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「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25 GAME1試合後会見」宇都宮は「特別な想い」で王手、琉球は逆襲誓う

2025.05.24

B1チャンピオンシップ

【(C) B.LEAGUE】

 

「明日で決める」宇都宮と「絶対にやられない」琉球、勝負のGAME2へ

 

5月24日、横浜アリーナで「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」GAME1が行われ、宇都宮ブレックスが琉球ゴールデンキングスに81-68で勝利。3年ぶりの優勝に王手をかけた。本記事では両クラブの試合後会見の模様をお届けする。

 

宇都宮ブレックス

特別な思いでチャンピオンシップに臨んでいる

 

【(C) B.LEAGUE】

 

――小川選手に質問です。初めてのファイナルで大活躍を見せました。手応えを教えてください。

小川 アグレッシブにプレーできた結果が、今日は得点に繋がったので明日も引き続き、オフェンスもディフェンスも臆することなくアグレッシブに取り組んでいきたいなと思います。

――比江島選手に質問です。ご自身に憧れていると公言する小川選手が活躍したことについての感想をお願いします。

比江島 ファイナルでも引き続きすごく自信を持ってプレーしてくれていますし、ベンチから勢いを与えてくれていて今では本当に欠かせない選手になっていると思います。明日も引き続き頑張ってほしいなと思いますし、(一緒に)優勝を狙いたいなと思っています。

――コロネルHC代行に質問です。今日の試合では、選手たちにどんな言葉をかけていたのでしょうか?
コロネルHC代行 これは、彼らが人生を通して築いてきた習慣と、このチームで7月、8月から積み上げてきたものとの結晶です。だからこそ、今それらすべてを一つにし、自分たちを信じて、アグレッシブに、そして一丸となってプレーする時だと伝えました。

【(C) B.LEAGUE】

 

――選手2人に質問です。昨日の会見でもケビンさん(ケビン・ブラスウェルHC)を日本一のヘッドコーチにしたいとお話がありました。明日に向けた意気込みをお願いいたします。

小川 1勝できましたが、琉球さんはセミファイナルで劇的な勝利をして勝ち上がってきました。自分たちは(セミファイナルの)千葉J戦で2戦目を落としています。GAME2で勝った方が優勝するという強い気持ちを持って、大切に取り組みたいと思います。

比江島 もちろん明日で決めるつもりで、みんなプレーしていますし、チームとしては特別な思いでチャンピオンシップに臨んでいるので、明日勝ってケビンとジーコ(ジーコ・コロネルHC)を日本一にするために、みんなで優勝したいなと思います。

――小川選手に質問です。3Pシュートそのものに対する意識を教えて下さい。

小川 3Pシュートはずっと課題として取り組んできた部分があります。今はコーチもチームメイトも空いたら打てと言ってくださっているので、そこは自信を持って、3Pシュートに取り組めています。

――琉球の桶谷HCは18点目と22点目の3Pシュートで流れを持っていかれたとおっしゃっていました。そこについてはいかがですか?

小川 自分が打ったシュートはセンターが、きれいにスクリーンをかけてくれたり、相手のマークをずらしたシーンでした。1本目もDJ(D.J・ニュービル選手)からのパスですし、自分はその周りの人からのアシストの3Pシュートが多いと思うので、そこは空いたら決めきりたいなと思っています。

――小川選手に質問です。とてもいいドライブがありましたが、特に後半はどんな判断をしていましたか?

小川 自分が3Pシュートを決めていて、琉球さんの守り方が少し変わってドライブレーンが空いたのが見えたので、そこをアタックできたのが良かったかなと思います。明日も引き続き、続けたいと思います。

――比江島選手に質問です。ケビン・ブラズウェルHC、ジーコHC代行の元で、強い絆を築いたと思います。短期間でそれだけの関係性を築けた要因はどこにありますか?

