外国籍のトレンドと真逆、重量級トリオで臨むシーホース三河の安齋竜三HC「我慢を続けることができればアドバンテージを取れる」
「やりづらさもありながら、やり方は少しずつ見えてきています」
シーホース三河は10月3日と4日のアウェーでの大阪エヴェッサ戦に連勝。2試合とも相手をわずか57失点に抑える堅いディフェンスが光った。
ゲーム1の終了後、三河の安齋竜三ヘッドコーチは、「今シーズンのウチの課題は40分間やりきることです。その点に関していうと今日は50点です」と、第3クォーターを圧倒(22-4)して19点差の快勝にも厳しい評価を下した。しかし、翌日には第1クォーターで17-6と守備で流れを作り101-57と完勝した。チームの公式サイトで、指揮官も「昨日の課題だった40分間やり続けることや修正する部分を、今日はゲームの出だしから40分間選手たちがやり続けてくれたので本当に良いゲームだったと思います」と称えている。
今シーズンからBリーグは、外国籍3名を同時起用できるオン・ザ・コートフリーの新ルールを導入した。その結果、アジア/帰化枠を含めた4名を同時起用した時の最大火力を重視し、ハンドラー役を担えるガードやウイングの外国籍を増やすチームが一気に増えた。
そんな中、三河の外国籍はダバンテ・ガードナー、ショーン・オマラ、アーロン・ホワイトのビッグマン3名と、リーグのトレンドとは真逆の重量級ラインナップとなっている。ガードナーとオマラはともにフィジカルを生かした個での打開力に優れ、三河のインサイドアタックは他チームにはない破壊力を誇る。一方で弊害もあり、エースの西田優大が「このチームは相手に走られると終わってしまいます」と語るように機動力不足は否めない。良くも悪くも強みと弱みがはっきりしている中でどう戦っていくのか、ゲーム1の終了後、安齋ヘッドコーチに聞くと次のように語った。
「ここまで(レバンガ)北海道さん、大阪さんもそこまでオン・ザ・コート4人を出すことはないです。ただ、プレシーズンでは相手のオン4にやられる場面が何度かあって正直、やり辛いところはあると思っています。それでも、この時間帯で我慢を続けることができれば、今日の試合のようにペイント内でアドバンテージを取れると思います」
指揮官が強調する我慢のカギとなるのは、いかに日本人ウイングが相手の外国籍ウイングを抑えることができるか。安齋ヘッドコーチはこう語る。「やりづらさもありながら、やり方は少しずつ見えてきています。特に須田(侑太郎)と優大が外国籍フォワードに対してのディフェンスをかなり頑張ってくれています。この部分で厚みを増していければ、戦っていけると思っています」

「基本的な戦い方は例年のシーズンとあまり変わらない感じはします」
三河は外国籍のビッグマントリオに加え、帰化枠のトーマス・ケネディもシュータータイプであり、必然的にオフェンスの起点として多くの役割を担うのが西田となる。安齋ヘッドコーチも、オフェンスの要であるガードナーと共に西田へ絶大な信頼を寄せている。
「優大は代表でもある程度の結果を残せるようになって、本人の自信になっていると思います。チームとしては、優大とダバンテに要所で自由を与えるというか、『やりたいようにやっていいよ』と伝えています」
「そしてショーン、アーロンに須田や久保田(義章)など周りがしっかりとサポートできるようになっていけると、2人(西田とガードナー)のところで明確なズレを作れるようになると思います。2人が、周りがプレーしやすい状況を作っていることを感じながら、最後は自分たちが責任を取るよという意識を持ってくれればいいです」
そして安齋ヘッドコーチは「柔軟にやっていく中で、武器にできるところを探していきたいです。突発的に(外国籍3名の同時起用の)戦術を取る時もあるかもしれないですが、基本的な戦い方は例年のシーズンとあまり変わらない感じはします」と、起用法について語った。
三河の編成はリーグのトレンドとは真逆で、それ故のマイナス面は確かにある。だが、他と違う個性はそれだけで強みにもなる。そして指揮官が大切にする我慢強さは、過去3シーズン連続でポストシーズンに進むも6連敗中のチームにとって、大きな壁を乗り越えるために必要な要素だ。明日の相手となる仙台89ERSは、指揮官がやりづらさを感じるオン・ザ・コート4を積極的に使うチームの代表格だ。相手のオン4の時間帯でいかに我慢し、どんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

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