宇都宮と同様にEASLを含めたスケジュールを戦い抜いた。開幕から4連敗を喫して暗雲が立ち込めたが、アクティブなプレーヤーがそれぞれにステップアップを果たして尻上がりに調子を上げてきた。天皇杯ではロスター8名という状況から優勝をもぎ取り、年明けからのレギュラーシーズン成績は10勝1敗と勢いは衰えることを知らず、現在は千葉J、北海道と同率で東地区2位。上位4チームが2ゲーム差内で首位争いを演じている。
西地区は長崎ヴェルカと名古屋ダイヤモンドドルフィンズが圧倒的な強さを見せつけている。長崎は開幕戦でアルティーリ千葉に敗れるも、そこから12連勝を飾るなど年内は25勝3敗と圧倒的な強さを見せて首位をしっかりとキープしているが、年明けからの11試合で3敗とペースが落ちた。これからは上位チームとの戦いも控えており、チャンピオンシップに向けて真価が問われる。
名古屋Dは開幕カードで北海道に土をつけられたが、そこから11連勝を飾った。第9節では早くも長崎との直接対決が実現し、ゲーム1に勝利して長崎の連勝をストップするとともに12連勝を達成。しかしゲーム2は長崎の逆襲に遭い、首位攻防戦は1勝1敗の痛み分けとなった。その後も長崎を追走する形で勝ち星を積み重ねていたが、12月に初の3連敗を喫してゲーム差を広げられてしまった。しかし、3&Dプレーヤーとして定評のある佐藤卓磨が右膝前十字靭帯損傷から復帰するなど好材料は揃っている。
現在は長崎が33勝6敗で首位を走り、名古屋Dは3位のシーホース三河と4ゲーム差の30勝9敗でそれを追いかけている。

熾烈を極めるワイルドカード争い
2地区制に移行した今シーズンは、ワイルドカードでのチャンピオンシップ出場チームが2チームから4チームに増加。第23節を終了した時点で、この枠に入っているのは千葉J、北海道、シーホース三河、琉球ゴールデンキングスの4クラブだが、2ゲーム差で群馬クレインサンダーズ、その下にはさらに1ゲーム差で仙台89ERSと広島ドラゴンフライズが続く団子状態となっている。
群馬は主力のケガが相次ぎ、年明け以降は長崎や宇都宮、北海道といった上位クラブに負け越しているが、途中加入のテレンス・ウッドベリーが2月15日に退団したことで、インジュアリーリスト入りしていたトレイ・ジョーンズの復帰が濃厚。開幕メンバーが揃えばさらに怖い存在になりそうだ。
仙台は年末年始に行われた琉球と宇都宮の4試合を3勝1敗、第23節の名古屋Dで1勝1敗と上位チームにも引けを取らない戦いぶりを見せている。リーグのスコアリングリーダーとなっているジャレット・カルバーの活躍が目を引くが、ネイサン・ブースがトップスコアラーしか打ち出せないフィールドゴール成功率50%、3ポイントシュート成功率40%、フリースロー成功率90%以上の『50-40-90』を達成中で、彼がチームを支える屋台骨となっている。
広島は第21節に長崎に連敗を喫したが、年明けの戦績はA東京に勝利を挙げての7勝4敗と調子の良さがうかがえる。年末に戦線復帰した寺嶋良は直近の6試合で先発出場を果たし、2桁得点を挙げる試合もあり、エースガードとしての役割を果たしている。さらに24歳ながら特別指定選手時代を含めて在籍5シーズン目を迎える三谷桂司朗は平均7.9得点、3ポイントシュート成功率35.0%と成長著しく、この2人の活躍がチームを上昇させるカギとなりそうだ。
ワイルドカード争いはここまで紹介したクラブでは完結しない。佐賀バルーナーズ、島根スサノオマジック、三遠ネオフェニックスが20勝以上を挙げているし、現時点では全クラブにチャンピオンシップ進出の可能性が残されている。いずれのクラブも上位クラブやワイルドカード枠を争う他クラブとの直接対決が残っており、この先は勝利の重みが一つひとつ増してくる。
現行レギュレーション最後のシーズンとなる2025-26シーズンも残すところあと21試合。引き続き、熱い試合に期待したい。