比江島 元々ブレックスのカルチャーとしてチームがしっかりまとまるという部分があると思います。そこにタフな出来事が起きました。支え合ったじゃないですけど、みんなで優勝したいという共通の目標があるので、そこにブレることなくと言いますか。引き継いでくれたジーコはメンターとしてもそうだし、バスケの知識も本当に豊富で、1つの目標に向かって進んでいくことを示してくれているので、ケビンのためにもという思いもあるし、そういった経緯があると思います。

【(C) B.LEAGUE】

 

――コロネルHC代行に質問です。岸本選手がいない琉球に対して、ハンドラーに対して全員でプレッシャーをかけ、3Pシュートも打たせないという対策が伺えます。今日のディフェンスへの評価、ちょっとお願いします。

コロネルHC代行 プレッシャーをかけるのは、我々のスタイルだからです。もちろん、琉球にとって岸本選手がいないのは大きな痛手です。でも、プレッシャーをかけるのが自分たちの戦い方で、それで大きな成果を上げてきました。だから、岸本選手が出ていようといまいと、僕たちはプレッシャーをかけていきます。また琉球には他にも素晴らしい選手がたくさんいます。岸本選手はファイナル直前でケガをしたわけではなく、レギュラーシーズン終盤にケガをしていて、それでも琉球は勝ち続けてきました。彼らはとても安定していて、本当に素晴らしいチームです。ファイナルもこれで4年連続。選手が入れ替わっても、彼らは変わらず強い。だからこそ、岸本選手の出場の有無にかかわらず、琉球は、非常に危険で対戦するのが本当に難しい相手だと僕たちは認識しています。

――比江島選手の前半のプレーについて伺います。特にルーズボールや50-50ボールなど、球際の強さが際立っていました。そうした場面での判断やプレーが、チームの統率や攻撃のリズムにもつながっていたと思います。球際へのこだわりや意識、プレッシャーの中でどのような気持ちでプレーしているのか教えてください。

比江島 こういうチャンピオンシップでは、球際だったりリバウンドなど、本当に1ポゼッションが重要になってきます。なかなかシュートタッチが良くない状況でも、ドライブを仕掛けてのアシストだったり、リバウンドだったり、何かしら貢献できるとは思っています。素晴らしいスコアラーも揃ってるので、しっかり見極めながらやれることを、最低限できたかなと思います。

――比江島選手にお伺いします。先ほどの質問と一部重なるかもしれませんが、特に4Q終盤、アウトになりそうなボールを比江島選手が諦めずに残し、それが得点につながりました。ルーズボールへの意識がまさにプレーで表れていたと思います。改めて、ご自身の今日のプレー全体について振り返っていただけますか?

比江島 先程言った通りですが、自分がやれる範囲と言いますか、こういう舞台ではリバウンドだったり、ルーズボールへの姿勢を見せることによって、少しでもチームの士気が上がればいいなと思いながらプレーしています。最低限はできたかなと思います。

 

琉球ゴールデンキングス

 

宇都宮からXファクターを出させないようにすることが明日の一番の鍵

 

【(C) B.LEAGUE】

 

――今日の試合を振り返ってください。

脇 チームとしてやりたいバスケができなかったです。僕がどうこうよりも、しっかり修正して、明日チームのバスケをして勝利を掴みたいと思います

松脇 自分たちというよりも、宇都宮さんの3Pシュートが痛かった部分です。オフェンスとしては、もっと個人個人がアグレッシブにやっていけば良かったかなと思います。
 

――今日は16本の3Pシュートを許しました。修正すべき点を教えてください。


桶谷 修正点というよりも、今日は小川君(小川敦也選手)がXファクターとなってゲームを決めたかなと正直思います。ローシューターと言われる選手が3Pシュート3本を決めてから、僕らがビハインドになり、彼らがアドバンテージを取って気持ち的にも楽になって3Pシュートがバンバンバンって入ったところがあると思います。僕たちが起こせなかった展開もありますし、フリースローもそうですね。正直、僕たちはリーグで一番いいフリースローのチームで、逆に宇都宮さんはチャンピオンシップでは確率が悪かったけど、ああやって誰かがXファクターになってゲームがポッと動いた時、みんなが気持ちよくプレーもできるようになると思うんで、そこで簡単にXファクターを出させないようにするというところが、明日の一番の鍵かなと思います。

【(C) B.LEAGUE】

 

――明日に向けて意気込みをお願いいたします。

脇 今日は負けてしまったので、もう明日しっかり取ってGAME3に繋げたいと思います。今日とはまた違うゲームになると思うので、僕たちも気持ちを作っていきたいです。明日勝利したいですし、もっともっと力強いプレーでやっていきたいなと思います。

松脇 こういう経験は僕たちの方があると思っています。負けたことよりも、明日に向けてやることが大事だと思うので、冷静に経験を活かしてやっていきたいなと思います。

――脇選手に質問です。ルーキーシーズンですが、このコートにどんな思いを持って入りましたか?

