待望のBリーグデビュー戦で攻守に渡って活躍、千葉ジェッツのブランドン・ランドルフ「基本的に自分の役割はプレーメーカー」

「すごくワクワクしていて、試合に入る前からアドレナリン全開でした」
11月6日、千葉ジェッツとアルティーリ千葉による千葉ダービーが行われ、ホームの千葉Jがオーバータイムにもつれる熱戦を89-87で制した。
互角の立ち上がりの後、千葉Jは攻守の素早い切り替えによるトランジションから得点を重ねると、A千葉がオープンショットを決めきれないことにも助けられ、第3クォーターを終えて14点のリードを奪う。だが、第4クォーターに入ると千葉Jは、個人技主体の単発なオフェンスによって自らリズムを崩し、このクォーターでわずか10得点と失速。A千葉の巧みな連携によるチームオフェンスを食い止められず、土壇場で追いつかれてしまう。
嫌な流れとなった千葉Jだが、オーバータイムではこの試合で22得点を挙げた富樫勇樹が5得点2アシストとオフェンスを牽引。さらに残り5秒で逆転の3ポイントシュートを狙ったD.J·ニュービルからボールを奪う持ち前の勝負強さを発揮し、劇的勝利を収めた。
この日、富樫とともに勝利の立役者となったのがブランドン·ランドルフだ。左ハムストリングス筋損傷で開幕前にインジュアリーリスト入りしたランドルフは、この試合で26分間プレーし、23得点4リバウンド2アシスト2スティール2ブロックと攻守に渡って躍動した。198cmのシューティングガードは、待望のデビュー戦をこう振り返る。
「すごくワクワクしていて、試合に入る前からアドレナリン全開でした。シーズン最初の試合は、いつも同じ感じです。だから序盤はちょっと無茶なシュートを打ってしまったと思います」
その彼は立ち上がりこそ強引なプレーも目立っていたが、徐々に冷静さを取り戻すと、第3クォーターには切れ味鋭いドライブからのプルアップシュート、シューティングファウルを誘発してフリースローを獲得し、6分半で12得点を記録。持ち味の爆発力でリードを広げることに貢献した。

コヴァーチHC「彼は何もないところからチャンスを作り出す」
大きなインパクトを残したランドルフは、「基本的に自分の役割はプレーメーカーだと思っています」と語り、攻守の両方で貢献する2ウェイプレーヤーであることへのこだわりを強調する。「ペイントエリアに切れ込んでから外にパスをさばいたり、自分で得点する。また、自分のポジションではサイズがあり、リーチの長さや俊敏さを生かしてディフェンス面でも貢献できます。コーチがこのチームに僕を招いたのは、攻守の両面で大きな可能性を見出してくれたからだと思います」
そして、アドリアン·コヴァーチヘッドコーチは、ランドルフの持ち味についてこのように語る。「非常にオフェンスの才能がありますし、ディフェンスでも長さと鋭いボール嗅覚を生かして素晴らしいプレーを見せてくれます。彼は何もないところからチャンスを作り出すことができ、チームにとって重要な存在です。今日はオーバータイムがあったことで予定より少し長くプレーすることになりました。まだ、コンディションを取り戻している途中ですが、チームメートを助け勝利に貢献してくれました」
指揮官もそのポテンシャルを評するが、ケガで出遅れたことによってチームメートとの連携は当然のことながら不十分な部分がある。富樫も「本当に爆発力がある選手です。ただ。練習も十分にできていないので、まだまだチームとして彼をどう生かすのか見えていないです。その辺りを明確にしていきたいです」と語る。ただ、これは実戦を重ねることで良くなる大きな伸びしろとしてポジティブにとらえられる。
ランドルフの実戦復帰は大きなプラス材料だが、その一方で金近廉が脳震とうで離脱。さらにネイト·ウィリアムズは、第1クォーターに2分半プレーしたのみと、千葉Jの苦しい台所事情は続く。ただ、そういった状況下でも、プレーオフ出場のためにこれ以上の借金は致命的な状況になりかねない。『FIBAバスケットボールワールドカップ2027』の各地区予選のために設けられたブレイクに入るまで、残り6試合となる中で富樫は「まずは勝率を5割に戻すことがすべてです。一度5割になれば、連勝できる力のあるチームだと思います」と目標を掲げる。
11月中の5割復帰を果たすためのキーマンであることをランドルフはこの試合で証明してみせた。彼が千葉Jの目指すアップテンポなスタイルをさらに加速させることができれば、自然と結果はついてくる。
Cookieについて
このサイトでは、サービスの運営に不可欠な Cookie を使用します。また、利用状況の分析や広告配信のために Cookie を使用することがあります。
『同意する』をクリックすると、これら全ての Cookie の使用に同意したことになります。
拒否される場合は『同意しない』を選択してください(この場合でも基本機能に必要な Cookie は使用されます)。
Cookieの詳細