2026.10.26
開幕3連勝の琉球、伝統継承の名古屋D、屈指の高さを誇る横浜BC [インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27 チーム紹介③]
開幕週で強さを示した
注目の強豪3チームにフォーカス
約2か月間にわたって繰り広げられた「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」を勝ち抜いた10チームと、「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026出場決定戦」で出場権を獲得した2チームが総当たりのリーグ戦形式で競う「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27」が、9月に開幕を迎えた。9月19日(土)から21日(月)にかけて行われたセントラル開催を皮切りに、2027年2月まで長期にわたって熱戦が繰り広げられる。
B.LEAGUE U18は、将来プロバスケットボール選手としてB.LEAGUEの舞台でプレーすることを目標とする選手が集まるステージである。「世界に通用する選手やチームの輩出」というB.LEAGUEのミッションを実現すべく行われるもので、トップチームの方向性も汲んだコーチング、戦術・戦略を遂行する選手たちによる競り合いが見どころとなる。
今回は、開幕3連勝と快調な滑り出しを見せた琉球ゴールデンキングスU18、2年生主体の陣容で王者のバスケを受け継ぐ名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18、リーグNo.1の高さを武器に頂点を狙う横浜ビー・コルセアーズ U18をピックアップする。

琉球ゴールデンキングスU18
スペーシング浸透と選手層の底上げで進化目指す頂点へ
リバウンドの強化が鍵を握る
「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」南地区2位となり進出してきた琉球 U18。昨季から出場機会を得てきた下級生が多く、「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026」の開幕3試合はいずれも快勝と最高の滑り出しを見せた。就任2季目の浜口炎HCは、いずれの試合もロスター全員を起用。フィールドゴールアテンプトも、特定の選手に偏ることなく分散しておりどこからでも得点できるのも強みだ。「今年の選手たちは、最初から見られているのは大きい。全員が短いプレータイムでもハードに戦い、全体の底上げができています」と手応えを口にする。
琉球らしい粘り強いディフェンスから素早い展開へつなぐバスケに加え、昨季から浜口HCが意識させてきたスペーシングも浸透。スペースが生まれたことで個の打開力も生きている。軸となるのは、昨年男子U16日本代表としてプレーした#13ブレイク ジェレマイヤだろう。187cmと決してサイズがあるわけではないものの、体幹の強さと高い身体能力を生かして攻防で存在感を発揮する。また、男子U18日本代表として「FIBA U18 アジアカップ2026 東アジア地区予選」に出場した#29宮里俊佑(180cm・PG)も頼もしさを増している。こちらも体が大きくなって強さを増しており、プルアップの3Pシュートやステップバックジャンパーなど、見応えあるオフェンスを披露していた。高確率でコーナー3Pシュートを沈める#4金城聖、鋭いドライブでディフェンスを切り裂く#17加藤仁雄、インサイドを支えるキャプテンの#88奥間翔など、各自が持ち味を発揮してオフェンスの厚みを増している。
チーム力向上の一方で、指揮官の視線はより高い頂を見据える。「チャンピオンになるためにはディフェンスとリバウンドを頑張らないとなれない」と浜口HCが語るように、大型チーム相手のリバウンド確保が今後の課題であり鍵となる。戦術の浸透と選手層の底上げを果たした琉球 U18。昨季の4位を超える結果を残す準備は整っている。
<開幕3戦の主なスタメン>
#17加藤 仁雄(177cm・70kg・PG/SG)
#29宮里 俊佑(180cm・70kg・PG)
#4金城 聖(183cm・67kg・PG/SG)
#37金城 大智(187cm・78kg・SF/PF)
#13ブレイク ジェレマイヤ(187cm・88kg・SG/SF)

#13ブレイク ジェレマイヤをはじめ、個で打開できるメンバーも多い
<RESULTS>
9/19 ○90-47 富山 U18
9/20 ○82-37 茨城 U18
9/21 ○73-66 秋田 U18