脇 チャンピオンシップでの戦いと変わらずという気持ちでやっていました。横浜アリーナでプレーできることにすごく感謝もありますし、ちょっと緊張もあったんですけど、チームが勝たないと意味がないと思っているので、そこは明日、もっともっとやっていきたいなと思います。

――脇選手に質問です。前半、特にいいプレーを見せましたが、ご自身の評価はいかがですか?

脇 最初からアグレッシブにやると決めていたんですけど、途中、僕がハンドラーとなるところで、コントロールができなかったというのがまだ課題です。しっかりやっていきたいと思っています。

――松脇選手に質問です。4Q、3Pシュート4本中3本を決めました。セミファイナルではタフショットも決めましたが、どんな思いで4Qに入ったでしょうか?

松脇 4Qに入る時は、負けるとは思ってなかったです。4Q10分あるのでXファクターじゃないですけど、(宇都宮の)小川選手のような選手が自分たちにも出てくれば流れは必ず来ると思っていましたし、自分がそういう役割になれるかなと思って臨みました。3Pシュートを決めきれたことは良かったかなと思います。それでもチームとして勢いに乗りそうな時に、3Pシュートを決められたので、明日は修正しなければと思います。

【(C) B.LEAGUE】

 

――桶谷HCに質問です。後半、相手に13点リードされたところで1回目のタイムアウトを取りました。そこまでメンバーを変えなかった理由を教えてください。また小川選手には、ドライブも決められてしまいましたが、明日、どんな対策を取りますか?

桶谷HC  1個目は、流れを切るためにタイムアウトを取りました。小川君のドライブは、まさにそこですね。駆け引きのところで、小川君にうまくやれたと思います。ちょっと駆け引きとして最初に、アンダーで3Pシュートを決めて、その後にオープンで45度のオープンショットを決められました。さらにコーナーのステップバックスリーですね。決めた小川君を褒めた方がいいなという出来でしたね。後半、レイアップを決めてきて、あそこを決めてくるのはやっぱりすごいな、代表に入るべき人間だなと思いながら見ていました。明日、どうするか?は、ここでは言えないですけど、今日は小川君がゲームを作ったんじゃないかなと思っています。

――桶谷HCに続けて質問です。ニュービル選手を起点としたピック&ロールで攻め込まれた印象があります。対策はいかがでしたか?

桶谷HC ニュービル選手、比江島選手はリーグでもトップレベルの選手で、ピックを使う回数も他のどこの選手よりも多いです。全てを守るのは難しい中で、やられたくない部分は何回かありました。そのあたりの修正ですね。守り方としては、ずっとハードショーに出られるわけでもないので、ジャレット選手、エドワーズ選手のピックポップで3Pシュートを決められているシーンがありました。そこで4Qは守り方を変えて、それは成功していたので、そこをどうするか。ゲームの流れを見ながら、指示したいですね。

――セミファイナルも先に1敗して勝ち上がりました。逆転の経験はどのチームよりも多いと思います。明日への意気込みをお願いします。

桶谷HC チャンピオンシップは2試合勝って初めて勝ちなので、まず明日1試合取ること。松脇君(松脇圭志選手)フィーバーになるかもしれないんでね(笑) これは冗談じゃなくて、何が起こるか分からないんで、勝てるように持っていきたいなと思います。

――脇選手に質問です。大学でもやり合っていた小川選手との対決についてコメントをお願いします。

脇 (小川)敦也とは大学でもだし、代表でもずっと一緒で、こうやってBリーグのファイナルという素晴らしい舞台で戦えるというのはうれしいです。でも、今日は結構やられたので、明日は絶対やられないようにしたいと思っています。先輩としてのプライドもあるので、しっかりやっていきたいなと思います。

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