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2026.10.16

「泰斗のことが本当に好き」新HCも信頼する名古屋Dの“支柱”中東泰斗「やっぱりこのチームで優勝したい」

  • バスケットボールキング

◆■新体制を支えるキャプテンの献身

 名古屋ダイヤモンドドルフィンズは無傷の5連勝。幸先の良いスタートをきった。

 シーズン開幕から川崎ブレイブサンダース、島根スサノオマジックにそれぞれ連勝を収め、茨城ロボッツには78-90で勝利。今シーズンは10月30日のホーム開幕までアウェー8連戦を強いられるが、それでも勝ち続けている意味は大きい。

 10月11日の茨城戦後、取材エリアで中東泰斗に1対1で話を聞くことができた。

「やっぱりアウェーでの試合はやりづらい部分があります。でも、ホームゲームがない中でこうして勝ちを重ねているのはすごくいいことです。今日の試合も相手に流れを持っていかれて勝ちを譲ってしまいそうになった場面もありましたけど、そこでしっかり耐えて、最後勝ちきることができたのは大きいと思っています」

[写真]=B.LEAGUE

「継続」と「刷新」。2026-27シーズンの名古屋Dは豊富な選手層を維持しつつも、ロイ・ラナヘッドコーチが新指揮官に就任した。5シーズンにわたってチームの土台を築いたショーン・デニスHCからバトンを引き継いだラナHCは「私は魅力のあるチームをつくりたい」と述べ、「オフェンスではフリーで動きつつも賢くプレーできるようにしたいですし、ディフェンスも正しくできるチームにしたい」と攻守にわたる理想を掲げる。

 指揮官が代わっても、中東の役割は「昨シーズンとあまり変わらない」。まずはベンチから戦況を見つめ、試合の流れを読み、コートに立つ瞬間に備える。「いい流れだったらそれをキープして、流れが悪かったら自分がいい流れに持っていけるようにしていきたいと思っています。今は相手のエースにつくことも多いので、ディフェンスにはプライドを持ってプレーしています」。

 齋藤拓実、今村佳太、アーロン・ヘンリーらタレントが揃うチームにおいて、キャプテンの重責を担うのも中東だ。主将に就いて3年目。今シーズンはスコット・エサトンと2人体制となり、「スコットもキャプテンになってから今まで以上に積極的にコミュニケーションを取ってくれるようになりました。自分としても、みんなが下を向きそうになった時にどういう言葉をかけるのかをすごく意識しています」と自覚をのぞかせた。

◆■名古屋Dの支柱として「最高の景色」を

[写真]=B.LEAGUE

 名古屋Dを支える背番号12に対し、ラナHCは早くも厚い信頼を寄せている。

「私は泰斗のことが本当に好きです。彼はものすごく献身的にチームをサポートしてくれるし、常にポジティブな選手です。このチームにはタレントやスターと呼ばれる選手が多くいますが、彼のような存在がいることはとても重要だと思っています」

 誇らしげに語る指揮官は、「泰斗のためにもっといいコーチになりたいですし、(張本)天傑、アンディ(ボーランド/通訳兼GM補佐)に対してもその思いを持っています」と、長きにわたりクラブの支柱となってきた功労者たちへも惜しみないリスペクトを口にした。

 Bリーグが誕生する前の2014-15シーズン、中東はアーリーエントリーで当時NBLに所属していた三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋に加入した。そこからクラブ一筋13年。Bリーグ参入のタイミングでユニフォームは水色から赤に変わり、昨シーズンからは1万5000人収容のアリーナが本拠地となった。Bプレミア元年は新マスコット「ドルチィ」が仲間入り。中東が公式マスコットの卒業を見届けたのは「2回目」だという。クラブの歴史をともに紡ぎ、誰よりもドルフィンズを愛する中東は語る。

[写真]=B.LEAGUE

「僕が加入した頃はお客さんが300人いるかいないか、100人くらいの試合もありました。あの頃から考えると、今はIGアリーナもできて、本当に素晴らしい環境でバスケットをやらせてもらっているなと感じています。やっぱりファンの皆さんに対しては、優勝して、みんなで最高の景色を見たいという思いがすごく強いですね。昔からのファンの方も多くいらっしゃるので、やっぱりこのチームで優勝したいです」

 34歳。衰えるどころか、そのプレーは研ぎ澄まされていくばかりだ。憧れ続ける最高の景色に立つために、中東泰斗は今日も赤い意志をたぎらせる。

文=小沼克年

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