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2026.10.23

ケガ人多数で苦境に立たされる大阪エヴェッサ、ハードワークを惜しまず戦い続ける植松義也「ケガ人や身長差を言い訳にせず勝利を」

  • バスケット・カウント

ビッグマン不在のチームで相手センターとマッチアップ

大阪エヴェッサが苦境に立たされている。

合田怜、青木保憲、ヴォーディミル・ゲルンが開幕を間近に控えた時期に戦線離脱。期待の新戦力セバスチャン・サイズも10月18日に全治6カ月の診断を受けた。

さらに21日の川崎ブレイブサンダース戦では、ゲルンのインジュアリーリスト入りに伴い緊急補強したビッグマンのダモンテ・ドッドが開始1分足らずで負傷してベンチから去り、竹内譲次はベンチ入りはしていたもののコンディション不良のため出場しないことになっていた。外国籍がウイングポジションのジェイムズ・パルマージュニア1人のみ、身長2メートル以上の選手0人というラインナップでリム回りが強い川崎と戦うのはさすがに分が悪く、第1クォーターから13-35と大きく水を開けられ、67-101で敗れた。

第1クォーターこそ、ドッドのアクシデントへの心理的なアジャストに時間がかかった印象があるが、第2クォーター以降の選手たちの戦いぶりは、藤田ヘッドコーチが就任以来掲げてきた、ハードワークしフィジカルに戦うというスタイルを体現するものだった。指揮官も「もっと取れたリバウンドがあったしイージーレイアップをもっと防げた」と課題を述べつつも「第1クォーター以降は本当に素晴らしいゲームでした。自信を持ってアグレッシブにプレーしていました」と選手たちを評価した。

その中心で大きな輝きを放っていたのが植松義也だ。身長190cmのフォワードはこの緊急事態に際して「高校時代ぶりじゃないか」というセンターポジションでプレー。211cm114kgのアレックス・カークとメインでマッチアップし、肩で激しく息をするほどのハードワークを試合を通して徹底した。

「自分はインサイドとしては小さいので、身体を張って、上手く足を使って動いて、ポジショニングで負けないというところが一つの勝負でした。それを徹底したら、息が上がっていましたね」

試合後、植松はそう言って笑った。

「プレーを突き詰めて徹底していったら勝ちが見えてくる」

川崎市で生まれ育った植松にとって、とどろきアリーナは小学生の頃からプレーしていた思い入れのある体育館。平日開催にもかかわらず多くの友人・知人が駆けつける中、いやが応にも気合いが入った。試合前には映像を見ながらスクリーンのかけ方などを入念に確認し、約29分の出場時間で11得点6リバウンドを記録した。

「ケガ人やチーム状況は仕方がない部分もあるので、自分でコントロールできる部分……身体を張ってハードワークしてリバウンドを取るということだけを徹底的に意識しながらプレーしましたし、スクリーンも、しっかり走ってアレックスが相手でも身体を当てて、ということをやり続けられたかなと思います」

大阪は23日に東京サンロッカーズ、25日に千葉ジェッツと対戦する。藤田ヘッドコーチは「状況はすぐに変わるものではないと思うので、その中で我々は何ができるか、どう勝つか。この試合(川崎戦)の2クォーターからの感覚をしっかり持って戦いたい」と力を込め、現在の苦しい状況を余すことなく「これからに繋げまくりたい」と話した。

「もちろん負けていい試合なんて一つもないですけど、今、義也がこれだけ試合に出ていることや、(坂本)聖芽がスクリーナーとしての素晴らしい才能を開花させていること、マコ(木下誠)がオフェンスで引っ張ってくれていることが、メンバーが揃った時のチームの厚みになると思っています。今いるメンバーでどれだけ質の高いバスケットを目指すか。すべてをポジティブに考え、プラスにしてやっていきたいです」

本稿執筆時点で大阪の新規ビッグマン獲得の報はまだない。ドッドや竹内のコンディションにもよるが、植松が東京SRや千葉J戦でも引き続きセンターとしてプレーする時間が増える可能性は高い。

「もっとプレーを突き詰めて、徹底していったら勝ちが見えてくるのかなと。この試合もやるべきことをやれてはいたけれど、リバウンドなどはまだまだ突き詰められた部分がありました。ケガ人や身長差を言い訳にせず、しっかり身体を張って、気持ちでリバウンドをとって、勝利を目指してやりたいなと思ってます」

学生時代からハードワークを惜しまないプレースタイルを信条とし、それによって少しずつ自身の天井を上げてここまでやって来た植松。この苦境を自身の成長の糧に繋げるために、淡々と、しかし熱く、自らの仕事に120%の力を注ぐ。