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18
2年生主体の新チームが受け継ぐ
王者のバスケ目指すはCS3連覇
「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2025」で連覇を成し遂げた名古屋D U18。だが、ユース優先交渉権によってトップチーム入りした若野瑛太をはじめ、優勝をけん引した3年生は卒団。今年度は2年生以下の陣容となり、新ヘッドコーチに小笠原真人氏が就任。フレッシュな顔ぶれながら、「インフロニア B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2026」西地区では8戦全勝と変わらぬ強さを示して今リーグに駒を進めた。
「世界基準をしっかり知っている人がコーチになってくれたことで、どこを目標にするかがはっきりしています」と#13藤田翔が語ったように、小笠原HCの存在は大きくチームの士気は高い。「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」で5位に入るなどU15時代に実績を残した選手も多く、ボールマンへの激しいプレッシャーでミスを誘ってのトランジション、スペーシングを生かしたオフェンスと、名古屋D U18らしいバスケは健在だ。
多くの選手がハンドラーを担える点もこれまでと同様。攻防の軸となる#2佐藤駿、シュート精度の高い#13藤田、3Pシュートに加えドライブで変化をつける#00飯原路羽士、3Pシュートが武器の#30永田翔琉などどこからでも攻められ、インサイドでは#5南サイディが粘り強さを発揮する。ベンチにもプルアップジャンパーが巧みな#3寺嶋惟颯、中学3年生ながら抜てきされた#10吉本湧月らイキのいい選手がそろう。
本リーグ初戦の横浜BC U18戦では、リバウンドで20本もの差をつけられながらもオーバータイムにもつれ込む接戦を演じた。藤田は「相手の高さに対してフィジカルにやれなかったのは悔しいです」と本音も語ったが、「前半は自分たちが戦えるという気持ちになれました」と手応えも口にした。課題は、流れが悪くなった時間帯にチームが静かになってしまうこと。それでも「コートに入ったら学年は関係ない。怖がらずに強気でやろうと2年生全体で話しています」と藤田。インテンシティの高いディフェンス、ルーズボールへの執着という伝統を武器に、3連覇への挑戦が始まった。
<開幕3戦の主なスタメン>
#13藤田 翔(180cm・62kg・PG/SG)
#00飯原 路羽士(174cm・74kg・SG/SF)
#30永田 翔琉(180cm・65kg・SG)
#2佐藤 駿(184cm・85kg・SG/SF)
#5南 サイディ(184cm・77kg・SF/PF)

「強気でやろう」とチームを鼓舞していると語った#13藤田翔
<RESULTS>
9/19 ●80-89[OT1] 横浜BC U18
9/20 ○95-61 富山 U18
9/21 ○64-57 東京SR U18

横浜ビー・コルセアーズ U18
B.LEAGUE U18屈指の高さに厚みが加わり
豊富なタレントで頂点を狙う
捲土重来の時か。2024年パリオリンピックに出場したジェイコブス晶(フォーダム大)を輩出するなど、伝統的にサイズと将来性を兼ね備えた選手を育ててきた横浜BC U18。今季は185cm超を7人そろえるなど、B.LEAGUE U18でNo.1の高さが最大の武器だ。白澤卓HCも「見て分かる通りのサイズ感でやりたいというところが特徴」と語る。「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2026-27」の千葉J U18戦では、#12江原佳行(187cm)、男子U17日本代表の#13磯田陸斗(197cm)、#14江原行佐(192cm)、#17エルマスリ アダム(201cm)を並べるビッグラインナップも披露した。
開幕4試合全てでスタメンが変わっているなどタレントの豊富さも特筆すべき点。「みんなにスターティングファイブの経験も、控えの経験もさせなければいけない」と語る白澤HCは「ポジションを1つに固定するより、複数のポジションをやってみんながローテーションする。全体的なレベルは非常に上がっていると思います」と手応えを口にする。
ハンドラーは安定感ある司令塔の#2白澤咲翔、得点力のある#9宋俊輝が担う局面が多いが、1年生の#12江原(佳)もその役割をこなす。白澤HCが「1番から、最悪5番まで使える。将来もっとスペシャルな選手になるだろう」と評する逸材は、独特のリズムからのドライブでペイントエリアにアタック。攻防で楽しそうにプレーし、スーパープレーも見せるだけにぜひチェックしてほしい選手である。そして兄の#14江原(行)は今季もエースとしてチームをけん引する。昨年度以上にシュートタッチも柔らかくなっており、元々の勝負強さもあるだけに、4Qのここぞという場面では彼にボールが託されるだろう。
チームが掲げるのは、トップチームと同じ“トゥー・ザ・ボーン(骨の髄まで)”。白澤HCは「ポテンシャルがあると言っていただけるんですけど、それだけで終わらないように、強度やシステムのことをもっと成長させたい」と力を込める。泥臭く、コツコツと。その積み重ねの先に本リーグとU18CSの頂点 「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2026」の頂点が見えてくる。
<開幕戦のスタメン>
#2白澤 咲翔(170cm・52kg・PG/SG)
#9宋 俊輝(187cm・76kg・PG/SG)
#12江原 佳行(187cm・70kg・SF/PF)
#14江原 行佐(192cm・92kg・SF/PF)
#17エルマスリ アダム(201cm・78kg・PF/C)

着実な成長を見せているエース#14江原行佐
<RESULTS>
9/19 ○89-80[OT1] 名古屋D U18
9/20 ●71-78 千葉J U18
9/21 ○91-45 三河 U18
10/17 ○96-82 富山 U18
記事提供:月刊バスケットボール
Cookieについて
このサイトでは、サービスの運営に不可欠な Cookie を使用します。また、利用状況の分析や広告配信のために Cookie を使用することがあります。
『同意する』をクリックすると、これら全ての Cookie の使用に同意したことになります。
拒否される場合は『同意しない』を選択してください(この場合でも基本機能に必要な Cookie は使用されます)。
Cookieの詳細