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3月19日 理事会に関するメディアブリーフィング/2024-25シーズン B.LEAGUEクラブライセンス 第1回判定結果発表 レポート

2024.03.19

その他

 3月19日、B.LEAGUEオフィスにてB.LEAGUE理事会に関するメディアブリーフィングが行われました。実行委員変更(大阪エヴェッサ熊本ヴォルターズ)、2024年1月末までの外傷・障害発生状況、マーケティングレポートの説明があった後、2024-25シーズン B.LEAGUEクラブライセンス 第1回判定結果についての説明と質疑応答に時間が割かれました。

【(C)B.LEAGUE】

 B.LEAGUEクラブライセンス(以下「Bライセンス」)の最大の目的は、「バスケットボール界全体の安定的・持続的な成長と発展に寄与する」です。育成面、施設面、選手環境面などをプロリーグとしてふさわしい水準に保ち、さらに発展させることでクラブの価値が向上することを目指します。

2024-25シーズンに向けたBライセンスは昨年11月末に各クラブから申請書類が提出され、ライセンス事務局での審査が行われてきました。本日(3月19日)の理事会でライセンス交付の決定が行われ、B1ライセンスが28クラブに、B2ライセンスが13クラブに交付されました。

B1ライセンス交付
2023-24シーズンのB1所属クラブ:22クラブ
北海道、仙台、秋田、茨城、宇都宮、群馬、千葉J、A東京、SR渋谷、川崎、横浜BC、富山、信州、三河、名古屋D、京都、大阪、島根、広島、佐賀、長崎、琉球
2023-24シーズンのB2所属クラブ:6クラブ
福島、越谷、A千葉、滋賀、福岡、熊本

B2ライセンス交付
2023-24シーズンのB2所属クラブ:4クラブ
岩手、新潟、静岡、愛媛
2023-24シーズンの準加盟クラブ:9クラブ
さいたま、東京U、立川、横浜EX、福井、岐阜、徳島、香川、鹿児島

継続審議となったのはB1の2クラブ(三遠、FE名古屋)、B2の4クラブ(青森、山形、神戸、奈良)、準加盟の3クラブ(東京Z、岡山、山口)となります。FE名古屋は「施設の基準を充足しているか」、山口は「競技の基準(ユース)を充足しているか」、他のクラブは「財務の基準を充足しているか」が継続審議の理由となっています。

【(C)B.LEAGUE】

その中で、クラブが状況をオープンにして、ファンも巻き込んで支援をお願いしている奈良、青森については島田慎二チェアマンから状況説明がありました。

奈良はB2ライセンスを維持するために3期連続の赤字回避(黒字化)と債務超過解消が必要だとクラブが状況を明らかにし、パートナーの追加協賛を募ったりクラウドファンディングを実施することで、当初は黒字化に4000万円が必要だったところが残り約1500万円になっています。黒字化を達成すれば債務超過も解消できる見込みです。

青森は親会社の経営破綻により資金繰りが厳しい状況となり、寄付口座を開設するとともに応援ステッカーを販売することで支援を募っています。リーグからもスタッフを送りサポートしている状況です。

島田チェアマンは「親会社に過度に依存してしまうと、親会社が傾くと一緒に経営危機に陥ってしまう」と危機感を語り、「仲間をサポートしていくのが大前提。厳しいところが出ることはあり得るし、そこを無視することはない」とサポートを約束しました。

青森の状況は楽観できませんが、公式試合安定開催融資を今すぐ申請しなければいけない状況には至っていないとのこと。チームは東地区3位と好調をキープしており、B2プレーオフ出場を現実的な目標として戦っています。公式試合安定開催融資を受けると勝ち数を減じる制裁があるため、「ファンの興味を削がない形でソフトランディングさせたい」と島田チェアマンは語りました。

また八王子はB2ライセンスを申請していましたが、2024年6月までに債務超過を解消することが難しいとの判断で申請を取り下げました。Bライセンスを取得できないことによりユースチームの区分が「Bユース」ではなくなりますが、当該チームがU15チーム規定を遵守し、滞りなく運営できている状況も鑑みて最大3年間のBユースとしての活動が可能となる猶予規定を適用し、B.LEAGUEの主催する大会に出場できることになりました。

継続審議となったクラブについては、4月の理事会で開催される第2回判定において、ライセンス交付の可否が決定されます。

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