【Bプレミアクラブ展望】佐賀バルーナーズ「実力者迎えた充実の布陣…さらなる浮上でPO争いへ」

昨シーズンの佐賀バルーナーズは、チャンピオンシップ進出こそ逃したものの、B1昇格後初の勝ち越しを果たした。1試合平均得点はリーグ11位ながらアシストは2位。オフェンスの連動性を高め、よりスピーディーな展開を志向した成果が数字にも表れた。着実な成長を見せた昨シーズンの手応えを、Bプレミア元年はさらなる飛躍につなげたい。
その意味でも、10選手が契約を継続したことは期待材料だ。角田太輝は1試合平均11.0得点を挙げた一方で、アシストも5.9本まで伸ばし、司令塔としての存在感を増した。阿部諒とデイビッド・ダジンスキーの働きも目を見張るものがあり、佐賀の推進力となった。この3人はいずれも全試合に出場しており、今シーズンもフル回転しそうだ。負傷離脱中の金丸晃輔が完全復活を果たせば鬼に金棒だ。
新戦力は外国籍選手2人と、クラブ初となるアジア特別枠選手の計3人。ナシール・リトルとデイミアン・ドットソンはいずれもNBAでのキャリアを持ち、昨シーズンはBリーグでも力を証明した。サイズでは突出していない分、機動力が高く、佐賀のバスケットを体現するにはうってつけの人材だ。デリック・マイケル・エクスザビエロはルーキーながらインドネシア代表の経験を有し、特にディフェンスでペイントエリアを制圧する姿に期待したい。
B2時代から率いる宮永雄太ヘッドコーチは就任6シーズン目となり、BプレミアのHCでは在任期間が最長となる。規定によりGM職を離れた今シーズンは指揮官の職務に集中し、これまで以上に戦略を突き詰めていくだろう。プレーオフ争いに本格参戦できるか、楽しみなシーズンだ。
◆■キープレーヤー/SG #1 デイミアン・ドットソン
NBA2チームで通算213試合に出場した輝かしい経歴を持つウィングプレーヤーは、昨シーズン途中に琉球ゴールデンキングスの一員となり、ファイナル進出に大きく貢献した。高精度のシュート力もさることながら、エゴを出さないプレースタイルも魅力で、組織的なバスケットで戦う佐賀にはすぐにフィットするだろう。
オンザコートフリーとなるBプレミアにおいては、アウトサイドを主戦場とする外国籍選手の存在が勝負の行方を左右する。ドットソンの働きは、そのまま佐賀の勝敗に直結するはずだ。
文=吉川哲彦
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